珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

08.J1.17節東京‐G大阪

2008-07-17 18:21:50 | サッカー
現在の東京が、今シーズンにおいて最も苦しい状況に立たされているのは間違いないでしょう。
その中で、ガンバ相手に勝ち点1を確保し、連敗をストップするという最低限の結果を
残せたことを前向きに捉え、プラスに転じていきたいと考えています。

もちろん、この試合に関して様々な意見があろうことは、容易に想像できますし、僕自身
勝つチャンスもあったのにという思いを捨て去ることはできないのも確かです。それでも、
試合終了後の選手たちの様子を見ると、勝ち点1を確保できて良かったと思わざるを得なかった。
東京の何人の選手がピッチ上に座り込んでしまったでしょうか。12日間で咋シーズンの
上位3クラブとの3連戦を戦うというタイトなスケジュール。本当に苦しい状況だと思う。
ましてや「人も動くサッカー」にとって最も過酷な日本の夏という季節に入っているのですから。
東京のみならず、ガンバも後半は明らかに足が止まりましたよね。これは、仕方ないことでしょう。
選手だって、人間なのだから。

この試合の観戦記からはちょっと逸れますが、日本の夏に城福が、東京が、どう対処していくのか。
そしてサポーターはどういった態度を示していけばいいのか。これは今シーズンの東京を
左右するぐらいの非常に大きな問題だと僕は感じています。人も動くサッカーを目指すにあたり、
最も障害となるのが日本の夏の暑さであることは、語るまでもないでしょう。その時期にまで、
「動けよ!」だの「ムービングしてないよ!」だのといった言葉をサポーターが放つことが
果たして適切なのか。気候条件や相手との相性などを考慮したサッカーを選択するのは、
プロクラブとしての戦術の一端を遂行したに過ぎないものであり、クラブが目指す位置からの
退歩などといったものではないでしょう。もちろんこれは、最終目標への視点がクラブ全体において
統一されているならばという注釈は必要ですが、今の東京なら問題はないのでは。

その意味では、浦和、鹿島、ガンバとの3連戦を勝ち点1で終わったことを必要以上に悲観的に捉え、
サポーターが自分で勝手にネガティブな雰囲気を作り出してしまう、そちらこそを危惧しますね。
まあそんな心配は不要だとは思っていますが。

ちょっと言葉遊び的な物言いになるかもしれませんが、僕はこんなことを考えています。
「ムービングフットボールの思想には殉じて欲しい、ムービングフットボールの完成形を
目指す姿勢はシーズンを通して持ち続けていて欲しい、しかしムービングフットボールという
言葉に縛られて欲しくはない」と。

徳のゴールについて一言。徳はやればあれぐらいのプレーをできる能力は十分にあるんですよ。
徳はそれぐらいにポテンシャルの高い選手です。ただ、やらないのがダメなだけで…(笑)。

ガンバとの試合は面白い内容になりますわね。東京のホームゲームは特に(笑)。これはガンバが
相手がどうこうよりも、自分たちのサッカーを貫くというスタイルをとっているからだろうな、
なんてことを改めて感じました。言い方を変えれば、ガチガチに相手を押さえ込むよりも、
4-3で勝てばいいじゃん、という方向性とでもいうか(笑)。それが東京のサッカーの良さを
引き出す面もあり、お互いのサッカーがいい方向にかみ合うことが多くなるのでしょうね。
試合前は集客を期待できるガンバ戦が平日開催なのは痛いと思っていましたが、
ガンバ相手だからこそ平日でも27,701人もの観客数を得られたのだと考えることにします。
東商とのタイアップの効果があったとはいえね。

リーグ戦全34試合中の17節終了ですから、まさに折り返し点。ここまでの東京が総じて
いい方向に進んでいるのは間違いないでしょう。ただ冒頭にも記したとおり、この時期に
東京が今シーズン開幕以来最も厳しい局面を迎えているのも確かですが、他のクラブとて
苦しいのは同じはず。これからも東京を信じて応援しようではあーりませんか。
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博多での語らい

2008-07-11 01:15:26 | サッカー
浦和戦の翌日の6日・日曜から、僕は九州に来ております。敗戦の傷心を癒しに。というのは
もちろん冗談ですが(笑)。浦和戦については、もう本当に多くの東京系ブロガーの皆さんが
記されているのと同感ですな。なんとも悔しい内容。ただそれでも、あの試合を一緒に
観戦させていただいた方々とお話していたのですが、こういう試合を落とすのは、やはりまだ
東京に何かが足りないからでしょう。それはきちんと認めなければならないと思う。
そして、悔しさこそが次に進むバネになることも間違いないわけで、今までと変わることなく
前身を続けていきましょう。

