珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

J2・22節山形-徳島

2005-07-16 23:47:36 | サッカー
2つ下のエントリーで触れましたが今節は東京の試合が日曜にあるため、土曜はJ2の試合を見に
行き、山形を初めて訪れることができました。対戦カードは山形-徳島。大島や星を移籍させながら
昇格圏内につけている山形と、10位という順位ほどに悪くはないんじゃないかと思える徳島という
興味深い試合。また日本人若手監督の中でも優れた能力を持つ山形・鈴木、徳島・田中の両氏が
どんなチームを作っているかにも関心を寄せていました。

キックオフから山形がボールを支配、積極的に攻め込みます。15分ほどまでは山形がほとんど試合を
支配しますが、そこでとりきれず、15分過ぎからはむしろ徳島がボールを支配する割合が高まります。
この試合最初の決定的な場面も徳島が作り出し、22分に右サイドの崩しからのクロスをヘッド、これが
惜しくもバーを叩きます。その後も徳島が流れをつかみ迎えた27分、左サイドの11番片岡があげた
クロスをヘッド、これはまたもバーを叩きますがそのリバウンドに詰めた伊藤彰が押し込みます。
山形の選手がクリアしゴールラインを越えたかは微妙なところでしたが、ゴールが認められ
徳島が先制します。ちなみに僕はゴールラインほぼ真横の位置に陣取っていましたが、これは
間違いなくゴールでした。アシスタントはよく見ていたと思います。この後も片岡は再三突破を見せ、
前半の山形は彼を止めることができませんでした。片岡は徳島の攻撃の核となる選手なのでしょう。

前半は0-1徳島リードで終了、終わってみれば徳島がペースをつかんだ内容でした。僕は山形の右
サイドの佐々木に期待していたのですが、前半はほとんど活躍できずに終わります。

ところが後半はその佐々木が大活躍を見せます。右SBの臼井とのコンビが冴え、チャンスを作り出す。
前半は徳島の左が山形の右を制しましたが、後半は全く逆の状況でした。同点ゴールもその右から
生まれます。54分、臼井が持ち込んだボールをキャプテンの大塚がフォロー、コースが開いたところに
ミドルを放つと、これが綺麗にゴールに吸い込まれ、ファインゴールで同点に。スタジアムの
盛り上がりを見ると、大塚は山形の核となる存在だと感じました。

同点ゴールの1分後に徳島が決定的なチャンスを迎えますが、山形GKの桜井がセーブ、これでまた
山形に流れが戻ります。そして迎えた66分、中盤からドリブルして右に流れた大塚から、対角線上
の左に流れた原竜太にラストパス、これを原が見事に決め山形逆転。このゴールもファインゴール
でした。この試合、原は根本と2トップを組みましたが、この2人の関係は非常によく、原が一旦下がって
ボールを受け根本にスペースを提供したり、両者がともにマーカーを引き付けて両サイドに流れ、
空いた中央のスペースに2列目さらにはボランチの大塚が飛び込んでくるというシーンが
再三見られました。これは完全にチームの戦術として浸透している動きのはずで、
鈴木の指導力の賜物でしょう。

圧倒的声援を受けるホームチームが、リードされた試合を引っくり返した。あとはもうこのまま
何事もなく終わるはずだったのですが…。85分、中盤でスペースがぽっかりと空き、そこをドリブルで
徳島の選手が持ち上がった後、途中出場の13番小林にラストパス、これを小林がゴールに叩き込み
同点、このゴールもファインゴールでした。ただこの瞬間だけは山形の選手がエアポケットに
入ったようになっていた。そこは悔やまれるところです。

