珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

08.J2.5節湘南‐徳島

2008-03-30 02:06:14 | サッカー
こちらの方をはじめとして、僕は多くの徳島サポーターの皆様と交流を持たせてもらっています。
そのため徳島に情が移っており、徳島をヒイキ目で見てしまうのは否定しませんが、それでも
こう言わせていただきましょう。この試合における湘南2-3徳島の結果は、正当なものだと。

エントリーには上げられませんでしたが、僕は徳島の開幕戦も観戦しておりました。
横浜FC相手に内容は非常にいいサッカーを展開していながら、山田卓也とアンデルソンの
個人能力でゴールを奪われ0-2の敗戦となったのですが、美濃部新監督のもと、自分たちの
サッカーを作り上げていこうという姿勢は感じられた。またドゥンビアや米田、登尾など
能力を持つ選手の獲得にも成功、新たな徳島への期待を感じさせるところでした。

ただ4節を消化した時点で勝点1にとどまっていただけに、早く結果が欲しい状況ではありました。
それだけに、ここでの勝点3は極めて大きな意味を持つでしょう。自分たちのサッカーが
間違っていないという自信を持てたはず。徳島の今シーズン初勝利に拍手を送るとともに、
これからの上昇に期待しています。

PS-試合終了後、徳島サポーターの皆様の祝勝会の場に同席させていただき、実に楽しい時間を
過ごさせていただきました。ナカヲさんをはじめとする皆様に感謝いたします。
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代表の試合

2008-03-27 01:34:10 | サッカー
負けたこと以上に、楽しくない・つまらないサッカーしか出来ないことがショックですね。
選手の顔触れを見れば、そして彼らがJで行っているプレーを見れば、こんなサッカーしか
出来ない集団であるわけはないのですが。いやー、なんとも。代表のサッカーとは、
こんなにもツマラナイものでしたかね。これは負けたから、その腹いせで言っていること
ではないですよ。バーレーンの選手個々のテクニックを見ても、別にどうということはない
レベルでしょう。少なくとも、Jのトップ選手とは明らかに個人能力に差がある。それでいて
日本代表はそのバーレーン相手に、このサッカーしか出来ないわけで。

まあこの3次予選は、4チーム中の上位2チームが最終予選に進めるわけで、いくらなんでも
日本がそれを取り逃がしはしないでしょう。そしてもちろんこのチームの最終目標は、
2010年だ。その2010年に向けてのチーム作りの過程にあることも分かる。ただそれでも、
今の代表にはなんとも閉塞感を感じてしまう。これではますます、代表よりもJという
流れが強まりますなぁ。単純な話、東京を見ているほうがよほど楽しいもんね。そしてこれは、
東京サポーターに限った話ではなく、マイクラブを持つほとんどの方が感じていることでしょう。

僕はまだ、代表が負けたことを残念だと思う気持ちが少し残っています。しかしもう、
そのような気持ちを感じなくなっている方も多いのかもしれません。しかも、サッカーを
日常的に見ている方の中にこそ、そのような気持ちを代表に抱く方が多いのでは。これは
日本も「フットボールネーション」の仲間入りをしたと思うべきなのか。クラブが本当に
身近な存在になったからなのか。もちろん、それもあるでしょう。ただ、残念ながら実際は
代表が魅力的なサッカーを出来なくなっているが故のことでしょう。寂しいですね。
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08.ヤマザキナビスコ杯GL2節磐田‐東京

2008-03-25 23:45:21 | サッカー
ヤマハスタジアムでの初勝利となりましたが、この勝利は正当なものだと思います。

この試合は赤嶺が2ゴールをあげたわけですが、カボレ、平山、赤嶺とFW陣が今シーズンの
公式戦できちんとゴールを獲ってくれているんですよね。これは城福が掲げる日々の練習からの、
小平からの競争意識の徹底が形になって表れていると評価できることでしょう。ウカウカしていると
置いてきぼりにされる、起用された際には結果を残さねばならない、というような意識が
働いているのではないでしょうか。もちろん、いいことです。またこの試合ではFWだけでなく、
金沢や藤山といったベテラン勢も十分な存在感を見せてくれた。相手の動きの先を読み、
素早い出足で相手の攻撃の目を摘み取ってしまうという藤山らしいプレーが随所に見られて。
また金沢がもたらした安定感も評価されて然るべきでしょう。長友にとっても、金沢のプレーから
学べるものは多くあるんじゃないかな。さらにアンカーとしての浅利の存在や、投じられた
状況に応じたプレーをきちんと行い勝利に貢献した信男など、選手全員が勝利という目的に
向けての意思統一が出来ていると感じました。それが嬉しいですね。

