珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

08.ヤマザキナビスコ杯GL4節東京‐東京V

2008-05-26 20:07:30 | サッカー
正当な勝利でしょう。メンバー全員がチームとして機能していた東京と、ほぼ正反対の
状況に思える相手との対戦ならば。

試合開始前に、今日の試合は冷静に考えて厳しい戦いになると隣席の方とお話しておりました。
言うまでもなく、今ちゃん、梶山、長友の主力3人を欠いているとに対し、ヴェルディは
ベストメンバーだったのだから。ただその事実こそが、かえって東京の選手の意欲を高めたの
かもしれません。3人がいないから負けたといわれるのはイヤだ、という意欲を。

ブルーノの先制ゴールは見事な軌道を描きましたよね。僕はそう感じたし、多くの方が
同様の印象を持たれたかとも思うのですが、ブルーノがシュートをはなった瞬間に入ったと
思いましたね。確かにあのゴール自体は、年に何度もないスーパーなゴールが、たまたま
ここで出たという類のものかもしれません。ただ昨日の東京は、キックオフから積極的に
攻めあがっていこうという意思統一が為されていたのではないですか。主力3人を欠いている
状況だからこそ、立ち上がりから積極的にいって自分たちのペースで試合を運んでいこう
という意思統一が。そしてその結果がブルーノの先制ゴールに表れたのではないか。
僕はそんなことを考えておりました。そうであったら嬉しいな、という願望込みで(笑)。

その後もブルーノが、まるで攻撃におけるフリーマンかと思うような攻め上がりを見せて
いましたわね。多くのチャンスを作りながらゴールを奪いきれないあたりは咋シーズンまでの
東京を彷彿とさせましたし(笑)、こういう展開は往々にして相手に流れが向かうなんてことも
頭をよぎりましたが、ヴェルディも結構チャンスを外してくれていたのでまあオアイコかなと。

この試合におけるエメルソンの働きぶりをなんと表現すればいいのでしょうか。実に素晴らしい
プレーを再三に渡り見せてくれた。攻撃における気の効いたパスや緩急あるドリブル突破等は
もちろん、守備面での貢献も見事なものでした。フッキに対しファーストディフェンダーが
対応に行った後、エメが1stDFのカバーに入りボールを奪っていく場面が何度となく
ありましたが、それもエメの豊富な運動量があってこそのものでしょう。また複数の人数で
対応しボールを奪うというプレーは、もちろんチーム全体の約束事として出来上がっている
ことのはず。今シーズンの東京の試合は、小平でこういった意図を持った練習をしているんだろうな、
ということが伺える場面が多い。それは非常に嬉しいことですね。そのような場面は、
咋シーズンまではほとんどなかったわけだから(笑)。

約束事といえば、椋原のプレーに関しても言えますわね。椋原がフッキと対峙する場面が
多くありましたが、椋原に任せっきりにするのではなく、エメをはじめ周囲の選手が適切な
カバーを行い、フッキを無力化するシーンが何度となくあった。これも小平できちんと練習して
約束事を確立しているからこそ行えるプレーのはず。またプロ初スタメンの新人プレーヤーを
周囲がサポートすることで、最高のデビューを飾らせてあげることもできた。僕はこのエントリー
おいて椋原を応援しなければと記しましたが、期待以上の働きを見せてくれたと思いますね。
後半フッキが左サイド(東京の右サイド)からシュートを放つ場面が何度かありましたが、
椋原がきちんとついていき外に外にと追い出してシュートコースを限定することで、
ゴールの枠内を外れたところにしかシュートを放てない状況を作っていたし。さらに言えば
DF面だけでなく、攻撃においてもいいクロスを上げていた。椋原の今後にも大きな期待を。

ところでこの試合は、東京のブラジレーニョ3選手が揃ってプレーした初めての試合でした。
最高ですよね、献身的で技術の高いブラジレーニョがいてくれるのは。これは実感として思いましたよ。

カボレもエメもブルーノも、卓越した技術を持つとともに、チームの一員としての規律を守り、
チームを愛するという気持ちが凄く伺えるプレーを披露してくれている。それが嬉しい。
多くの局面において自分たちだけでプレーを完結し、周囲の日本人選手への信頼を備えて
いるようには見えない人達のプレーを目の当たりにすると、カボレ、エメ、ブルーノの
3選手が東京にいてくれることへの喜びを感じずにはいられません。

