珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

モリシ引退

2008-10-31 15:57:08 | サッカー
ついにこの日が来てしまいました。セレッソのそして、日本サッカー界の至宝・森島寛晃選手が
現役を引退するとのこと。ここ最近はコンディションが整わず、Jの試合で彼の姿を見る機会は
なくなっていましたが、それでも彼はまたピッチに戻ってきてくれるものと思っていました。
いつかこの日が来ることは分かっていましたが、それが今シーズンに訪れるとは思っていなかった。
残念です。ただ、彼の決断を尊重せねばならない。

僕はセレッソサポーターの方と多く交流を持たせていただいていることもあり、モリシについて
様々な話を耳にしていました。それにしても本当に、彼の話題において彼を称えない人に
出会ったことがない。ただの一度たりともない。彼は、日本一腰の低いJリーガーとして、
他の追随を許さない存在でしたが(笑)、素晴らしい選手であり、また人格者であったのだなと
思います。今さらながらに。

彼ほどの才能が、ヤンマーおよびセレッソで選手としてキャリアを全うした事実。つまり、
生涯1クラブを貫いたこと。これも凄い話だと感じます。このような選手はもう、おそらく
出てこないでしょう。

改めて思い返すのは、やはり2002年W杯チュニジア戦の先制ゴール。彼がW杯本大会で、
しかも長居でゴールを決めるのですから。本当に素晴らしい出来事だったと言えるでしょう。
サッカーの神様は、頑張っている選手を、報われるべき選手をちゃんと見て下さっているのだと。

セレッソでのプレーにおいては、あまりにも偉大なそのプレーぶりを細かく記すことなど
不可能ですが、強いて1つだけ僕の記憶を記すとすれば、2000年1stステージ14節の三ツ沢での
横浜FM戦でのプレーでしょうか。この試合を勝った方がステージ優勝に近づくという状況下での
試合でしたが、モリシの運動量がもう、凄まじかった。忘れられません。

彼のこれまでのセレッソへの、Jリーグへの、そして日本サッカー界への貢献に心からの
拍手を送るとともに、最大限の敬意を表します。今までありがとうございました。
そしてこれからのモリシの活動にも、期待しています。
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08.J1.30節東京‐鹿島

2008-10-27 20:03:21 | サッカー
この試合を迎えるにあたり、クラブサイドだけでなく、僕の周囲の東京サポーターの多くの方が
本当に気持ちを込めていたという事実をまずは記しておきたいですね。もちろん、最終的には
選手・監督・スタッフの頑張りこそが勝利を呼び込んだわけですが、それを後押しする力として
多くの東京サポーターの「強い気持ち」も間違いなく支えになっていたと思う。まさしく、
東京を支える全ての人が一丸となって得た勝利だといえるでしょう。それを喜びたい。

味スタでいつもの席に着くまでに複数の知り合いの方とお会いしましたが、僕自身、
お会いした全ての方に対して、「今日は絶対に勝ちましょう!」という言葉を述べさせてもらって。
イレコミ過ぎという見方もできることではあるんですが、盛り上がり、高ぶった気持ちを
無理に抑え込む必要もないだろうと思いましてね。この気持ちのまま、試合に臨んだうえで
鹿島に勝ちたいという思いが強くて。もちろん、僕が試合をするわけではないんですが(笑)。

キックオフ時から東京の強い意気込みを感じる試合でした。ただ一方で、その勢いだけで
突っ走ってしまうのではなく、選手一人一人の任務はきちんと遂行されていたとも思います。
熱さとクールさを兼ね備えたハートを持って戦い抜いた、とでも言いましょうか。
奇襲をかけて勝ち点3を掠め取ったのではなく、鹿島相手に真っ向勝負を挑んだうえで、
勝利を得たのですから。本当に嬉しいですよ。

全ての選手が素晴らしかったですが、僕が選ぶこの試合のMOMはカボレでしょうか。
先制ゴールといい、その後の2アシスト(2点とも彼のアシストといってもいいでしょう)といい、
さらに危機を察知した際には自陣深くまで戻ってディフェンスする姿といい。昨日の彼には、
もう賛辞しかないですな。またカボレや長友が左サイドを幾度となく駆け上がったことで、
鹿島の内田を押し下げられたことは、この試合の大きなポイントだったでしょう。加えて言えば、
石川も新井場を押し込むことができていましたし。鹿島相手に高い位置取りをするのは
勇気のいることでもあるはずですが、見事な内容でした。

言うまでもないことですが、羽生の存在の大きさも改めて感じましたね。彼の豊富な運動量が、
GKおよび最終ラインからトップまでを有機的に結びつけてくれるというような。また前線での
激しいチェイスといった部分に平山の大きな意欲も感じましたし、サイドラインを割りそうになった
ボールを猛然と追いかけ、マイボールとしたモニのビッグプレーも間違いなくこの試合の
ハイライトの一つでしたね。その後のフィードにも、モニらしさを感じましたけど(笑)。