もちろんこの意思統一はプロとして本来当たり前のことなんですが、お題目を唱えれば
それだけで簡単に出来るというわけでもないでしょうから。

また、平山も時間を稼ぐプレーをきちんと行っていた。彼とすれば、この使われ方は決して
本意ではないでしょうが、チームの勝利のために与えられた役割を遂行するという点では
ちゃんと働いていた。なんだかんだといっても、彼のキープ力や高さは大きな武器では
ありますからね。それを放棄しようとしているどこぞの監督もいるようですが(笑)。なんて
こんなことを記すためのエントリーじゃないですね(笑)。

カボレはこの試合、必ずしも調子は良くなかったと思います。ボールが足につかない、とでも
いうようなプレーが目についたりして。ただ、その状態でもチームに貢献するプレーを
行っていた。サイドに開いてボールを引き出し、センターに位置取りする赤嶺にクロスを
入れたり、自分は潰れながら周囲の選手にボールを残したり。赤嶺のゴールのいずれにも
カボレの動きが効いていましたからね。外国人ストライカーにありがちな、調子が悪くとも
俺が俺がを出しすぎてチーム全体のバランスを崩すといった心配は、彼に関してはあまり
しなくてもいいんじゃないか、なんてことを思いました。もちろん、強引に行くべきところは
行くだろうし、その双方のバランスをうまく取ってくれるんじゃないかなと。

エメルソンの献身的な動きは、本当に素晴らしい。もはや彼は今の東京に欠かせない存在
ですね。それだけに、彼の負傷具合が軽いものであることを願うばかり。それにしても、
「献身的なブラジレーニョ」は最高の存在ですね。また、東京はそういう選手に恵まれてきた
クラブだな、なんてことにも想いを馳せたりしてね。

大竹については、驚いています。ここまでやってくれるとは、と。彼のプレーが効いていた
ことで、この試合における梶山の負担を軽減できた面もあるんじゃないでしょうか。
リーグ戦では羽生が戻ってくることになりますが、大竹の存在がチームとしての層の厚みを
増すことは間違いない。また羽生の場合、どうしても夏場のフィジカル面が気になる部分が
ありますが、大竹が十分使えるとなればね。

大竹のプレーで付け加えれば、ボールへの執着心、守備意識の高さが見られたのも嬉しかった。
西だったかがドリブルで持ち上がったボールを、大竹が自陣から追走して奪い取ってしまう
場面があって、これは最高でした。本来こういったハートを感じさせるプレーこそが、
東京らしさであったはずで、それをユース育ちの選手が体現してくれたのは、嬉しかったなぁ。

あと、この試合のハイライトの一つと言って過言ではないかもしれませんが、徳永が自陣から
一気に相手ゴール前までドリブルで持ち上がり、シュートまで放ってくるという場面がありました。
あのときのトク、カッコよかったですよ(笑)。僕はよく話すのですが、ヤル気になった時の
トクは凄い選手なんですよね。あのプレーではその才能の一端が垣間見えて。願わくば、
ヤル気になる時間がもう少し増えてくれれば…(笑)。

ここまでのところ、出場選手が変わっても、チーム全体の方向性にはブレが見られないと
いう気がします。そこに希望を感じますね。前述しましたが、チーム全体の意思統一が
きちんとなされているのでしょう。シーズンが深まるにつれ、壁にぶつかることもあるでしょうが、
今の方向性を貫いて欲しいなと思います。その中で、我々サポーターの意識が問われる局面も
出てくるかもしれませんが、目先の結果のみに囚われて、大局を見失うことのないようにしたい。
そんなことも考えています。エメルソン、梶山が負傷に見舞われた状況で戦わざるを得ない
この1週間が、早速迎えた試練なのかもしれませんが、なんとか切り抜けたいものです。

最後に。
久しぶりに名波のプレーを見ましたが、やはりあのオッサンは素晴らしいですよ。抜群の視野と
抜群のパス精度は、全くサビついてはいない。2点リードの状況だったから言えることでは
あるでしょうが、名波のプレーは見ていて楽しかったですから。名波に残された時間は
決して多くはないでしょうが、彼には少しでも長くプレーしてほしい。これはもちろん、
中山も同様ですが。
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思い出のフットボール7 市船の彼

