珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

レフェリーについて

2005-07-05 19:41:31 | サッカー
レフェリーがイエローを出す基準が厳しくなりました。ボールをプレーと関係ない方向に蹴ったり、
レフェリーに一言二言語りかける(悪口を言うという表現が正しいのでしょうが(笑))などの
非紳士的行為を厳しく取るようになっています。これは協会・FIFA直々の通達に基ずくものですが、
どうも日本では悪い方向に向かっているようです。つまりその場での阿吽の呼吸というか、レフェリー
の裁量によって判断することがなくなり、少しでもおかしなことがあれば問答無用でイエローを
出すというケースが明らかに増えている。そしてそれが選手や監督、さらには観客の不満を呼び
スタジアムの雰囲気を悪くし、試合を壊してしまうというケースが多いように思えます。

イエローを出す判断を徹底すること自体は悪くはない。それによって非紳士的行為を抑止する意図
なのでしょうから。ただ、そうはいってもその場の雰囲気・流れを見た上での柔軟な判断を下す
という部分が残されていていいのではないですか。今の状況だと、とにかくどんな場合でもイエロー
を出すことがいいレフェリングであり、レフェリーの裁量で紙を出すのをやめたならそれは悪い
レフェリングということになっている。まあ、それがFIFAや協会の意図するところなのでしょうが、
ちょっとあまりに杓子定規すぎやしませんかと思うのです。

黄色や赤の紙を出すことがレフェリーがまずなすべき仕事でしょうか。それは違うでしょう。
試合をスムーズに進行させることがレフェリーに求められる最大の役目であるはず。しかし今の
状況では、紙を出すこと夢中になるレフェリーが増えてしまっている。ましてや日本人は真面目な
だけに、お上からの通達を絶対的なものとして、ますます紙を出すことに神経を注いでしまう(笑)。
その結果もたらされたのが、数え切れないほどの紙や、何人か少ないピッチだとしたら、それは
サッカーをスポイルするものです。

Jのレフェリーが叩かれるケースが多い。確かに問題あるレフェリーも散見しますが、アジアの
試合を見ればJのレフェリーの優秀さが良く分かります。それだけにレフェリー批判はあまりしたく
ないのですが、最近の風潮には憂慮を覚えます。まあレフェリーは通達を遵守して笛を吹いているの
ですから、あくまで問題視されるべきはFIFAや日本サッカー協会なわけです。問答無用のイエロー
奨励というFIFAや協会の今の方向性には釈然としないものを感じます。まあ、選手が余計なことを
しなければ、基本的には判定のトラブルはないはずですけれど(笑)。
コメント (2)
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