この試合を見て、東京は選手層が厚くなったと改めて感じました。代表3人が不在である上に、
モニ、石川、金沢、大竹、祐介、信男をサブに置けているのですから。嬉しいですよ、ホントに。
半年前に、今のこの状況を誰が予想できたでしょうか(笑)。また祐介がゴールを決めたのも
嬉しいことでした。これからどんどんゴールを上げてくれれば。祐介が結果を残すことで、
赤嶺や平山もより刺激を受けるでしょうし。なお平山に関しては、この試合でのプレー自体は
決して悪くなかったと思う。きっかけさえあればね。

ナビスコは、ぜひとも決勝トーナメントに進出したい。得失点の関係で東京の首位通過は
かなり厳しいとは思いますが、グループリーグ2位の成績上位進出には十分な可能性がある。
それだけに残り2試合をきちんと勝つことに集中しましょうよ。なおもちろん、僕は松本にも
出向きます。同一チームに3連敗というのはさすがにカッコ悪いですから、なんとしても勝利を。

PS-それにしても、上記リンク先のエントリーを読み返すと、当時の東京の状況の悪さに
驚きます。わずか半年前はこうだったのだなと。今のいい状態に感謝するとともに、
今がいいからといってこれから先もずっといいとは限らない、気を抜いてはいけないのだ、
なんてことも感じます。
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08.J1.13節磐田‐東京

2008-05-18 00:33:37 | サッカー
この勝利、凄く価値ある結果だと思います。勝利が嬉しいのは当然ですが、今日のような
暑さの中のアウェーという、非常に厳しい条件下での試合をモノに出来たのは、格別の喜びを
感じますね。また中断に入る前の最後のリーグ戦を勝利で終えるか、黒星で終えるかは
気分が全く違いますから。

前半の東京はロングボールを入れる場面が目につきましたが、これは高温下での
アウェーという条件を考慮したが故の戦い方でしょう。体力の消耗を出来る限り抑え、
リスクを最小限にとどめる戦い方を選択したという。ただその一方で、中盤のボール回しの
部分でもそれなりのプレーは見せていた。この試合において、東京の中盤と磐田の中盤との
比較なら、東京の方が上回っているな、なんてことも感じておりました。磐田相手に
中盤で上回っていると言えるのは、もしかしたら初めてかなと(笑)。

リスクを回避する戦いと記したわりに、0-1とリードを許して終わったわけですが(笑)、磐田の
先制ゴールは仕方ないでしょう。あの時間帯は、磐田がいい流れでのボール支配を続けていたので。
まあセットプレーで上がってきた長身選手をフリーにし、GKの前に入られてのヘッドを
許したという取られ方は、十分に反省しなければならないものですけどね。

ハーフタイムに、この試合を一緒に観戦させていただいたこちらの方と、このまま時間が経過していく
という展開は避けたいと話していました。往々にしてそういうことがありがちだから。それだけに、
48分という後半開始早々の時間帯で追いつけたのは、大きかった。この時のCKを徳永が
蹴りにいったのを見て、僕は「大丈夫なのか」と思ったことを白状します(笑)。ただ徳のCKが
思った以上に精度が高かったのは嬉しいものでした。このゴールのみならず、今後の試合の
新たなオプションを手にできたと言えるでしょうから。佐原のヘッドのこぼれを赤嶺が
押し込んだわけですが、あそこにいてくれるのがストライカーですからね。いいゴールでした。

この試合を観戦した全ての東京サポーターが感じたでしょうが、エメルソンの復活は本当に
嬉しいものですね。彼が入って、明らかに流れが変わりましたから。彼はまさしく気の効く
選手ですねぇ。エメが入ったことで、カボレをより一層効果的に使えるようになったような。
決勝ゴールも、エメ‐カボレ‐赤嶺のパス交換ですからね。この赤嶺の2点目も身体ごと
ゴールに押し込むような、いかにも赤嶺らしいゴール。多摩川クラシコの際も同様の趣旨の言葉を
記しましたが、ゴールにボールを流し込むことがストライカーですからね。1点目と同じく、
2点目もいいゴールでした。

全くのフリーでヘッドを許すなど冷や冷やする場面もありましたが、きちんと勝利を手にできたのは
嬉しいことです。この勝利で今シーズンの東京が、これから先も緊張感ある戦いを続けていく
権利と喜びを手にできたというような、そんな気がしております。今節を最後にJ1は中断期間に
入るわけですが、もしも3連敗などという結果で中断期間を迎えていたなら、チームが
崩れてしまったという悪いイメージだけに捉われてしまったのではないか。僕はそれが怖かった。
それを避けられたのは非常に価値あることでしょう。東京の方向性は間違っていないんだと
改めて確認できたというね。