2008-03-22 19:47:09 | 思い出のフットボール
僕が歴代のJ外国人の中で最高の存在だと思っているピクシーを監督に据えた今シーズンの名古屋。
最近の名古屋は若手を積極的に登用している印象がありますが、その中の一人であり
ここにきて大きな注目を集めているのが小川佳純選手。彼のプロフィールを確認したところ、
なんと彼は、超満員の国立で行われた国見-市船の選手権決勝で見事なロングシュートを
叩き込んだ、あの小川君なんですね。いやーこれは恥ずかしながら、全くノーチェックでした。

この試合は、選手権決勝が1月第2月曜の成人の日に固定されるようになって最初の年の決勝。
それまでの決勝は平日になることが多かったのですが、祝日開催となったことで観客数が
大幅に増加、この国見-市船の決勝はなんと51,986人もの大観衆を集めたのでした。
試合前の予想では国見有利の声が多かったと記憶しますが、市船の頑張りが試合を引き締め
両校のプレーを見詰める51,986人も、まさしく固唾を呑むような緊張感ある内容となっておりました。

そこで飛び出した彼のロングシュートは、本当に素晴らしいシュートで、僕は試合を観戦しながら
「この状況でこのゴールを決められる彼は、凄いモノを持っているんじゃないか」なんてことを
考えた記憶があります。当時の彼はJクラブには進まず、大学に進学することはすでに
情報として得ていましたが、いつかはJでプレーしてくれないかな、なんてこともおぼろげには
考えておりました。

ただ、明治大学に進学後の彼のプレーを継続してチェックできていたわけではなかった。
小川という選手が咋シーズン名古屋に加入したことは知っていたものの、名古屋の小川と
市船のあの小川君は、僕の中で結びついてはいませんでした。それだけに彼が市船の彼で
あることを知ったときは、嬉しくなりましたね。ああ、Jの舞台に来てくれたんだな、と。
ルーキ-イヤーの咋シーズンもそこそこの活躍をしていたようですが、ピクシー監督の下、
今シーズンはJ全体としても注目の存在となっていくのではないでしょうか。高校時代の彼の
見事なゴールに鮮烈な印象を受けた僕としては、大活躍に期待したいところです。東京戦以外での(笑)。

2003年1月13日に行われたこの国見-市船の決勝は、その後Jに進んだ選手が多く登場しています。
国見からは1関憲太郎(仙台)、5園田拓也(山形)、7松橋優(大分)、8中村北斗(福岡)、
9兵藤慎剛(横浜FM)、10柴崎晃誠(東京V)、11渡邉大剛(京都)、14平山相太(東京)などの
名前が見られます。またこの試合ではDFで出場していたようですが、15巻という名前もありました。
この巻は、今では小川のチームメイトとなっているあの巻佑樹ですね。

一方市船では2小宮山尊信(横浜FM)、5大久保裕樹(京都)、6青木良太(千葉)、10原一樹(清水)、
14鈴木修人(鹿島)、15カレン・ロバート(磐田)などの名前が見られます。そして忘れては
ならないのが、東京史上最高のイケメンの呼び声も高い(誰が言ってるのか分かりませんが(笑))
まっすうこと増嶋竜也も出場していること。この時のまっすうは13番をつけ、2年生ながら
最終ラインの一角を占めておりました。

それにしても、この試合に出場した22人のうち、僕の知る限りで実に17人の選手がその後
Jに進んでいるのですね。なんとハイレベルな戦いだったのでしょうか。Jへの選手供給源として、
この年代ではもはやJクラブのユースの方が主流となっていますが、それでも例えばJユース
サハラカップの決勝戦に進んだ両チームから計17人もの選手がその後Jへ進んだというのは
ちょっと想像しづらい。まあ高校年代から直接ではなく、大学を経由してという選手の方が、
小川をはじめこの時の両校には多かったわけで、Jユースからという比較をするにも
先を見なければならない面はありますが。

改めてこの時の両校の選手に感謝。そして、この選手たちを指導した指導者にも感謝を。
選手権決勝が成人の日に固定されて最初の試合がこの戦いだったことで、成人の日は
選手権決勝の日ということが一気に浸透したのではないでしょうか。それがその後、
野洲や盛岡商につながっていくわけですね。

さらにもう一つ言わせてもらえば、Jユースサハラカップにももう少し注目が寄せられれば。
大竹も咋シーズンの優勝チームの主力でしたし(笑)。
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08.ヤマザキナビスコ杯GL1節清水‐東京