昨日は本当に緊張感あるハイレベルな試合内容でしたが、これは相手が良かったからこそ
できるものでもありますよね。いつもご一緒させていただいている方との会話において、
鹿島の質の高いサッカーが東京の良さをも引き出してくれる可能性はあると思います、
といった趣旨のことを語っていたのですが、昨日はまさしくそうなってくれて。その意味では、
リーグ戦残り4試合にも、昨日と同じような意識で臨むことを忘れてはならないのでしょう。

昨日の勝利により、東京が今シーズン最後まで、緊張感ある戦いの中に身を置いていける
資格は得られたでしょう。その一つ一つの戦いが、東京をより高い次元に導いていって
くれることを信じ、残り試合の緊張感を存分に楽しみたい。そんなことを考えています。
ここ数シーズンに比べ、なんと幸せな話でしょうか(笑)。

PS-昨日の勝利により、来シーズンも東京がJ1で戦えることが、完全に確定いたしました。
厚く感謝申し上げます(笑)。
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全社3位決定戦ホンダロック-松本山雅

2008-10-24 01:33:08 | サッカー
地域決勝へのあと1枠を争う戦いとして、一部のフットボールウォッチャーから注目を集めた
この試合の感想を、遅くなりましたが記します。なお今回も、このエントリーで
記す時間は全て、僕の手元の時計によるものです。

立ち上がりから山雅が攻め込む場面が見られ、7分には山雅が左サイドを崩して入れたクロスに
MF23番・鈴木亮平がシュート、これが惜しくもポストを叩くといった場面が現れます。
この日の山雅は水戸や栃木でプレーし、栃木時代には天皇杯のヴェルディ戦で決勝ゴールを
決めた実績も持つ11番・吉田賢太郎を柿本のパートナーとして起用、14分には吉田がロックDFの
ウラに抜け出すもDF戻りカバー、その直後の15分にも吉田から柿本へのパスでチャンスを
掴みかけるもロックDFがカットなど、柿本と吉田のコンビネーションで相手を崩す意図が
見える展開を行っていました。

一方ロックは、試合開始からボールを山雅に持たれる時間が長かった。また23分には
早くも最初の交代カードを切るなど押されている感は否めない状況とみましたが、
30分前頃からはロックのボール支配が、徐々に高まるようになってきます。ただロックは
ボールを持った際にも攻撃に多くの人数を割くことはしておらず、前半は0-0のまま終了。
山雅が支配した前半だったのは事実でしょうが、30分前あたりからの試合を作れるように
なってきた流れで前半を終えたロックも、決して悪くはないのではと思いながら見ておりました。

後半最初のビッグチャンスも山雅が作り出します。43分には山雅のミドルがGKの前でバウンドし、
弾いたところに吉田が詰めるもゴールには流し込めず。僕はこのプレーをメモした際、
「吉田がアクセントになっているが」と記述しておりました。

51分にロックが左サイドから攻め上がる場面がありましたが、この時はロックが前線に
人数を割いていました。また54分にもロックが左サイドからシュートまで至るかたちを作りますが、
この際にも前線に4人投じて攻撃を仕掛けるなど、前半とは違い攻めに人数をかける姿勢を
見せ始めます。ロックのこの意識の変化は、注目すべき点だなと感じさせるものがありました。

山雅は55分にMF6番・今井昌太を投入、その今井が投入直後の56分に右サイドに切り込み
FKを取るなど、早速いい動きを見せます。彼は前日のトーキン戦やその前のJSC戦でも
いい動きを見せていただけに、山雅としてはこの試合でスターティングに使えなかったのは
痛かったでしょう。ただその分、切り札として彼を活かすかたちを取れたわけで、期待に応え
彼はその後も再三に渡りチャンスを演出します。

ロックは59分、スルーパスにFW29番・原田洋志が抜け出し、GKと1対1となるものの、これは
山雅GK30番・原裕晃が防ぐ。ちなみに矢畑が出場できないこの試合で、山雅のキャプテンを
務めたのは原でした。

62分、ロックは左サイドでCKを取ります。最初のCKはニアであわせたところ山雅の選手に
あたってもう一度CK、その2本目のCKを今度はファーにあわせ、DF4番・谷口研二がヘッドでゴール。
ついに均衡が破れます。山雅はトーキン戦の決勝点もセットプレーから奪われており、
セットプレー対策がどうだったのか…。

その後73分には山雅がゴール前の混戦で押し込もうとするも、ロックが寸前でクリアといった
場面も見られます。ロスタイムでのCKには山雅GKの原もロックゴール前に上がり、なんとか1点を
という姿勢を見せますが、ロックDFの集中力も最後まで切れることなく1-0のまま終了。
彼らとしては「戻らねばならない場所」という位置づけであろうJFLへの最終関門である
地域決勝への出場権を獲得し、宮崎-新潟の移動を経たと思われる10名超のサポーターに
歓喜をもたらしたのでした。一方山雅は、この結果に涙を流す女性サポーターの姿も見られるなど、
本当に残念な敗戦。2年続けて直接対決で行く手を阻まれる状況となったのですね。