今の東京にとって、リーグ戦13試合を終えた段階でも、まだ羽生の動きを完全には
活かしきれていないでしょう。この試合でも、羽生がいい動き出しを見せながら、ボールが
出てこないという場面が何度かありましたし。また僕は当ブログで以前にも記しましたが、
カボレにシュートを撃たせる状況を、東京はなかなか作り出せていない。今シーズン開幕前に僕は、
カボレだけがシュートを撃つ状況になったらそれは決して良くないな、なんてことを
考えていたのですが、いい形でカボレにシュートを撃ってもらうにはどうすればいいのか、
という視点での思案をすることになるとは思ってもみなかった。これは引き続き東京が
模索を続けねばならないことでしょう。もちろん、カボレが極めて能力が高く、何でも出来る
選手であるために、今のようなプレーになっているのは分かるのですが。

ただ羽生とカボレという今シーズンの補強の軸である2人の力をまだ完全には使いきれていない
状況ながら、首位と勝ち点3差の上位につけているという現況を前向きに捉えたい。
東京にはまだ伸びシロがあるのだと考えたい。期待を胸に、リーグ戦再開を待つとします。
もちろんナビスコも、勝ちたいですけどね。
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スタジアムの芝について

2008-05-16 02:51:32 | サッカー
この話題、あまり触れたくはなかったのですが、無視できることでもないですね。

当問題に関しては青赤自転車でいこう。さんが非常に的確な考察をされておられます。
そちらをご覧下さい。ってそれでは、他の方のエントリーを厚かましくも自分のエントリーに
利用させてもらっただけですね(笑)。付言することはほとんどないですが、僕の言葉で述べさせて
もらうと、自分の商品を最善の状態に整えて販売することは、商売の基本ではないでしょうか。

株式会社東京スタジアムにとって最大の顧客は、やはりサッカーなわけですよ。使用頻度という意味で。
その最大顧客に対して、スタジアムの商品であり、命とさえ言っていいはずの芝の状態が
ここまで整わないとはどういうことなのか。僕は詳しい知識はないですが、気候的な問題があるのも
事実なのでしょう。高温多湿という日本の特殊な気候条件が、芝の生育に厳しいのは理解できる。

ただ、株式会社東京スタジアムの芝が2001年のオープン以来、ずっと問題視されていたかというと、
決してそんなことはない。せいぜいここ2-3シーズンぐらいのことですわね。なぜここまで
悪化してしまったのか、その検証は必要なはず。土壌そのものを変えなければいけないほどの
状態なのか、あるいは熟練の管理技術を持ったスタッフが株式会社東京スタジアムを離れ、
その人に代わる有能なスタッフを手当てできていないなんていう人為的な問題なのか。
そういう経緯が全く分からず、納得できるレベルにない商品(芝)をただあてがわれ続けていると
いう状況が、凄くイヤなわけですよ。改革のための抜本的な努力がなされていると思えないまま、
商品を提供されている状況がイヤ。少なくとも、東京サポーターの僕としては。

スタジアムという言葉がつくのなら、少なくともスポーツの試合に使われることを第一義に
想定しているはずと考えます。言ってみれば本業であるはずのスポーツの試合に使われることを
2番手以下に置き、副業といっていいであろうコンサートを本業であるはずのスポーツの
試合の2日前に使わせ、本業のスポーツの舞台となる芝に悪影響を及ぼす。これって、
バブル期に多く見られた副業の株式投資などに深入りしすぎて多くの傷を受けたあげく、
本業にも影響を及ぼし赤字転落や最悪の場合倒産にまで追い込まれた企業の姿と重なる、
とまで言ったら意地悪に過ぎるでしょうか(笑)。

本当に土壌そのものがイカレテいて、抜本的な改良が必要だというのなら。そしてそのためには
多額の金銭が必要だというのなら。僕も僕の出来る範囲内で、いくばくかのお金を供出することを
ためらいませんよ。これは断じて、カッコつけた言葉ではなく。青赤自転車でいこう。さんも
述べられているとおり、まさしく自分のクラブの死活問題なわけですから。

東京の試合終了後すぐにピッチに姿を現し、芝の管理に努力されている現場の方々の姿を
見ている立場としては、現場の方々を問題視するなんて気持ちは全くない。それだけに、
東京と株式会社東京スタジアムの関係がここまでこじれてしまうのは悲しい。それでも、
ここ2-3年のピッチに問題はないよ、という発言は出来ない。選手が足を滑らせる姿を
しょっちゅう見せられ、さらにはピッチに足をとられ大怪我を負った選手までいる状況を思うと。
現場の方は努力されているにも関わらず、ここまで芝の不良状況が続くのは、もはや個々人の
努力で打開できる局面ではなく、株式会社東京スタジアム全体としての組織的な取り組みが
必要であることを示しているはずなのに。