2008-03-21 17:54:26 | サッカー
今シーズンの公式戦で初めての敗戦となりました。勝負事ですから勝つこともあれば、
負けることもある。希望を失うような敗戦とは全く思いませんし、敗戦自体は仕方ない。
ただ勝点を取れないとしても、得失点差を最小限のものにはしておきたかったし、それができる
チャンスもありましたが…。

まあそれよりも、この試合はゴールの奪われ方が勿体なかった。キックオフ2分で喫した
1失点目は、矢島の突進に対しきちんとしたマークに行ききれず、何となくエリアまで
侵入された上で最終ラインも交わされ、ゴールに流しこまれたもの。僕はアウェー1Fのゴール裏で
観戦していましたが、目の前で矢島がシュートモーションに入った時点で「やられた」と
観念しておりました。東京がフワッと試合に入ったまま、ゴールまでいかれてしまったようで。

2点目はご承知のとおりPKで、この判定自体は確かに若干厳しいと思いましたが、そこに至るまでの
過程をむしろ問題視したい。確かあのPKの発端は東京ボールのスローインで、きちんと
処理していればOKだったものを集中を欠いたプレーで奪われ、そこからエリアに侵入
されたという流れだったはず。ただ僕自身スローインになった時点で、まあ大丈夫だろうと
一時的にピッチから目を離したため、発端となったプレーを見ていないのは痛恨ですが…。
そんな僕がいえることではないですが、やはりこのPKは与えなくとも済んだものではありました。

一方収穫といえば、やはりまずは大竹でしょう。ボールに積極的に絡み、試合に即入れているのは
立派なもの。この試合、セットプレーはほぼ全てエメルソンが蹴っていましたが、左サイドからの
CKの際、大竹がエメに自ら蹴らせてくれとアピール、エメもそれに納得し大竹がCKを蹴ったと
いう場面がありました。そのCKも精度の高いいいCKで、技術とハートを兼ね備えているのは頼もしい。

またセットプレーだけでなく、ゴールライン際をラインと平行に進むドリブルで相手DFを
振り切りパスを送るなど、なんともセクシーなプレーも見せてくれました。一つ一つのプレーの
正確さも感じられ、これからも十分な戦力になってくれるでしょう。現状ではフィジカル面でまだ
90分のプレーは難しいでしょうし、焦って無理をさせる必要も全くないですが、大事に育てたい
選手ですよ。また彼の存在は、森村や小山といった若手にとっても大きな刺激となってくれるはず。
その効果も期待したい。

エメルソンの運動量も、改めて凄いと感じました。いやーなんか、1シーズン持つのかなと
心配になるぐらい(苦笑)。チームとしての熟成への期待が、ますます。

負けたとはいえ、希望のない閉塞感しか見えなかった咋シーズンとは、まるで違いますよ。
この試合では、動き出しがちょっと少なかった、足元でもらいたがる場面が目についたなどの
点は感じましたが、課題をきちんと抽出できることは意味ある敗戦といえましょう。

ナビスコの位置づけに関して、様々な見解があると思います。チーム作りや調整の部分に
むしろ重きを置く見方もあるでしょう。しかし僕は、ナビスコを凄く勝ちたいと思っています。
だってリーグ戦よりも、タイトルに近いでしょ(笑)。現状の東京が年間34試合のリーグ戦を
勝ち抜いてタイトルを手にするのは非常に難しいでしょう。しかしナビスコなら、年間11試合で
タイトルを手に出来るのですよ。さらに1億円という大層魅力的なお金までも(笑)。
またカップ戦の魅力は波乱があることでしょ。それならば今の東京が、ノーマークであろう
東京がタイトルを手にしてもいいではないですか(笑)。

その意味で冒頭にも記しましたが、せめて得失点差を最小にはしたかった。大竹のシュート性の
クロスにカボレが惜しくも飛び込めずなんてシーンもあり、得点の可能性は感じさせたのですが。
でもまあ、悲観する必要はないし、あと5試合をきちんと戦いましょう。そして僕らも
しっかりと後押ししようではあーりませんか。

PS-大竹について追記しますが、試合終盤に彼がFKを蹴る機会がありました。清水にとって
大竹はほとんど何のデータもなかったでしょうが、彼のプレーに警戒心を持ったのか、GK以外の
清水の選手全員が壁に入っておりました。この試合で清水には大竹の印象が強く刷り込まれた
でしょう。今後のナビスコおよびリーグで、東京はこれをうまく使いたい。大竹を前面に出す、
大竹をオトリに使う、その双方のバリエーションを持てるはずですから。
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思い出のフットボール6 江戸川にこの人もあの人も