企業チームであり一般的に言う有名選手も特に見当たらないロックと、J昇格までを目指し、
JFLの経験者はおろか、複数のJリーグ経験者も揃える山雅。この図式で捉えれば、
山雅が格上というか優勢に思えます。僕自身、試合が始まるまでというか、キックオフ
されたあとでも、その見方を崩してはいませんでした。

しかしながら、僕は非常に重要な事実を見落としていたのですね。山雅は全国レベルのリーグを
戦ったことはない。一方、ロックは05、06の2シーズンをJFLで戦っていた。試合が終わった今
振り帰ると、この経験の差が実は大きかったのかな、という気がしましてね。上記したとおり
前半のロックは攻撃に人数をかけることなく、0-0でいければいいと考えているかのような
試合運びを進めていました。そして後半に入り徐々に攻めの姿勢を強め、セットプレーの
チャンスを確実に活かし、集中力を切らさぬまま逃げ切ってしまう。経験というか、
したたかさを感じさせる試合運びと今振り返れば思います。案外、偶然そうなっただけという
要素が強いのかもしれませんが(笑)。

山雅に対しては、もう1年頑張ろうという言葉しか今はかけられない。この大会全体の印象として、
トーキン戦の柿本OUTは何故だったのか、という思いをどうしても拭い去ることはできませんが、
もはやそれを言っても詮無いことですしね。

僕は全社を3日間観戦しましたが、長野の優勝は正当なものでした。それと同時に、
トーキンやロックなど、企業チームの頑張りが印象に残る大会でもありました。企業チームが
存在する意味といったものを、改めて思い起こさせてくれた大会という気がしています。
まあ、この大会は「全国社会人サッカー選手権大会」ですから、企業チームの活躍こそが
本来当たり前といえば、そうなのでしょうけどね(笑)。

PS-僕の操作ミスにより、一つ下のトーキン-山雅の観戦記がダブってエントリーされておりました。
今は修正しましたが、紛らわしいかたちになっていたこと、ゴメンなさい。
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全社準決勝NECトーキン-松本山雅

2008-10-22 02:24:31 | サッカー
いよいよ佳境に入った全社。これから感想を記しますNECトーキン-山雅は、21日準決勝の
第2試合でした。第1試合において、地域決勝行きをすでに決めている長野が勝利したため、
このトーキン-山雅の一戦の勝者がその瞬間に地域決勝への切符を獲得することになりました。
両チームとも第1試合の結果を受け、勝利への欲求がより高まったでしょうが、とりわけ山雅の
意識づけは格段に増したでしょう。長野の勝利に感謝するとは、立場上言えないとは思いますけど(笑)。
なお準決勝の会場は新潟市陸上競技場(以下市陸)。

一つ下のエントリーでも記しましたが、僕は山雅を応援されている方と親しくさせてもらっており、
その影響から、僕も山雅を応援する意識はあります。ただこの試合のトーキンは素晴らしかった。
結果を先に記せばトーキン2-1山雅でトーキンが地域決勝への切符獲得となりましたが、
この結果は全くもって正当なものだと思います。それぐらい、トーキンの選手全員の頑張りは
素晴らしいものでした。

試合はいきなり動きます。キックオフ2分に山雅が右サイドを突破、これをトーキンDF
2番上田大貴が紙覚悟であろうファウルで止めFK、実際に紙をもらいます。このFKからの流れで
今度は左サイドからFK、それに山雅10番柿本がピンポイントでアタマにあわせゴール。
4分(時間は全て僕の手元の時計、以下も同じ)トーキン0-1山雅。またその後9分にも
DF・22番坂本史生がスルスルとトーキンゴール前まで進出、クロスにボレーシュートを合わせるなど、
立ち上がりは山雅の勢いを感じさせる流れでした。

しかし10分過ぎあたりからは、トーキンのボール支配が高まります。僕はこの試合を
地域リーグに詳しいお二人の方とご一緒させていただいたのですが、当初は山雅がトーキンに
ボールを回させているのでしょうという見解だったのが、いつの間にか山雅マズイぞに
変化していったと申しましょうか。ご指摘があったことですが、ボールを回させるという意識で
いたであろうわりに、どこで相手ボールを奪いに行くのかといった約束事が徹底されておらず、
エリア内にボールを持ち込まれシュートを許す場面が目立ったんですね。また12分には山雅の
キャプテンでチームの要でもあろうDF28番・矢畑智裕が紙をもらうシーンもありました。
これは後に大きな意味を持つことになります。

25分過ぎからはトーキンのボール保持の際に、山雅がエリア前でプレッシャーをかけるという意識が
生まれてきたなと感じさせるところはありましたが、結局トーキンが押し込む場面が多い構図は
前半終了まで続きます。山雅1点リードで前半を終えたものの、山雅にとって楽な内容では
全くないと言うしかない展開でした。

後半も大まかな構図は変わらず、山雅にとって気の抜けない内容が続きます。そして53分、
結果的にはこの試合を大きく左右した交代策を山雅が選びます。絶対的な存在であるはずの柿本を
休ませる。彼に負傷やアクシデント等があったとは特に思えなかったのですが。これについては
僕も試合を見ながら、「そうですかぁ…」と呟いてしまったのですが、市陸にいたほぼ全ての人が、
同様の思いを持ったのではないでしょうか。

