珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

08.天皇杯5回戦新潟-東京

2008-11-16 11:47:09 | サッカー
日本一の権威を持つ大会とされているはずの天皇杯を取り巻く、この緩んだ雰囲気はなんとか
ならないものでしょうか(笑)。

前半の東京は、なんとも参ったなという感じの出来ではありました。東京の右サイドを
なんとなく突破され、なんとなくクロスを入れられ、なんとなく捕まえられなかったリシャルデスに
合わされゴールに流し込まれた1失点目、東京ゴール前で梶山がボールを奪われ、そこからの
パス回しで千葉にミドルをうたれ、それが佐原にあたりコースが変わった2失点目。21分という
早い時間に2点のリードを許したのは、なんとも困ったなと。ただ今思えば、21分という
時間帯での2失点だったことが、結果的には幸いしたのかもしれません。このまま負けるわけには
いかないといった意識を、さすがに持たざるを得なかっただろうし。何の根拠もない
感覚的な話なのですが、このスコアで終わることはないだろうという雰囲気を僕は感じて
いましたし、とりスタに足を運んだ東京サポーターの多くの方も、同様のイメージはあったのでは
ないでしょうか。

31分のエメのゴールで、なんとかなるだろうという意識は、ほぼ確信に変わりましたね。
観戦をご一緒させていただいた方に、これで大丈夫でしょうなんて言葉をかけてみたり。
相手チームのことを語るのは僭越ながら、昨日の新潟はベストメンバーとは思えない構成でしたし、
細かなミスは散見されていましたので、東京がきちんと丁寧に戦えば、なんとかなるのでは
という感覚はありました。昨シーズンまでの東京は、きちんと丁寧に戦うということこそを
最も苦手としていたわけですが、それがなんとか出来るようになってきたのは成長なのでしょう。

ゴールを決めてはくれたものの、攻撃の流れをスローダウンさせる感もあったエメに変え
後半アタマから石川投入。この石川INが、流れをさらに呼び寄せてくれましたね。攻守に渡る
幅広い動きがきいていた。同点ゴールも右サイドからの石川の速く低いクロスに赤嶺が
あわせたものでしたし。そして決勝ゴールは左サイドからの梶山の左足シュート。これは
僕のほぼ目の前ぐらいの位置だったのですが、うった瞬間入ったと思いましたね。見事な
ゴールでした。前半の梶山は失点につながったボールロスト以外にも、気が抜けたような
プレーが目につきましたが、このゴールはいいゴールでした。ただ、前半の出来を大いに
反省してほしい感は拭えませんけどね。

石川の負傷ですが、カウンターでフリーになり、トップスピードに乗って抜け出そうと
したところで、故意に足を蹴られたというものでした。確かに、あそこで抜けていたら
もう完全にGKと1対1の場面であり、相手としてはなんとか止めたいのは分かる。それでも、
あのプレーはやってはいけないプレーですよ。完全に意図して足を蹴りにいったのだから。
それもトップスピードに乗った状況で。大怪我になっても何らおかしくない行為であり、
骨折などの事態を避けられたのは幸いだったというしかない。まあ一言言うならば、
サッカー選手の足を蹴るのはやめよう、どうしてもという場合には、上半身をつかもうと(苦笑)。

勝利を得ることは出来ましたが、決して褒められた内容ではないでしょう。左サイドを
突かれて苦労する場面がかなり目につきましたし、リシャルデスや千葉といった新潟の
中盤からの飛び出しをマークしきれない場面も多く見られた。メンバーが4人入れ替わった
影響は多々あったでしょうが、修正を。ただリーグ戦残り3試合を前にして、ここで
修正すべき点を確認できたのは、良かったとも言えましょう。東京は2週間で新潟と
2試合行うわけですが、第1戦に続き第2戦も必ずや勝利を。そしてもちろん、来週の神戸にも
勝利を。天皇杯2-5の敗戦が、神戸を奮い立たせる要因になるのは間違いないわけで、
東京もそれに負けないだけのハートを。そして、サッカーを。

久々のスターティング出場となった金沢や、出場機会はなかったものの椋原や祐介が
ベンチ入りしたのは好材料でしょう。リーグ戦残り3試合、それこそチーム一丸となった戦いを。
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AFCU-19選手権準々決勝日本-韓国

