7月4日(月)
サラエボの子どもたちがやって来ました!
前日唐津に着き、東の浜での海水浴を楽しんだそうです。
サラエボの子どもたちは、プールでは泳ぎますが、海で泳ぐことはほとんどありません。
それで、海のきれいな唐津が大好きになったそうです。
たいっしーと記念撮影をした後、日本の学校のようすを見たいという彼女らの希望で、教室を見て回ることにしました。
1年生の教室です。
電子黒板で授業が行われていることに、興味津々。
5年生の教室は毛筆の時間でした。
担任の先生のはからいで、ひとりひとり書道に挑戦することができました。
さすが絵画展で入賞した子どもたち。
こんなに上手に書きました。
そして、6年生との交流会が始まりました。
これまで中心になって準備を進めてきた実行委員の子どもたちが、交流会の進行をしてくれました。
交流ゲームです。
笛のなった数だけの人数で集まって、輪になって座ります。
時間内に集まれなかったら、英語で自己紹介です。
人数が集まりません。
切羽詰まった場面ほど、サラエボの子どもたちとのコミュニケーションが必要になってきます。
すっかり打ち解けたところで、長崎平和学習で学んだことを伝える時間になりました。
サラエボの子どもたちは、公用語のボスニア語のほか、第1外国語の英語は小学校1年生から、第2外国語のドイツ語またはフランス語は5年生から学ぶことになっているそうです。
それで、最初は「日本語⇔英語⇔ボスニア語」という2段階の通訳が必要と考えていましたが、「日本語⇔英語」の通訳だけで十分理解できたので、時間が長引かずに済みました。
6年生の子どもたちは、「まつかぜタイム」の学習で、原子爆弾の投下による被害状況、平和公園、山里小学校、一本足鳥居など、事前学習や、実際に見たり聞いたりして調べたことをパンフレットにまとめました。
その中から抜粋した部分を発表することで、サラエボの子どもたちに、長崎で起きたことや平和への思いなどを伝えました。
大志小の子どもたちの発表を聞いて、サラエボの子どもたちもしっかりと自分の考えを伝えてくれました。
「いろいろな国や地域の子どもたちが、今日の私たちのように、交流をして仲良くなることができれば、きっと戦争のない平和な世界を作ることができると思います」
英語でのスピーチも見事でした。
大志小の子どもたちも真剣に聞き入っていました。
感想交流を受けて、さらに、今日の交流が楽しかったこと、このような会を催してもらって嬉しかったことを伝えてくれました。
イピルイピルの会の主宰者、伊藤登志子さんからも、絵画からの交流がこのように子どもたち同士の交流につながったこと、そして、こうした活動が平和な世界へとつながっていくことを望んでいるというお話をされました。
お別れの時間になりました。
握手をしたり、ハイタッチをしたりして、笑顔でお別れをしました。
子どもたちにとって、国際交流という貴重な体験ができたこと、これからの何か大きな一歩につながるのではないでしょうか。
大志小とサラエボの子どもたちの交流は、アメリカや韓国、中国といった身近な国ではなく、日本とボスニア=ヘルツェゴビナという遠く離れた全くの異文化の国どうしの交流です。
経済的なメリットとか過去の歴史の縛りのほとんどない、ある面未知な部分の多い国どうしです。
それだけに、今回のような純粋な交流を、これからも続けていきたいと思っています。
この交流会の様子は、7月5日付のぴーぷる放送「50NEWS」でも見ることができます。
(http://wpub.people-i.ne.jp/sys/general_broadcast_archives/view/2629)
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