2008-03-20 01:19:45 | 思い出のフットボール
思い出のフットボール5で、江戸川で東京がJ公式戦を行った話題について触れました。その最後に、
2000年のナビスコ京都戦についても若干記しましたが、ここでその思い出をまとめます。

この試合は2000年7月12日・水曜に行われました。前年の東京がJ2ながらベスト4に進出したことで、
この年のナビスコでは東京はシードチーム扱いとして、2回戦からの登場でした。その2回戦の
相手となったのが京都。ちなみにこの年のナビスコは、完全トーナメントのシステムで、
1回戦はJ1クラブ対J2クラブの対戦が行われていました。2000年当時のJ2は11クラブの参加で、
まだ日程に余裕があったというか、ナビスコを組み込める状況ではあったのですね。
このJ2クラブも参加してのナビスコ開催は、1999年に東京がベスト4まで進出した時と同じ状況。
ただ、ナビスコでベスト4まで進出したことで、過密日程となって東京が99年のJ2での戦いに
苦しんだことも事実でしたけど。

結果を先に記せば、1stLeg1-1の引き分けを経て迎えたこの試合、東京は京都に0-1の敗戦を喫し、
無念の2回戦敗退となったのでした。この試合が終わった瞬間、今でもはっきりと覚えていますが、
物凄く残念な気持ちに襲われたものでした。前年のベスト4というイメージを引きずって
いたことはもちろんありましたし、また冷静な視点でナビスコを捉えていた部分もあったのですね。
つまり、J1昇格初年度の東京が、リーグ戦を安定した成績で乗り切るのは無理だ。
しかしながらカップ戦ならば、勢いだけでイケテしまう面もあるんじゃないか、前年の東京のように、
というようなムシのいい期待というか。そのため、僕としてはむしろナビスコに凄く期待していた
ところがあったんですね、今思い返せば。

水曜の江戸川という条件ながら4,912名の観客を集めたこの試合、東京が優勢にゲームを
進めていた記憶はおぼろげにあります。ただ、前半を0-0で折り返した後の51分(時間は
僕の手元の時計によります)、京都10番のヘジスにゴールを奪われリードを許します。
その後も東京は攻めあがっていった記憶はありますが、結局ゴールを奪えぬまま0-1で
京都に逃げ切りを許し、無念の敗退という結末に。

この試合での京都サポーターの女性の姿も印象に残っています。その人は紫のシャツの背中に
お手製でサンガと記したマーキングを施し、選手に声援を送っていたのですが、試合後に
大喜びする彼女の姿を見て、僕は思いましたよ。「京都のこの勝利は彼女の勝利でもあるな、
ここまで喜べる彼女の」と。

さて、ようやくこのエントリーの本題に入りますが(笑)、この試合の両チームのメンバーは、
今見返せば大変に味わい深いのです。以下に記します。

東京:GK20土肥、DF2内藤、3サンドロ、26小峯、8藤山、MF25迫井、16小池、13増田、24小林
FW9ツゥット、11アマラオ SUBGK1堀池、MF6浅野、23喜名、14佐藤、FW15神野
京都:GK21平井、DF7佐藤一樹、4大嶽、5エジーニョ・バイアーノ、3中村、MF9松川、14遠藤、2野口
26松井、FW10ヘジス、11三浦 SUBGK28上野、DF6佐藤尽、MF12朴智星、13熱田、FW18大島

まず東京は、土肥ちゃんの背番号がまだ20、当時の東京を本当に支えてくれた内藤先生、
この年にブレイクしたペルー小池、鹿島からシーズン途中に移籍してきた増田、このシーズンに
前線でよく頑張ってくれた神野といった名前がありますね。

一方の京都ですが、彼らの方が凄いメンバーですね(笑)。まず中村はヴェルディで長年活躍した
中村忠、松川は平塚で中心だった選手、三浦はもちろんキングカズですな。また98年に
フリューゲルスがあのようなことになり、そこから京都に移籍した選手が多いのも特徴で、
佐藤一、大嶽、佐藤尽などがそうですね。

そしてフリューゲルスから加わった選手といえば、遠藤と大島の両選手もその一員。
遠藤はもちろん遠藤保仁であり、大島はもちろん大島秀夫です。両者とも高卒新人として
98年にフリューゲルスに加入したものの、1年で所属クラブがあのようなことになってしまった
わけですが、揃って99年から京都でプレーしていたのですね。