前置きが長くなりましたが、 僕の父は宮崎の延岡で生まれ育った人間でして、その意味では
僕にとっても九州は極めて関係の深い地であるといえるわけです。やはり、血なんですかね。
九州に来るたびに僕は思うんですよ。九州はいいなぁと(笑)。今回の九州行きでは、
博多を拠点として動いていますが、博多はいい街ですね。ホントに。

その博多において、今回僕がお会いさせていただきたかった方がおられます。その方とは、
博多において東京を応援されているMPTさん。何かのきっかけからMPTさんのブログを拝見し、
福岡に行った際にはお話させてもらえればと思っておりました。今回、うまく時間を合わせる
ことができ、一杯飲みながら大いに語り合ったという次第。東京から遠く離れた博多の地で、
東京サポーターと出会えた喜びを感じ、それを少しでもお伝えできればとの思いから、
MPTさんとのお話のあれこれを雑感として記します。なおこのエントリーを記すことには、
MPTさんからの了解を得ております。

・博多で東京を応援されるとなれば、やはりそのきっかけがどういうものだったかは
気になるところ。その答えは、MPTさんのごく身近なところに東京ガス関係の方がおられ、
それが契機となってとのことでした。プライバシーにも関わることですので、ここでは
この程度の記述にとどめておくこととします(笑)。

・J2のクラブにおいては、鳥栖および福岡をやはり応援されているとのこと。九州のクラブと
いうことはあるにせよ、それ以上に切実な理由が存在することは事実でしょう。さすがに、
ここでその詳細な理由を記すことは控えますが。

・MPTさんとの語らいの中で、スカパーの存在の大きさを感じましたね。MPTさん曰く
「当然スカパーに加入している」とのことでしたが、博多の地においても東京の試合を
全試合ライブで観戦できるのは、ありがたい話ですわね。またこれは、転勤の機会が多い
日本のサラリーマン社会においても、同様の意味を持つでしょう。転勤によりマイクラブの
地元を離れたことで、ホームでの観戦が難しくなったJクラブのサポーターという方も、
それなりの数はおられるでしょうし。

・こういう言い方をすると、MPTさんはいい気はしないかもしれません。ただ本音として、
彼との会話において僕はなんと恵まれた立場にあるのだろうという思いは、感じざるを
得なかった。地理的要因から、MPTさんが味スタで東京のホームゲームを観戦される機会は
決して多くはないわけですよ、当然ながら。それだけに、MPTさんが味スタでの東京の
試合を観戦する時は、物凄く純度が高いのですね。濃密な時間となるのですね。僕みたいに
毎試合当たり前のような顔をして味スタでの東京を観戦できる立場にある者にとって、
その感覚はややもすると忘れがちになるものではないか、なんてことを感じました。

自分で言うのもなんですが、僕は東京の毎試合を決して惰性で見ているわけではないですし、
ほとんどの東京サポーターにとってもそれは同じでしょう。ただ、自分が応援するクラブの
サッカーを当たり前のようにスタジアムで観戦できる環境は、実にありがたいものなんだ、
という意識を忘れてはいけないと思う。それはまた、自分のクラブの選手だけでなく、
相手クラブの選手やサポーター、さらにはレフェリー、試合運営に携わる多くのスタッフといった
人々への感謝ということにもつながるものでしょうし。それらの人々がいなければ、
サッカーの試合が成り立たないのですから。

・ナビスコの決勝トーナメント初戦が大分との対戦になったことを、MPTさんは本当に
喜んでおられました。東京の試合をご自分の生活圏のそばにおいて生観戦できるのは、
1年に1度だけと考えておられたところ、もう1度その機会が現れてくれたのですから。
大分での試合を心待ちにしているサポーターのためにも、8月6日は必ず逆転してくれよ、東京!