柿本はさすがにこのクラスだと入ったボールに対し絶対的なタメを作れますし、彼が持った際には
複数の相手DFがどうしても柿本に意識を向けざるを得ないため、彼がDFを引き付けたうえで
周囲の選手を使うといったプレーも見られていました。つまり、彼自身のシュートはもちろん、
彼がシュートをうたない状況においても、彼の存在はトーキンに脅威を与えていたわけです。
さらに山雅DFがボールの出し所に苦慮した際には、彼が中盤の位置まで引いてボールを受け、
DFの負担を軽減するという動きもとっていた。そこまで柿本の存在が大きかっただけに、
柿本が下がった後のトーキンDFは、明らかに脅威から解放されたという感じでしたから。
連戦による柿本の体力面を考えての交代とは思いますが…。

トーキンが追いついても決して不思議ではないと考えていたところ、65分に同点ゴールが生まれます。
この試合で前半から視野の広さと正確なキックで大きな存在感を見せていたトーキンDF・5番
キャプテンの大橋良隆が左サイドで粘った末に入れたクロスに、昨日も大活躍だった
FW・11番佐藤幸大があわせゴールに流し込む。トーキンがこの試合でゴールをあげるなら、
このかたちしかないだろうなと思っていた大橋-佐藤のホットラインで実際にゴールを奪ってしまう。
したたかなチームだと感じましたよ。

時間経過につれ両チームとも疲労が感じられる展開となりますが、これは当然のこと。
その中でトーキンがゴールを揺らす場面が訪れますが、これはオフサイドの判定。 一方山雅も73分、
右CKからヘッドを放ちますが、トーキンGK・30番佐藤友宜が一旦弾きながらキャッチする。
そしてロスタイムに入った81分、山雅のキーマンであろう矢畑がこの日2枚目の紙を貰い、退場に。
昨日も山雅は退場者を出したのですが、2日続けてこれはどうなのか。レフェリーの判定が
やや厳しかったと見ることもできるでしょうが、それでもねぇ。

決着は前後半80分では決せず、10分ハーフの延長戦へ。94分に山雅のクロスがトーキンDFの
ウラに流れ、山雅がシュートするも、トーキンDF・2番上田がゴールをカバーしクリア、
この場面に象徴されるように、トーキンのチーム全体としての集中力が凄かった。
なかでも驚かされたのが、MF14番・小笠原正樹の運動量。ご一緒させていただいた方は
学生時代の彼をよく見ていたそうですが、学生時代のプレーからはとても想像できないほどの
献身的な動きだそうで。実際、延長後半に中盤の位置から山雅ゴール前まで飛び出し、
GKにプレッシャーをかける場面も見られるなど、本当に素晴らしい頑張りでした。

PK突入かという雰囲気が色濃くなってきた延長後半ロスタイム、最後のドラマが生まれます。
5番大橋のFKに11番佐藤がアタマであわせ、ゴール。トーキン2-1山雅。またしても、
このホットラインからゴールが生まれたわけです。

山雅としては、このかたちは絶対に警戒という意識はあったでしょう。それなのにという
失点ではありますが、これはもうトーキンを褒めるべきでしょう。自分たちの強みの部分を
最大限に活かしきったのだから。

その後ほどなくして試合は終了。トーキン2-1山雅という結果で、トーキンが地域決勝枠を
獲得したのでした。山雅がトーキンに破れるという字面のみを見れば、番狂わせという捉え方も
できるでしょう。しかしながら、この試合内容の末のこの結果は、間違いなくトーキンの
正当な勝利でした。この試合におけるトーキンのサッカーは称えられて然るべきものでした。
山雅に驕りがあったとは必ずしも思いません。そういうことによってこの結果が生まれたのではなく、
あくまでトーキンのこのサッカーが素晴らしかったのです。繰り返しになりますが、
トーキンの勝利は全くもって正当なものでした。

4日間連続の試合、さらに選手は全員が言ってみれば普通のサラリーマン(のはず)で、
疲労の極地にあったでしょう。それでも、これだけの集中力を保ち続け、チーム全体として
勤勉な姿勢を貫いた。この日のトーキンに対して、僕は賞賛を惜しみません。実際、試合終了後に
僕はトーキンベンチそばのスタンド最前列まで駆け寄り、選手や監督に「見事なサッカーだった」と
いう言葉をかけずにはおれなかった。また気づいてみれば、ご一緒させていただいた方も
同じ行動をとっていましてね(笑)。さらにスタジアムに駆けつけていた10名足らずの
トーキンサポーターにも、あなた方の勝利は正当なものだ、なんて声をかけたりしてね(笑)。
ホントに、こう言わずにはおれないだけのサッカーを彼らは見せてくれました。

前述しましたが、キャプテン5番の大橋は、本当にいいプレーを見せていました。前登録チームが
ベガルタ仙台とのことですが、このレベルの選手が4部リーグでプレーしているとは、
日本サッカー界の底上げを感じますね。

改めて、NECトーキンに拍手を。
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全社準々決勝JAPANサッカーカレッジ-松本山雅