加えて松井と朴がいる。意外に思うのは背番号が松井26、朴12という点。この頃は両者とも
期待の若手という位置づけだったと思いますが、片鱗はすでに覗かせていたような。
余談ながら僕は松井に早い時期から注目していて、頭角を表しつつあったことを秘かに
喜んでおりました。さすがに東京との試合で松井を応援はしなかったものの(笑)。

これだけの有名人が、江戸川でプレーしていたんですね。懐かしく、楽しい思い出です。
今、僕らが日常として見ている試合が、10年後には素敵な思い出となることを願います。
さし当たっては、今日のナビスコ清水戦がそうなってくれてもいいのですが(笑)
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08.J1.1節東京‐神戸

2008-03-09 23:32:22 | サッカー
今シーズン、見る甲斐のあるシーズンになるんじゃないでしょうか。

ここ数シーズン、東京は何の約束事もないサッカーを繰り返していました。個人能力のみで
相手と戦っているようなサッカーを。正確には06年に新たな方向性を目指そうとして挫折して
しまったのですが。それだけに城福新監督のもと、チームとしてこういうサッカーをしていこう、
チームとしての連動性、総合力で勝負していこうという姿勢が明確に見えたこと、極論すれば
それだけで僕はもう満足ですよ(笑)。その国のトップリーグに所属するクラブに対して言うことでは
ないといえば、確かにそうなんですけど(笑)。

例えばゴールシーン。あれはもちろん、練習を繰り返してチームとしての意思統一がなされて
いたからこそ生まれたゴールですね。こんなこと、咋シーズンにありましたっけ。いや、ない。
これだけをみても、日々の練習がきちんとした意識づけのもとに行われているんだなと
推測できる。本来こんなのは本当に当たり前のことなんですけど、まあそれはさておき(笑)。

チームとしての熟成、積み重ねという部分では、比べるまでもなく神戸の方が上なんですね。
彼らは能力ある監督のもと、きちんとした積み重ねを経てきている。一方東京は監督が変わり、
外国人も総入れ替えとなり、さらにレギュラークラス全員が揃っての練習はせいぜい2週間前後と
いう状況ですわね。それでいて、随所に可能性を感じさせるプレーを見せてくれたのですから、
今シーズンは期待を持てるシーズンになりますよ。別の言い方をすれば、チームとして
前進していく過程を、道筋を楽しめるシーズンになるというような。一つ一つのプレーに
込められた意図や狙いをきちんと解釈でき、その進化を楽しめるシーズンになるというような。

また選手個々に目を転じても、能力ある新たなタレントが随所に散りばめられていることも嬉しい。
羽生のあの動き・運動量、エメルソンの気の利いたプレー、そしてカボレのあの能力。
冗談でもなんでもなく、カボレは凄い選手なんじゃないですかね。いや、真面目に。
ごく単純な話として、新加入の選手が得意とするプレーやクセといった細かな部分はまだ
掴みきれていない面が多いと思う。その段階でもチーム全体として楽しめるプレーを随所に
見せてくれたのだから、これは日が進むにつれ一層熟成していくはず。繰り返しになりますが
今シーズンは楽しめるシーズンになるんじゃないでしょうか。

もちろん、今シーズンが終わって東京がどのような順位になるかは分からない。順位表においては
ジャンプアップを果たせずに終わるかもしれない。ただ、このスタイルで今シーズン1年を
きちんと進めていくことが出来れば、それは東京にとって絶対に無駄な1年とはならないはずだ。

開幕戦を見て思ったのですが、羽生やエメルソンのあの動きが東京に加わったのなら、
今ちゃんの負担は間違いなく減るはずなんですね。今ちゃんが自由に動ける機会がかなり
増えるはず。それをどのようにチームとして生かしていくのか、これも今シーズンの東京にとって
ポイントの一つとなるんじゃないでしょうか。

昨日の試合については、レフェリーにも触れておかねばなりません。昨日の穴沢レフェリーの
レフェリングは非常に良かった。ここ最近の穴沢レフェリーはいい笛を吹いていますが、
昨日も最近の彼らしく出来る限り試合を継続させようという姿勢が明確に見て取れた。
選手が倒れれば即笛を吹くというのではなく、試合をブツ切りにしないという意識が感じられた。
東京のPKらしきシーンを流したということもありましたが、それはそれで仕方のないことでね。
以前にも同様の趣旨を記したことがありますが、いいレフェリングに対していいレフェリングだったと
いうことをきちんと記す・声を上げるといった動きをとるべきだ。叩くときは大声を上げるが、
いいレフェリングについての声は上げないというのはよくないと思う。