2008-11-11 01:04:06 | サッカー
完敗でしたね、全くもって。ただこの結果は、僕らJクラブのサポーターにとって、
クラブと代表の関係を改めて考えさせられるものだったとも思います。

ご存知のとおり、このU-19代表に金崎は参加していなかった。大分のナビスコ決勝を
優先したために。そして僕はJクラブを応援する立場の者として、若年層の代表選手が
自クラブの重要な試合を優先し、若年層の代表に参加しないという考え方を支持していた。
また自分事として考えた際も、例えば大竹が召集されていたとしたら。この大会に大竹は
呼ばれなかったため、幸いにも自分たちに大きな問題が降りかからずに済んだわけですが、
もし召集されていれば少なくとも僕は諸手を挙げて歓迎とは言えなかった。むしろ、
シーズン終盤のこの大事な時期に大竹を呼ばないでくれ、といった態度に終始したと思う。
まあ、牧内氏が大竹をなぜ召集しなかったのかについては、まるで理解できませんけどね。

上記2例で記したとおり、Jクラブでレギュラークラスの選手の場合、若年層の代表戦よりも
Jリーグでの戦いを優先してほしい、そうすべきでしょうという考えを僕は持っています。
ただそれならば、若年層の代表が苦杯を嘗めることも、受け入れなければならないはずだ。
代表よりもクラブという態度を普段から表しているのなら、若年層の大会よりJの公式戦を
優先しろと主張するなら、その結果としておきた悔しい結果も認めるべきだと思う。
代表の活動に協力する姿勢を表してはいないのに、代表の勝利だけは強く求め、代表が
苦杯を喫したらそれは思いきり批判する、という態度をとるのは矛盾しているのではないか、
なんてことを考えざるを得なかったのですよ。

まあもちろん、代表に全く協力しないなんてことはないし、代表の試合があれば応援もする。
勝ってほしいと思う。ただ、自分のクラブから選手が招集されることを半ば迷惑がっている
感があることも、僕は否定しない。それはつまり、代表を軽視しているのとほぼ同義なはずで、
それならば負けた時も淡々としているべきじゃないの、なんてことを考えるんですよね。
繰り返しになりますが、協力はしたくない、シーズン中に選手を出したくない、でも
代表の勝利だけは強く求めるというのは矛盾していないかと、このU-19の試合を見ながら
改めて感じたわけです。

今回のU-19の位置づけは結局のところ、Jの所属クラブでなかなか出場機会を得られない選手に
国際経験を積ませる場、という見方が最も適切なところでしょう。協会や監督が当初から
それを意図していたわけではないにせよ、実際にはその性格が色濃いかたちになっていたし、
またそうならざるを得なかった。リーグのレベルが上がれば上がるほど、若手年代が
華々しい活躍をするチャンスは狭まっていく。それが可能なのは、よほど突出した選手だけ
でしょう。となれば、若年層の代表クラスの選手は、実は経験を得る機会が少なくなっていく
状況にあるわけなんですよね。またサポーターが代表よりもクラブを優先する感覚も、
今後さらに強まるであろうわけですし、代表とクラブの関係も先行きはクラブの発言力が
強まっていくでしょう。これらの要因を考えあわせれば、これからの若年層の代表は
厳しい状況を強いられるケースが多くなるのかもしれません。

まあ今回のU-19で実績に乏しいのは、選手だけではなく監督もそうではないか、と言われれば
それはその通りなんですけどね(笑)。

試合内容そのものについて、全く触れていないエントリーも珍しいですが(苦笑)。
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08.J1.31節G大阪‐東京

2008-11-09 22:18:37 | サッカー
なんとも疲れる試合でした。そして、素晴らしく嬉しい勝利でした。

ガンバの選手の能力の高さを、もちろん知っているつもりではありました。それでも、
昨日の試合を見て改めて思いましたね。本当に、上手い選手ばかりだなぁと。試合開始直後から
圧倒的にボールを支配され、決定機も再三作られる。播戸のいい動き出しからの決定的な
シュートを塩田が少なくとも3回防いでくれましたが、最初のバンのシュートが入らなかった時に
なんとなくながら感じましたね。「今日はガンバのシュートが入らない日かもしれない」と。
ガンバにとっては、ビッグマッチの3日後ということもあり、気持ちの持っていき方が
難しい試合ではあろうと思っていたので。だからこそ逆に、あっさりと先制ゴールを
許していたら、彼らをさらに乗せてしまった可能性もあるでしょう。勝負のアヤを分けるのは
紙一重のものなんだと思いましたよ。