2008-10-21 00:26:40 | サッカー
僕は今、新潟に来ております。「第44回全国社会人サッカー選手権大会」観戦のために。
20日は準々決勝が行われ、僕は新発田市五十公野公園陸上競技場において開催された
V・ファーレン長崎-NECトーキン、JAPANサッカーカレッジ(以下JSC)-松本山雅の2試合を
観戦いたしました。ただ第1試合は途中からの観戦となったため、第2試合の感想を記します。

この大会は、翌年の国体のサッカー競技リハーサル大会という側面も持っています。
つまり、翌年に国体が開催される場所で、全社が行われるというわけですね。
その意味では、この試合において、JSCが地元開催という意味での大きなアドバンテージを
持っているはずとは考えておりました。実際、サポーターというか、JSCの仲間の
学生らしき人たちが声出しサポーターとして多く詰め掛けていましたし。ただ山雅も
月曜の昼間というサッカー観戦には最悪の環境ながら、声出しエリアに指定された
バックスタンドにはおおよそ30名前後のサポーターが、またメインで見ている
山雅サポーターも50名以上はいたのではないかと思うほどで、山雅をサポートする
松本の人たちの熱い意識を改めて感じました。

またこの全社は、日本一過酷な大会との呼び声も高い「地域リーグ決勝大会」への強い関連性も
特徴として忘れてはならないものです。全社の優勝チームに対し、地域決勝への出場権が
与えられるのですね。つまり、各地域のリーグ戦において、地域決勝への切符を獲得できなかった
チームにとっては、地域決勝への最後の切符、そしておそらく多くのチームが地域決勝の先に
目指しているであろうJFL入りにおいても、全社で優勝することが今シーズン最後の望み、
言い換えれば全社で敗戦を喫した時点で、今シーズン終了となるわけです。天皇杯は、
JFL昇格には何の関係もないために。

翻って両チームの位置を確認すれば、山雅もJSCも現時点で手にしていません。つまり
今日負けたチームは、その時点で今シーズン終了となるわけです。そのような試合に起用された
レフェリーは、吉田寿光氏。吉田氏クラスのレフェリーが、この大会を吹くということに、
僕は率直に言って大きな驚きを感じました。ただ、この試合はどちらとも負けが許されない状況で
あるだけに、彼クラスのレフェリーが吹いてくれるのは、大きな意味があったとは思います。

山雅を応援する方と親しくさせてもらっている影響から、僕はこの試合を山雅寄りの意識で
見ておりました。そのため山雅のサポーターの行動などにもそれなりの関心を持っていましたが、
さすがに負けたらその時点で今シーズンが終わりになるという切実極まりない状況だけに、
レフェリーの判定に対しピッチレベル以上に、むしろサポーターがナーバスになっているなという
感覚は持ちました。吉田氏が特別に変な笛を吹いていたとは、僕は思いませんでしたが、
相手が新潟のチームということで山雅ファウルの判定に対し、サポーターから地元ビイキ的な不満を
表す声も飛んだりして。冷静に見れば、その言動が褒められたものとは思えません。ただそれは、
冷静に見られる第三者の視点に過ぎないわけで、負けたら終わりの試合を戦う当事者からしたら
一つ一つの判定に対して、ついつい強い反応をしてしまうのは、仕方のないことでしょう。
吉田氏クラスのレフェリーなら、この試合の重要性から当事者サポーターが強い声を挙げることも、
さすがに想定していたとは思いますし。

また状況が状況だけに、JSCのサポーターも自分たちがファウルを取られた判定には
大きな声を上げる局面もありましたから。改めて思いましたよ、レフェリーとは厳しい稼業
だなぁと(笑)。今日に関しては、まあ仕方ないですな。

JSCのメンバーを見てとにかく驚いたのですが、JSCにはなんと柏などで活躍した
あの宇野沢祐次がいるのですね。これはホントに、驚きました。そしてさすがにこのレベルでは
彼は明らかに力が違った。完全に彼はJSCの中心でしたし(当たり前ですけど(笑))
先制点も彼がFKを直接山雅ゴールに叩きこんだものでした。このFKについては、入る予感が
ありましたね。おそらく多くの人が同様のイメージを持っていたと思う。28分(時間は僕の手元の時計、
以下も全て同じ)、JSC1-0山雅。なおちなみに、この大会の試合時間は80分。

山雅としてはやはり、湘南やセレッソで活躍した実績を持つFW10番・柿本倫明を生かすという
意識が強かったのではと思いますが、その分JSCも柿本には厳しくマークを施して対応、
前半40分間は柿本が決定的場面を演出する状況には至らず。JSC1-0リードで終了。

後半は山雅がより強い姿勢で臨んできたと感じさせるものはあり、ボール支配も高めていきます。
しかしながら、その出鼻を挫くアクシデントが訪れます。前半に1枚紙を貰っていた山雅5番斉藤智閣が、
2枚目を46分に貰ってしまう。後半開始6分というところで、リードされているチームが
1人少ない展開を余儀なくされる。言うまでもなくこれは苦しい。ただそれがむしろ、
山雅に勇気を振り絞らざるを得ない状況として作用したのかもしれません。