最後に一言。羽生のあの質の高い動きを見るにつけ、オシム氏は本当にいい指導をしていたのだな、
ということを改めて感じました。

PS-次節、勝ちたいですねぇ。方向性は間違っていないだけに、目先の結果が出ないことで
迷いが生まれていくという事態は避けたい。まあ2節でそんなことにはならないと思うけど。

PS2-試合中も、また試合後も話していたのですが、昨日の神戸は大久保がいない、ボッティも
90分は使えない状況だったんですよね。絶対的な大駒2枚を欠いたチーム相手なら、
勝点3が欲しかったという思いはある。ただこれも、先行きのいい課題を与えてくれたものと
思うことにします。それなりの収穫と勝点3を取れなかったという課題、双方をともに得られたのは
良かったのだと。
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いよいよ開幕

2008-03-08 02:28:37 | サッカー
いよいよ2008年Jリーグが開幕します。日付としてはもう今日のことになりますが、
やはり嬉しいものですね。

東京は多くの選手がチームを離れることになりましたが、去る者あれば来る者あり。
東京の歴史が、また新しく刻まれていくわけです。選手が多く入れ替わった上に、監督も
新しい人となった。また開幕前に5人もの選手が代表に呼ばれ、東京としての活動期間は
まだそれほど長くない。さらに言えば外国人も全て新加入。これだけの状況ならば、
開幕からいきなり好スタートを期待するのは難しいかもしれません。ある程度時間がかかる
ことは承知の上で、東京の今シーズンを見つめる必要はあるのでしょう。

ただこれは、負けることをはなから容認しているというものでは必ずしもないんですよ。
結果として厳しい状況を強いられることになったとしても、それは仕方ないでしょう。
ただ、新しいことにチャレンジする姿勢が伺えるならそれは容認できるということであり、
最初から負けていいなどといっているわけではないですよ。もちろん、勝ってくれるに
越したことはないわけでね(笑)。

まあこんなことは、選手も監督も分かっているはず。今シーズンの東京を見つめていきましょう。
そして、Jリーグのある喜びを、思う存分かみしめたい。Jリーグが与えてくれる幸せを
一杯に味わいたい。

サッカーを、Jリーグを楽しめることに、改めて感謝を。
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青赤なオフ会に参加

2008-03-03 02:28:20 | サッカー
3月1日土曜に明大前LIVREにて開催された「青赤なオフ会」に参加してまいりました。
東京系ブログ・サイト管理人飲み会ということで、東京を愛する多くの方との交流を楽しみに
しておりました。当日は事情により開始から90分近くが経過した20時30分頃からの参加と
なりましたが、多くの方とお話をさせていただくことが出来たこと、感謝しております。

東京系ブロガーの方が多く集まって(50名ぐらいはおられたのでしょうか)という機会は
初めてのものでした。皆さんそれぞれの思いを持って様々な意見を記しておられるわけですが、
その根本にあるのは「東京を愛する」気持ちなんだと、改めて感じました。当然といえば
当然なんですけどね。また皆さんの品の良さというか、スマートな態度で会話を楽しまれて
いるところも印象に残りました。

参加された皆さんと、スタジアムでお会いする機会もあるかと思います。その際にも
よろしくお願いします。楽しい語らいの場を今後とも持つことができれば嬉しいです。

オフ会を企画されたinadafctokyoさんfct fanさんLIVRE店長のぞのさん、
ありがとうございました。そして、お話させていただいた皆様にも改めての感謝を。
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思い出のフットボール5 99年江戸川での戦い

2008-03-01 03:38:11 | 思い出のフットボール
東京関連の思い出2つ目は、江戸川での試合に関する話題です。

江戸川での試合そのものは、東京ガス時代および99年のJ2時代にはさして珍しいものでは
ありません。ただ、J1クラブ相手の試合となると、話はちょっと違ってきます。ましてや、
代表選手を多く擁する横浜FM相手となればなおさら。僕が記すのは99年7月24日・土曜に
行われたナビスコカップ準々決勝2ndLegの横浜FM戦ですが、当時のFMには錚々たるメンバーが
揃っていました。川口、城、井原、中村。これらのスター選手との試合を、当時の東京は
江戸川で行ったのです。つまり、川口能活を、城彰二を、井原正巳を、そして中村俊輔の
プレーを江戸川で見ることが出来たのです。いやー、なんとも面白い話です。