・ただ同じ九州といっても、大分でのナイトマッチ終了後に福岡に戻るのはさすがに…
とのこと。そのため、当日は大分泊を決定されておられるそうです。当然僕も大分泊ですので、
その日は試合後の感想戦に行けるわけですな、との合意を見たことは収穫でした(笑)。

・都城でのキャンプには、当然のように足を運ばれたそうです。そのキャンプの時点から、
城福のいいサッカーが垣間見えたとのことで、今シーズンへの期待は大きかったとか。
やはり、見ている人は見ているんですな。

まだまだ書き足らない面が多くありますが、とにかく楽しい語らいでした。MPTさんに
改めて感謝申し上げます。またこの一杯の場は西鉄沿線の平尾駅近辺でのものでしたが、
僕にとってこの駅は生まれて初めて訪れる場所でした。MPTさんの先導がなく、僕一人で
この近辺に足を運ぶなんてことは絶対になかったでしょう。新たな街との出会いを
与えてもらえたことにも感謝しております。

MPTさんが味スタに来られる際には、ぜひとも試合後の感想戦にも参りましょう。まずは
8月6日の大分で感想戦を行うことになりますが(笑)。
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名曲42.愛が生まれた日

2008-07-04 00:30:52 | 名曲
藤谷美和子と大内義昭のデュオによる名曲。比較的若い男女が歌ったデュエットソングとしては、
日本歌謡曲史上に残る名曲といっていいでしょう。

もともとグループやデュオとしての活動を行っていなかった男性と女性によるデュオというのは、
その多くが演歌系の人々によるものだったでしょう。銀座の恋の物語のように。まあ何も、
「銀恋」にまでさかのぼる必要はないでしょうけど(笑)。演歌の雰囲気を持つ男女デュオが
主流だという一般的な風潮の中において、この愛が生まれた日は若い人同士が自然な感覚で歌える
デュエットソングとして忽然と登場したというイメージが僕にはあります。

この曲をカラオケで歌ったことのある方は、極めて多くおられるのではないでしょうか。
僕自身もそうですけど(笑)。ただ冒頭において僕は、比較的若い人が歌えるといった意味合いの
言葉を記しましたが、カラオケで歌われるといった状況においては、極めて演歌的なノリのケースも
多かったのは確かでしょう。職場の男性上司と女性部下が歌うというような。あるいは、
男性サラリーマンとカラオケバーのお姉ちゃんが歌うとか(笑)。

格調高い名曲シリーズとしては珍しく、下世話な話題が多くなりましたが(笑)、この曲自体は
非常にロマンティックないい歌だと思いますね。

       「君とだったら 生きて行ける」
            「君がいるなら それだけでいい」

この曲のオリジナルはもちろん藤谷・大内コンビなのですが、僕がひそかに気に入っているのは
酒井法子と中西圭三のデュオによるバージョンです。ネット巡りをしていて偶然にこの二人が歌う
動画を発見したのですが、非常にいい歌唱。それどころかむしろ僕に言わせれば、オリジナルよりも
いいなと…。中西圭三のボーカリストとしての能力は今さら語るまでもないでしょうが、
酒井法子が実にいい大人の歌手になっているなと感じまして。彼女のボーカリストとしての
能力も、間違いなく高いですよ。それこそ、外国のスタンダードナンバーや演歌を歌っても、
十分に聴かせてくれるでしょう。

今までの名曲シリーズとは若干毛色が違う紹介の仕方のような気もしますが、この曲も
十分に名曲だと思いますね。 
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08.ヤマザキナビスコ杯準々決勝‐1東京‐大分

2008-07-03 02:32:19 | サッカー
なんとも考えさせられた試合でした。サポーターが醸し出す雰囲気が、試合展開を左右することが
実際にあるのではないか、なんてことを。ただこの試合に関しては、それが悪い意味で
表れてしまったという部分が強いですが。

大分は激しい当たりを厭わず、ガムシャラにボールに食らいついてくるという意識の
強いチームでしょう。この試合では、それが特に明確に現れていた。またこの試合を吹いた
扇谷レフェリーの当試合における基準が、出来る限り試合を流すというものだったことも
大分は早目に見抜き、かなり激しいチャージを行ってきていました。またその一方で東京に対し
厳し目の笛が多いと感じられたのも否定しませんが、それらの要因から段々とスタジアム全体が
イライラを強め出し、平常心を失う状況となっていました。東京の選手よりもむしろ、
サポーターの側にその傾向が強かったと感じましたね。まして、前俊の先制ゴールが生まれた後は
さらにその傾向が顕著になって。僕はそれがイヤだった。東京のサポーターが一つ一つのプレーに
過敏に反応し、怒りの声を上げるたびに、スタジアム全体の雰囲気が非常に悪くなっていく。
大分としては、これこそが狙いだったはずなんですよ。相手をイラつかせ、平常心を奪い、
相手チーム全体の歯車を狂わせていく。これこそが、大分のこの試合における重要な戦略だった
はずで、東京のサポーターがその狙いにまんまと乗ってしまった。僕はそう感じておりました。