52分、山雅が左CKを得ると、これが前線に上がっていたDF28番矢畑智裕のアタマに
ピタリとあい、同点ゴール。1-1に。この場面は山雅のCKが続き、JSCもきちんと対処していたの
ですが、同点ゴールの際はファーにいた矢畑を完全にフリーにしてしまっていた。キャプテンの
価値あるゴールで追いつく山雅。

その後はどちらとも明確な優位を作りきれない感がありましたが、時間経過とともにJSCの
ボール支配が長くなっていく。まあこれは、仕方のないことです。山雅は1人少ないのだから。
攻め込まれてなんとかクリアしても、そのクリアボールを送った前線には山雅の選手が誰もおらず、
JSCが再度ボールを支配するという局面が目につき始めます。実際、JSCがアタマでの決定的な
シュートを放つといった場面もあったのですが、わずかに枠の外へ。勝つためにはこういうチャンスを
キチンとゴールに流し込むべきだよな、なんて思いが僕のアタマを掠めたりして。

そして迎えた試合終盤、山雅がセットプレーのチャンスを得ます。左からのボールは一旦
はじき返されたものの、それを再度左から入れたところ、またしても矢畑がフリーとなり、
角度があまりない状況ながら対角線上にボールを流し込む。78分、JSC1-2山雅。このゴールが
決まった際の、山雅サポーターの喜びの爆発ぶりがなんとも印象に残りましたね。

ゴール直後の79分には、この試合ではベンチスタートだったベテランDFの13番・三本菅崇を急遽
(と僕には見えました)投入するなど、絶対に勝つんだという意識をむき出しにした山雅が、
ロスタイムも凌ぎきり勝利。熱い戦いの幕は降りました。

よく勝ちました、山雅。本当に厳しい試合だったと思いますが、見事な逆転でした。
火曜、水曜と試合が続く中、大会途中に劇的な試合をしてしまうのはかえって怖い気もしますが、
楽に勝てる試合は存在しない大会ですし、負けたら即終わりであることを思えば、とにかく
勝ててよかった。天皇杯湘南戦を見て山雅に惹かれ、そのいいイメージから期待を持って
この試合を観戦に来たと語る東京サポーターと帰りの電車で会話を交わしましたが、
そのような多くの期待を力としてほしい。またJSCもその名称どおり、真摯にサッカーに
取り組んでいる姿勢は感じましたし、大会運営といった裏方の部分においても彼らの力が
多くの支えとなっていることも評価されるべきものでしょう。

長文になりましたが。山雅、JSC双方の選手、監督、スタッフ、さらにはサポーターに
拍手を送ります。
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日本-ウズベキスタン 2010W杯アジア最終予選-2

2008-10-16 02:24:02 | サッカー
最終予選初戦のバーレーン戦において、アウェーの地で勝ち点3を得られたことが、
本当に大きな意味を持つと感じさせられましたよね(笑)。

アウェー、ホームでそれぞれ1試合を終え、1勝1分けの勝ち点4なのですから、何も悪いことは
無いですよ。全くもって、悲観する必要などない。ホームで勝ち点1に終わったという結果で
あったためショッキングに思えるわけですが、たまたまホームとアウェーの結果が裏返っただけで
アウェーで勝ち点1、ホームで勝ち点3の勝ち点4と思えば何も問題はないですよ。

そりゃまあ、ホームで1に終わったのは残念ではありますね。ただ、この試合の内容を見れば
例えアウェーでのウズベク戦といっても、日本が一方的に押し込まれる状況にはならないですよ。
むしろ、ウズベクがこれで士気を高めたことによって、オーストラリア、カタール、
バーレーンの3カ国にも勝ち点1および3を拾うような試合をしてくれれば、それで日本は
漁夫の利を得られるわけであってね(笑)。だからむしろ、この試合で日本相手にウズベクが
勝ち点1を獲得したことは、オージー、カタール、バーレーンにこそショックを与えたのでは
ないでしょうか(笑)。

一つ注文をつけるなら、キックオフからの10分過ぎぐらいの戦い方、別の言い方をすれば
試合の入りは明らかにマズかったですわね。思った以上に積極的に来たウズベクの勢いに対し、
どうも日本は受けたような形になってしまった。今思えば、このキックオフ直後のウズベクの
積極的な姿勢が、この試合全体の流れを決定付けたのかもしれません。ここまで2連敗と
いう結果に甘んじている相手とのホームとの試合ということで、ついついフワッとした
気持ちでキックオフの笛を迎えたという面はなかったか。僕はそこを問題視したい。
まあこれは、僕自身同様の気持ちがあったことを否定できないのですが。

率直に言って、岡田氏のサッカーで今後劇的な変化を望むのは難しいとは思います。
見て面白いサッカーを岡田氏が目指しているとは、お世辞にも言えないでしょう。それならば、
つまらなくとも勝ち点3を堅実に積み上げていくサッカーを出来ているかといえば、
ホームでの試合ながらそれも出来なかった。つまり、全くもってどっちつかずなわけで(笑)。
ただそうは言っても、1試合をしくじっただけで、全てを否定するのは酷だなという気も
していまして。まあ、「劇的な変化を望むのは難しい」と記しながら、その一方では
「全てを否定するのは酷だな」と記しているなんて、僕自身が「全くもってどっちつかずなわけ」
ですけどね(笑)。また、昨今の岡田氏のチームの問題は、この1試合に限ったわけではない
だろうと言われれば、全くもってそのとおりではあるのですが(笑)。