その後徳島は今日レフェリーとずっと相性が悪かった伊藤彰が二枚目の黄紙をもらい退場と
なりますが、結局そのまま2-2のドローで終了となります。前半は徳島がペースをつかんだ
ものの、後半の試合振りを見ると山形の勝利が正当だった気がしますね。それだけに徳島に
とっては実に価値ある勝ち点1でしょう。キックオフから押されながらも我慢して凌ぎ、
少ないチャンスを生かしてリ-ドを奪う。また逆転されてもここという場面で集中して
ゴールを奪い、苦しい試合で勝ち点1を掠め取る。昇格1年目とは思えないしたたかな試合振りで、
田中の手腕も評価されて然るべきでしょう。
また山形も悔しい引き分けでしょうが、恥ずかしい試合ではなかった。それは認めておきたい。
もちろん、第三者の視点と当事者のサポーターの方の視点はまた違うでしょうけど。

この試合の僕の感想は、非常に面白い試合であり、十分に満足できる内容だった。東京から
見に行った甲斐があったというものですね。両チームともチーム全体の共通した意識が
浸透しており、繰り返しになりますが、鈴木と田中の手腕にも拍手を送りたい。

なおこの試合では、2つ下のエントリーで触れたとおり、こちらの方にご挨拶させていただき、
一緒に観戦までさせていただけました。さらに帰りの駅まで送っていただけるなど、
大変お世話になりました。この場を借りて、なおさんおよびキヨPさんに感謝申し上げます。
ありがとうございました。
それにしても、初めて訪れた場所でこんなに楽しく語り合えたのは嬉しいものです。ああ、ブログを
やっていて良かったなぁ(笑)。今後ともよろしくお願いします。

PS-キヨPさんの声出しは、迫力あるものでしたね(笑)。
PS2-このエントリーは、山形駅前の漫画喫茶にて収録(笑)
コメント (11)
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リベルタドーレス決勝

2005-07-16 00:00:47 | サッカー
南米のクラブNo.1を決定するコパ・リベルタドーレスの決勝が行われましたね。ブラジル勢同士の
決勝2ndレグはご存知のとおり、サンパウロ4-0アトレチコ・パラナエンセ。この結果、
横浜での世界クラブ選手権に、南米からはサンパウロが進出することになりました。

僕はこの試合をJSPORTSで見たのですが、試合内容そのものより、サンパウロのホームのモルンビー
スタジアムに多くの日の丸が掲げられていたことが印象的でした。日本に行くんだぞという意識
なのでしょうが、海外で日の丸を見るのは嬉しいものです。また先制ゴールを決めたサンパウロの
アモローゾは試合後のセレモニーでは「一番」と書かれ、日の丸が染め抜かれたハチマキを締めて
いて。さらに他の選手もサポーターも、日本行きを決めたことを本当に喜んでいるようで、日本人と
しては嬉しくなりますね。あの喜びようを見ていると、サンパウロを応援したくもなりますよ(笑)。
日本行きを喜んでくれるクラブに勝って欲しいなと。ところで、一番ハチマキのアモローゾはどうも、
ヴェルディにいたあのアモローゾのようですね。僕、情報が全然なかったのですけれど。

名古屋移籍が決まっているルイゾンがゴールを決めたのも印象に残ります。オフサイドぽかったの
は確かですが(笑)。ただ一言言わせてもらうなら、この試合の実況をしていた倉敷保雄氏が
ルイゾンのゴール後、「名古屋は世界クラブ選手権が終わるまで、待ってくれませんかねぇ」
という趣旨の発言をしたのは、あまりいい気はしませんでした。もちろんジョークで言ってるに
しろ、プロが決めた契約なのだし。また彼の根底にJリーグを軽視するような雰囲気を感じてね。
僕の思い過ごしならいいのですが…。世界クラブ選手権が終わるまでということは、つまり
今シーズンのJリーグが終わっているわけでね。どうせなら「この選手を日本で、Jリーグで見れる
のは楽しみですねぇ」と言ってくれればいいものを、なぜ「Jに来るな」みたいな言い方を
するんでしょうな。

ブラジルのクラブが旧トヨタカップを制したのは、現鹿島監督が現役の頃まで遡るのですね。
そろそろブラジルのクラブが勝ってもいいころだとは思いますな。
コメント (2)
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