99年といえば東京はJリーグに参入した最初の年で2部制がスタートした年でもあります。
当然当時の東京はJ2、それに対し横浜FMもFMとしての最初の年ですが、J1でも有数のスター軍団と
いう認識はもちろんなされていた。繰り返しますが、そのスター軍団を江戸川でプレーさせたの
ですから、これは楽しい1日でした(笑)。

この年のナビスコ準々決勝および準決勝はホーム&アウェイで行われ、7月20日に開催された
横浜国際(当時)での1stがなんと東京の3-0という激勝。それもキックオフ1分にカブのゴール、
3分にコバのゴール、32分にカブのこの日2点目と前半で3-0と大きくリード、そのまま
逃げ切ったという東京サポーターとしてはたまらない勝利でした。付け加えれば、通常は
後半に自分たちのサポーターが陣取るゴールサイドを目指して攻めあがることが多いですが、
この試合は確か前半に東京が東京サポーターに向かって攻めていくかたちだったはず。
つまり3ゴール全てを東京サポーターは目の前で見られたわけです。それにしても、カブの
2ゴールで勝利なんて、驚きますよね(笑)。

この3点のビハインドを背負って江戸川にFMが乗り込んでくる状況だったのですから、
さすがに選手もサポーターも目の色が変わっていました。それに対し、東京サポーターが
「J1必死だね」なんて声を上げてイナシてみたりして、あの頃はまだ東京サポーターの
コールにも遊びがありましたな。

99年の江戸川での試合の観客数ですが、僕のメモでは2670名、3183名、4605名といった
ところでした。最後の4605名は岡田武史監督率いる札幌との試合で、シーズン押し迫った時期の
開催ということもあり、かなりの観客数となりましたが、2千名、3千名台といった日もある
状況でした。

ところが、FM相手の試合の観客数は5208人。江戸川でこの数は、相当なものですよ。
実際、超満員だったという記憶がありますし。実を言うと僕は、この試合は東京サポーターのみで
江戸川が埋まるんじゃないか、ぐらいに思っておりました。そのため、バックスタンドアウェイ側を
埋めたFMサポーターを見て、警備スタッフと「マリノスもあんなに来るのか、驚いたな」
なんて会話を交わしたことを覚えています。まあ、アウェイサポーターがいないなんて
わけはないんですけどね。さすがにね(笑)。

試合についてはやはり、目の色を変えて臨んできたFM相手に対し、当時の東京がそれを
正面から受け止められるだけの力はなく、21分と53分の城のゴールで0-2とリードされます。
この状況なら追う側の意気が上がるのは当然で、東京は苦しい戦いを強いられます。

しかし、その雰囲気を変えたのが、この試合はコンディションの関係からサブでのスタートだった
由紀彦。ユキがカウンターで一気に抜け出そうとしたその瞬間、井原が体当たりでユキを止め、
このプレーで井原は66分一発レッド。つまり東京が1人多い状況を作り出したわけです。
この井原退場時の東京サポーターの盛り上がりは凄いものでした。「井原、井原、井原」と
井原のチャントを立ち上がって絶叫する人まで出る始末で。まあ、僕もその一人だったのですが(笑)。
井原ほどのビッグネームに苦しまぎれの体当たりをさせるようなプレーを東京の選手が見せたことも
嬉しかったしね。

試合は結局0-2のまま終了します。この試合に関しては完敗ですが、ただ1stのスコアを
考えてください。つまり2試合合計3-2で東京が準決勝進出を果たしたわけです。いやー、
これは本当に嬉しかったなぁ。目の前の試合で2点差の完封負けを喫して心の底から喜べたのは、
僕の東京観戦歴の中でもこの試合だけです(笑)。

今やもう、東京がれっきとした公式戦を江戸川で開催することは、さすがに考えられません。
ましてやFM相手ならなおさら。しかしJ2初年度はこんなことがあったのですね。今にして思えば、
まだまだ牧歌的な時代だったなという感慨は覚えます。また東京の公式戦の江戸川開催といえば、
翌2000年シーズンのナビスコ京都戦もそうでした。この京都戦のメモも見直したのですが、
東京・京都ともに驚くような選手の名前があるため、この試合の思い出も改めて記します。

最後に99年ナビスコFM戦の東京のメンバーを記しておきます。
GK22鈴木、DF26小峯、5古邊、4山尾、8藤山、MF7浅利、15アウミール、24小林、17鏑木
9和田、FW11アマラオ SUBGK21遠藤、DF12梅山、MF16小池、14佐藤由、18岡元
コメント (3)
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