ガンバ相手にポゼッションの勝負で上回ろうというのは、無理があるでしょう。ましてや
アウェーでの試合ですし。その観点から見れば、昨日の東京が守備をまず意識したうえでの
カウンターといったスタイルを取ったのは、勝ち点3を得るための施策というものであり、
現実的かつシビアな戦いを選んだということでしょう。僕はこういった部分こそを、
今シーズンの東京の成長だと捉えたい。昨シーズンまでの東京は、とにかくイケイケサッカーで
それが嵌れば最高、でもそんなのは1シーズンに1-2度だけ、というものだったではないですか(笑)。
しかし今シーズンは、自分たちの理想を掲げそれを遂行する場面と、カウンター主体の
現実的なサッカーを状況に応じて使い分け、しぶとく勝ち点を重ねるサッカーが出来ている。
目の前の状況にマッチするサッカーを常に意識し、それを実行するだけの深みが出来てきた
とでもいうか。それがチーム力の向上だと思うのですよ。「相手の猛攻を凌ぎ、数少ない
チャンスを確実にゴールに結びつけ、勝ち点3を手にする」。こんな表現を、昨シーズンまでの
東京に対し、行えただろうか。いやあ、無理でしょう(笑)。

まあもちろん、まだまだ修正すべき点はある。長友に特に見られたように思いますが、
相手に攻め込まれた状況で一旦東京がボールを奪いながら、前への展開において再度相手に
ボールを渡してしまうといった場面が目立ちました。また梶山などがサイドチェンジを狙った際に、
その判断自体はいいアイデアながら、ボールが精度を欠いてタッチラインを割ってしまったりとか。
難しい局面であるのは分かりますが、もう一段の進化を望みたい。今の東京なら、どんどん
要求レベルを上げていっていいはずですから。

それにしても、あれだけ圧倒的にボールを支配されながら、支配された側が1-3で勝利を
手にしてしまうのですから、サッカーは面白く、恐ろしい。改めてそんなことを感じましたね。
これは勝ったからこそ言えるものではありますが。

相手チームのことを語るのは僭越だとは思いますが、それでも昨日の試合については
感じるところはありましたね。なぜ明神を最終ラインに回したのか、と。中盤のイヤなところに
明神がいないのは、対戦相手から見れば非常にありがたいと思いましたし。そのあたりは、
ガンバサポーターのこちらの方との試合後の歓談時にもお話させていただいたのですが。
またもう一つ付け加えれば、二川がいたらイヤだなと思う局面において、彼はすでに
ピッチを去っていたんですよね。

残り3試合、神戸戦をなんとか乗り切れれば(要するに勝ち点3を手にできれば)、いよいよ
面白いことが起きるかもしれないですね。最後まで緊張感あるシーズンを送れることを、
嬉しく感じますよ。
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08天皇杯4回戦東京-仙台

2008-11-04 01:30:40 | サッカー
天皇杯は、勝てばそれでOKなんですよ。だって、負けたらその瞬間に終わりなのだから。

J1クラブの天皇杯初戦は、本当にイヤな戦いですよね。勝って当然という目で見られるうえ、
勝ったところで得られるものは何もない。こんなツライ戦いは、ないですよ。だから僕は、
天皇杯に関しては、とにかくもう試合終了の時点で勝利を得ていてくれればそれでいい、
としか考えておりません。もちろん、今日の内容に不満を持たれている東京サポーターも
おられると思うし、それも十分理解できる。ただそれでも僕は、勝ってくれればそれで良し、
という気持ちでおります。

この試合の勝利で、個人的に何が嬉しかったかと問われれば、鳥取に行けることだと
僕は答えますよ(笑)。昨シーズンの11月に鳥取を訪れたことがあって、非常にいい印象が
残っていますので。僕はちょっと時間的に厳しいかと思っていますが、鳥取に行かれて
時間を取れる状況にある方は、ぜひとも余部鉄橋に足を伸ばしていただければ。
今見ておかないと…
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