なんか、フザケテいるかのような感想を記していますが、別にそんなことはありません。
まあ、2010に行くこと自体は僕は楽観しています。問題なのは、2試合の結果ではない。
8試合を終えた時点での結果であってね。その意味では、次のアウェー・カタール戦が
大きな1戦になるのではないですか。1試合消化が多いのに勝ち点で日本と並んでいる
カタール相手のアウェーで勝ち点1を確保できれば、ほぼ問題ないのでは。もちろん、
3を確保できるに越したことはないですけどね(笑)。

どんな国にとっても、W杯予選は大変なものですよ。簡単に勝てる試合などない。胃が痛むような
思いを味わうことにこそ、W杯予選の楽しみがあるのですよ。それを楽しみましょうよ(笑)。

最後に
この結果を受け、地上波TVや新聞は悲壮感を煽りまくるでしょう。それは仕方ない。彼らは
それしかできないのだから。ただ、僕らサッカー好きが地上波TVや新聞と同レベルで悲壮感に
捉われてはいけないと思う。2試合終わって勝ち点4、別に何もおかしくない数字なのですから。
2010に行く、という部分のみを考えるのならばね。
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名曲45.神無月にかこまれて 井上陽水

2008-10-08 17:55:59 | 名曲
名曲シリーズではこれまで、時節柄を意識した名曲としてクリスマスシーズンにあわせた
この曲や、バレンタインを意識したこの曲をエントリーしてきました。両曲とも書き出しに
「たまには時節柄を意識したエントリーを…」という表現があるのは、ご愛嬌として下さい(笑)。
そして、その時節柄を意識したという意味で、今回のこの曲も取り上げたいと思っておりました。

井上陽水の名曲として知られるこの曲が、世に出たのは1972年とのこと。もちろん、
僕がこの曲を知ったのはずっと後のことになります。ではなぜ、僕はこの曲に魅かれるものを
感じたのか。おそらく「神無月にかこまれて」というタイトルそのものに、関心を覚えたのでしょう。
自分のことながら、なにか他人事みたいに記していますが、もはや最初の動機を覚えて
いないので。まあそれも良しでしょう。男と女が恋に落ちたとき、どちらが先に相手に
魅かれたかなどというのは、どうでもいいことでしょうから。よく分からない比喩ですけど(笑)。

僕がこの名曲に対して感じる印象は、凛とした雰囲気を持つ曲だなということ。
このようなコトバの世界が歌われていきますが、神無月という時期を美しくかつ鮮烈に表現した
コトバだなと思いますね。また今このコトバを見返すと、1972年という時代も感じることが
できますわね。「風がさわぐ 今や冬隣り」「息をひそめて冬を待つ」といったコトバは
1972年という時代なら、神無月はもはや冬が間近い時期であったのだろうなと教えて
くれるような気がします。今なら、そこまではまだいかないかなという気がしてね。
それこそ、10月下旬あたりでも、冬隣りというよりは紅葉が隣りというイメージでしょうから。

陽水の曲は、歌い継がれて欲しい曲が数え切れないほどありますが、この名曲も歌い継がれて
ほしいものです。それこそ、陰暦10月を神無月とは称さない出雲地方においても(笑)。


ところで、スポーツの世界において、出雲の10月には全日本大学選抜駅伝が行われますね。
字面だけを見れば、どう考えてもこの大会が大学駅伝の最高峰の競走ですわね。全日本
なのだから。ところが、世間一般の扱いでは、どう考えても箱根駅伝の方が位が高い。
国内の全国レベルの大会が行われるスポーツ多しといえども、駅伝の世界だけではないですか。
全日本選手権よりも、出場校のエリアが限定された関東大会の位置づけのはずの箱根駅伝こそ
価値があるというのは(笑)。
コメント (2)
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08.J1.28節東京‐清水

2008-10-06 19:34:26 | サッカー
一つ下のエントリーにて、簡単な回想を記しました。言いたいことはそのエントリーにおいて
おおよそ記した気もしますが、細かな部分をチェックするのも必要かと思い、気づいた点を
いくつか書いてみることにします。

全般として、清水がシンプルにボールを前線に運びシュートまで持っていっていたのに対し、
東京はボール回しにこだわりすぎていた。味スタのピッチの状況を考え合わせても、
ボール回しを意図しすぎるのは決して得策ではないでしょう。ただこのような書き方を
すると「とにかくシュートを撃てばいいんだ」なんてふうに取られるかもしれませんが、
そんなことではなく、ポゼッションを志向する今の流れは絶対に続けてほしいんですけどね。
しかしながらこのエントリーのコメント欄にて、いおぞうさんからご指摘いただいた
ピッチコンディションと戦い方の整合性というのは、今後も考えねばならない課題かも
しれません。まあ今シーズンの味スタでのリーグ戦は、あと2試合を残すのみですが。

