珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

07Jユースサハラカップ決勝 柏U-18VS東京U-18

2007-12-26 23:59:30 | サッカー
当初はこの試合を観戦する予定を組んではいなかったのですが、トップの天皇杯広島戦が
今シーズンのいつも通りの内容とはいえ、あまりにも煮え切らない戦いぶりに納得がいきませんでした。
そのため、怒りのあまり急遽長居参戦を決断した次第。いやー、いいのか悪いのか(笑)。

この試合はご存知の通り、東京が栄冠を勝ち得たわけですが、実に気持ちのいい試合でしたね。
勝ったから言うわけではなく、両チームの真摯な戦いぶりに感銘を覚えたし。まあユース年代で
あまりにこすっからい試合をされても困りますけど。

僕は東京のユースをきちんとフォローしているわけではありません。そのためこの試合のみの
感想を記しますが、トップに引き上げられるような選手はやはり上手いですね。素朴な感想ですけど。
大竹はまさしくこのチームの軸だと感じましたし、椋原もさすがにキャプテンでした。
またこの試合を見たほぼ全ての人が感じたでしょうが、柏の左サイドの輪湖は本当に素晴らしかった。
彼は来シーズンから甲府の一員となるようですが、来シーズンの楽しみが一つ増えましたよ。
そしてもちろん、プロへの道を進む選手だけでなく、東京、柏ともチームとしていいサッカーを
見せてくれました。

椋原について若干記しましたが、実は僕はこの試合観戦に向かう地下鉄の中で椋原のお母様
および弟さんにお会いしたんですね。地下鉄に乗車し席につくと、正面に東京のバッグを持った
少年とお母様らしき人が座っておられました。東京を離れた地で出会った東京仲間だということが
嬉しくて、降車する際に少年に「東京をしっかり応援しろよ」と声をかけたところ、
彼およびお母様も笑顔を返してくれて。僕も東京のマフラーを巻いていて、東京サポーターと
いうことは一目瞭然だったから(笑)。

スタジアムでも僕が陣取った席のそばに少年およびお母様がおられ、少年にはサッカー仲間の挨拶として
握手も交わしていたのですが(笑)、試合終了後にお母様が「椋原健太の母と弟です」とご挨拶して
くださって。いやー、ビックリしましたね。おそらく選手のご家族だろうなということは
想像できましたが、椋原のご家族だったとは。

弟君はおそらく、健太お兄さんの勇姿を見て「僕もいつかは」という思いを抱いていることでしょう。
また椋原自身、梶山や憂太を憧れの目で見ていたでしょうし、森村や吉本はごく身近な
存在だったでしょう。こういった育成組織を通じての循環がクラブの歴史を形作っていくものでも
あるはずで、その意味でも育成組織の充実を嬉しく思いますね。

東京に入ってくれる選手ならば、誰であろうと当然応援するわけですが、椋原に関してはより一層の
熱い声援を送らなければ(笑)。なお僕は椋原が鬼武氏からJユースカップを授与された際、
「椋原東京!」というコールをかけたのですが、TV画面にもその声が入っていたかもしれませんね(笑)。

改めての言葉になりますが、東京、柏とも育成が充実しているということは感じますね。
柏の育成組織についてはこのようなエントリーを記したこともあるのですが、育成組織の充実は
若年層に適切な指導を行うことの意味はもちろん、現役を引退した選手のセカンドキャリアの
受け皿になるという部分も見逃せないと思いますね。実際、渡辺毅が柏のユースコーチに
ついていることに驚きましたし、東京のユースコーチも本吉に有馬賢二ですからね。

ただこの試合を見ながら、東京は本来こういう戦い方、骨惜しみすることなく選手1人1人が
ピッチを駆け回り、最後まで諦めない姿勢を全面に押し出したチームだったはずだよね
ということを感じました。いつのまにか、トップチームからはそれが失われていやしませんかね。
ユースの見事な戦いぶりを称えるべきエントリーで、こんなことを記すのはイヤなんですが…

まあ、最後にちょっとグチを述べてしまいましたが(苦笑)、東京ユースの見事な勝利に拍手を。
そして敗れはしたものの、柏ユースの真摯な戦いぶりにも労いを。これほどのいい試合を見れたのなら、
強行参戦を図った甲斐があったというものです(笑)。
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07.J1.34節甲府‐東京

2007-12-03 20:25:53 | サッカー
毎年、リーグ最終戦はシーズンを終える寂しさと、来シーズンへの期待の双方が入り混じった
感情にふけるものです。しかしながら、今シーズンはこれまで味わったことのない感情にとらわれました。
来シーズンにむけての底知れぬ不安という思いに。

いいサッカーをしていながら、今シーズンは残念な結果に終わった甲府ですが、この試合でも
彼らの真摯な姿勢が変わることはなかった。前半の甲府はなんとも魅力的なサッカーでした。
まああれだけいい形を作っていながら、ボールをゴールに流し込む部分でのリアリズムに欠けたのが、
この結果を招いたのでしょうが…。キックオフ直後はホーム最終戦に対する甲府の意気込みを
感じるなという見方をしていましたが、どうもそれだけではないような。つまり、今シーズンを
通して両チームがサッカークラブとして作り上げてきたものが如実に表れたのが前半の戦いぶり
だったのではないでしょうか。組織的なサッカーをきちんと作り上げた甲府と、組織としての
取り組みなどカケラもない東京という。

それほどの状況ながら最終スコアが甲府0-1東京なのは、これがサッカーさと言うしかないでしょう。
ただそれだけに、今の東京のふがいなさが余計に腹立たしい。後半にはチームとしての連動性が
垣間見えた部分も少しはあった。やればできるんですよ、東京は。それなのに、前半のような
低いパフォーマンスがシーズンの大部分を占め、J1に残留できればそれで良しなどという
雰囲気を招いている。意識の高い選手にとって、今の東京はなんともヌルマ湯に見えるのでは
ないですかね。正確に言えば、ここ数年同じことを繰り返しているのでしょうが…。

冒頭に触れた来シーズンへの不安ですが、現時点の東京も大概ヒドイ状況だと思います。
しかしながら、来シーズンが今のこのヒドイ状況より進歩するかと問われれば、それを
可能にする要因など、何もないんですね(笑)。もちろん、僕のこの考えがいい方に外れ、
来シーズンの東京が快進撃を見せてくれれば嬉しい。しかし、それはあまりにもムシのいい考え方だと
思わざるを得ない。根拠が何もないのに、成功が待っているとは言えないですから(笑)。

サッカー好きとしてはもちろん、今からもう来シーズンの開幕が待ち遠しいですよ。
しかし、来シーズンは東京にとってどんな1年になるのか。不安の方が大きいですわねぇ。寂しいですが。
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