僕自身、大分の選手の激しいチャージに声を上げたことはありましたし、平常心を全く乱していない
とは言いません。ただそれでも、この試合の前半の東京はというか、東京サポーターは
ちょっとヒステリックになっていたのではないか。そう感じざるを得ませんでした。
激しいプレーに対し苛立ちの声を上げるのは、前述のとおりその行為自体が相手の策略に
まんまと乗ってしまっていることの現われだと思う。もちろん、1stレグがホームである以上、
勝ちたいと思うのは当然です。しかし、まだ合計180分のうちの45分にも達していない状況で、
あまりにも切羽詰まったような雰囲気を作り出してしまったのではないか。そしてそれこそが、
大分の戦略および狙いであり、大分のその意図が見事に嵌ったと言わざるを得ない前半だったの
ではないか。僕はそんなことをずっと考えておりました。

ただそうは言うものの、大分もちょっと調子に乗りすぎた面はありましたね(笑)。前半のうちから
大分は時間稼ぎのプレーを見せていましたが、その結果前半のロスタイムが3分あるという
珍しい状況が生まれました。そして石川の同点ゴールは僕の時計で47分50秒前後だったはずで、
まさしく大分がくれたロスタイムのおかげで、前半のうちに東京は同点に追いつけたんですね(笑)。
しかしながら、大分が自分たちのペースに試合を引き込んだのは間違いなかったし、
結局はその流れを最後まで覆せなかったと見ざるを得ないのでしょう。

後半開始からしばらくの時間は間違いなく東京のペースでしたし、いい攻撃もできていた。
スタジアムの雰囲気も悪くなかったし。ただやはり、そのいい流れの間にきちんと
点を取っておかないといけないのですね。

あとまあ、サポーターの醸し出す雰囲気という部分について多く言及しましたが、東京の試合ぶりも
今日はどこかチグハグな面が最後まで付きまとったのは否めませんね。豪雨の中で83分間に渡り
1人少ない戦いを強いられたあとの中2日での試合であることを考慮すれば、選手の大幅な
入替えそのものが悪いとは思いません。この試合におけるスターティングが、出場停止の
今ちゃんと激しい出血に見舞われた佐原以外は千葉戦と全く同じであったなら、それはそれで
問題だっただろうし。ですから今日のメンバー構成自体に僕としては不満はないですし、
むしろミッドウイークの試合として間違いではない用兵とさえ言っていいと思う。選手も人間ですから。
ただ、ターンオーバー方式で勝っていくのは大変だよという部分がツライのであって(笑)。

むしろこの試合に関して城福に問うべきことがあるとすれば、スターティングの選定よりも、
交代策ではないでしょうか。石川は球離れも良かったし椋原が上がるスペースも作るなど、
総合的に非常にいい出来だった。平山もボールを持てていたし、決して悪いとは思えなかった。
彼らを下げたことが、むしろ試合の流れを手放す結果を招きはしなかったか。スターティングの
選定よりも、交代策の精査を問うことの方が必要かなと思う。

この試合に関しては、勝つための戦略を構築し、それを全員にきちんと意思統一させて
臨んだという点において、大分の勝利は正当なものだと思います。この試合を勝ちたいという
意欲についても、大分の選手の方が強かったのも事実でしょうし。ラフに見えるプレーが
特に前半に目についたのは確かですが、勝つためにはこれが必要なんだとの方向性を定め、
それを遂行したと考えれば、プロの戦い方として決して悪くはない。相手選手を傷つけることを
主目的にしたというところまでは、いってないのだし。ただまあ、これは今の大分にとって
フィットするスタイルということであり、東京にこのやり方を取って欲しいとは思いませんけどね。

あとやはり、金崎はいい選手ですね。ウエズレイがDFを引きつけてスペースを作り、
そこに金崎が飛び込んで攻撃を作っていくというスタイルが、何度見られたことか。
金崎は完全にチーム全体からの信頼を得ているんだな、と改めて感じました。

ホームで2点奪われての敗戦が、痛いのは間違いないです。ただ、まだ前半が終わったに過ぎないし
悲観する必要は何もない。咋シーズンのナビスコでの僕ら自身を反面教師とすればいいのですよ(笑)。
この状況なら、8月6日の第2戦も大分まで行かざるを得ませんね、なんて日程が決まった時点で
大分行きの交通手段は確保しているんですけど(笑)。2点以上あげての勝利、目標が明確な分、
ブレない戦いができると信じ、応援しましょう!

PS-冒頭に記したスタジアムの雰囲気は、もちろん僕の主観に過ぎません。ただ、この試合に
関しては、そのような雰囲気を感じたので。
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