1点目に関しては、もちろん山本のシュートを褒めるべきですわね。もう少し徳に山本への
チェックに行って欲しかったとは思いますが。問題は2点目。言うまでもなく塩田には、
飛び出したのならボールに触れて欲しかったですし、ゴール前で岩下に完全に前に入られた
東京のマークの着き方もマズイと思う。しかし僕は、その前のプレーの終わらせ方こそを
問題視したい。

この場面、清水のCKとなる前は東京がFKのチャンスを手にしていた。その局面において、
清水は全員が自陣に戻り、完全に守り専従となっていました。このFKにおいて僕は、
GKが直接キャッチできるボールだけは避けて欲しい、FKのボールは跳ね返されても
その後問題なく2次攻撃を展開できるはずだから。と考えておりました。ですがキッカーとなった
石川のボールは清水GKが直接キャッチ、そのボールを前線にフィード、それを清水のCKに
持ち込まれ、2失点目を喫したという流れでした。東京のFK時にGKが直接キャッチの
難しいボールを入れたならば、そのあとはまた違った展開を作り出せたのではないか。
相手が全員下がっている局面を意識し、それに合わせたボールを入れるといった状況を
読んだプレーをすることも勝敗を分ける大きな綾になるはずだ、と感じさせられました。
もちろん、これは結果論に過ぎないのは確かです。しかし、東京が意識していれば防げた
可能性のある失点だったように思え、そこが残念なんですね。もちろん、キッカーだけの責任では
ないですし、またこの場面のみならず、チーム全体として試合の流れを読むことが土曜は
欠けていたように思えます。(2008-10-07 21:01追記 上記の2失点目を喫するまでの流れは、
僕の勘違いです。FKを相手GKに直接キャッチされたのは別の場面であり、
失点シーンにつながるものではありません。そのため、2失点目に関する記述は
意味の通らないものとなりますが、原文ママのかたちで残すことに致します。
お許しください。)


試合の流れを読むことに欠けたという点では、3失点目もまさしくそれでしょう。2点を
リードされたアディショナルタイムの局面で、自陣でボールを持った梶山。浅利と交錯する
面はあったものの、相手選手が3人いる状況でボールを持とうとしてはマズイでしょう。
そこを奪われ、3点目にまで持っていかれたのですから。僕は最近、梶山のボールの奪われ方の
マズさを指摘していましたが、よりによってここでとはねぇ…。あれはあまりにも勿体無かった。
この3点目も、失わずに済ませられたものだったと思うんですよ。

前節の札幌戦は、エメが完全に悪い時のエメでした。それだけに、清水戦においてエメを
ベンチスタートとしたことは決して間違いではないでしょう。そのエメが投入された後半に、
東京の流れが良くなったというのも皮肉ですが、まあこれは誰も責められない。今シーズンの
清水戦は全てにおいて相性が悪かったのだと思い、諦めましょう(笑)。残りのリーグ戦で
もう清水との対戦はないのだし(笑)。

それにしても、東京より上位のチームで勝ち点3を上げたのが川崎だけとは。まだ東京には
ツキが残っているんですよ。残り6試合をきちんと戦えばいいのです。その意味では、
むしろリーグ戦が1週間空くことをラッキーと思いましょう。ここで修正が出来るのだと。
ただ、今ちゃんと長友をまたしても取られるのはキビシイのですが、僕らだけがそうだと
いうことでもないからね。

大分戦、良い結果を。僕も大分まで出向きます。大分は好きな街ですし(笑)。
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08.J1.28節東京‐清水の簡単な回想

2008-10-05 03:56:46 | サッカー
ショッキングな負け方でした。悔しい敗戦でした。ただ、この敗戦は、僕ら東京サポーターの
姿勢を問うものでもあったのではないか。そんな気がしています。

言うまでもないことですが、優勝戦線に食い込んでいける位置にあるチームが、ホームで
1-5の大敗を喫するなんてことは、本来滅茶苦茶な話です(笑)。しかしながら、全てが全て
上手くいくなんてこともあるわけはない。5連勝という成績を東京は残していたわけですが、
そういった記録はいつかは途切れる日が来る。たまたまこの試合が、そういった日に当たった
だけなのですよ。そう思いましょうよ。誰に向けて言ってるのか、よく分かりませんけど(笑)。

この大敗をきちんと受け止めねばならない、本当にそう思う。ただ、この大敗で怖気づいてしまい、
次の一歩を踏み出す勇気を失ってしまうこと。言い換えれば、この大敗で自暴自棄になり、
これまでの27節の蓄積を無に帰してしまうこと。それこそを僕は恐れます。その意味では
試合後のゴール裏が、そしてスタジアム全体が、東京の選手に対して集団で罵声を浴びせると
いった行動をとらず、選手をサポートする意味を込めたチャントを続けていたことに僕は
救われた思いを持ちました。何も諦めてはいないし、怖気づいてもいないのだと思ってね。

まずは簡単な雑感まで。詳細な感想はのちほど記します。
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