松本アルウィンを使えばJ1の試合開催に問題ない、などという観測気球も上がっているようですが、
それはアルウィンをホームにしている松本山雅に失礼な話でしょう。まあ、こんな話は、
スポーツ新聞の記者が勝手にデッチ上げただけで、まともに取り合う必要もない次元の
ネタだとは思いますが。それに、松本まで毎試合行くなんてほとんどの東京サポーターにとって
無理な話だもの。まあ、僕は行くかもしれませんけど(笑)。

現実問題として、今シーズンの詳細な日程がまだ決まっていない後半戦の試合の部分を、
一切東京スタジアムで行わないなんてことはないでしょう。ただ、あれだけ東京を応援して
下さっている飛田給駅近辺の各種お店屋さんとの交流を、何試合かは犠牲にせざるを得ない
状況は覚悟しておくべきかな、とは考えています。プチショップますやのお母さんへの
ご挨拶をできないとなれば、悲しくてなりませんが…。

PS-僕はこのエントリーにおいては、味スタという言葉を使っておりません。味スタが、
あるいは味の素スタジアムが悪いなんて表現は、まるでネーミングライツに賛同してくださった
味の素株式会社が悪いような印象になりかねない。それは味の素株式会社に対して、
あまりに申し訳ないですから。この話はあくまで、株式会社東京スタジアムの話ですからね。
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思い出のフットボール9 1993.05.15

2008-05-15 01:33:27 | 思い出のフットボール
今年もこの日がやってきましたね。Jリーグが新たな世界に向けて、第一歩を踏み出した5月15日が。

今の僕にとって、Jのない生活はもはや考えられないものです。僕のような気持ちを持つ方も
多くいらっしゃることでしょう。Jが与えてくれたサッカーの楽しさや喜びは語りつくせない
ほどに大きなものです。また、地域とともに生きるという考え方に改めて気づかせてくれたことも。
そこで今日は、Jリーグの誕生日である93年5月15日の思い出を記してみることにしましょうか。

国立競技場でのヴェルディ川崎‐横浜マリノスの試合で幕を開けたJリーグ。この試合のチケットは
葉書申し込みによる抽選制で、僕も申し込んだものの予想通り落選。その落選通知葉書に確か
カズと井原の写真&サインがあって、当日はNHKで僕らのプレーを見てください、みたいなことが
書かれていた記憶があります。当日の昼間僕は新宿でちょっとした用事を済ませたのですが、
新宿南口LUMINE前あたりで、開幕戦を宣伝する号外が出ていたことに驚いたものでした。
この日の東京は間違いなく、Jリーグ開幕に浮かれていましたね。

NHK総合での生中継が始まる前から、ソワソワした気持ちを抑えきれなかった僕。中継が始まり、
キックオフが近づくにつれてさらに気持ちが高ぶっていきます。そして川淵三郎Jリーグ
初代チェアマンによる開会宣言。「スポーツを愛する多くのファンの皆様に支えられまして…」
という言葉は今聞いても素晴らしい。サッカーに限定することなく、スポーツを愛するとした
ところがね。

試合については僕が語るまでもないでしょう。誰もがこのゴールを記憶し、誰もがこのゴールしか
記憶していないマイヤーのJリーグ初ゴール。マリノス・エバートンの同点ゴール、そして
Jリーグ初代得点王のラモン・ディアスによる決勝ゴール。当時マリノスがヴェルディに連勝中
ということが盛んにいわれてましたが、そのジンクスどおりマリノスが2-1で勝利し、Jの歴史を
スタートさせたのでした。それにしても、今思えば、ラモン・ディアスがJでプレーして
くれていたんですよね。

初年度からJリーグに参加した10チームを改めて確認しておくと、鹿島、浦和、市原、V川崎、
横浜M、横浜F、清水、名古屋、G大阪、広島。15日の土曜はヴェルディ‐マリノスの1試合のみで、
翌16日の日曜に鹿島5-0名古屋、横浜F3-2清水、G大阪1-0浦和、広島2-1市原の4試合が
行われました。鹿島では06年W杯日本代表監督氏が大活躍、また万博では松下電器の流れを
汲むガンバの試合で停電が起きる(笑)、広島ではJリーグ日本人初ゴールを風間が記録など
数々の話題がありました。あ、三ツ沢のモネールダンスも忘れちゃいけませんね(笑)。

当時はまだコンビニでチケットを買えるなんて想像できない時代で、チケットぴあなりセゾン
なりの店頭で買うのが大多数だったと思います。まあ僕は初年度はチケットを手に入れられず、
ほとんど生観戦はしていないのですが。また当時はJの試合のダイジェストを何節かごとに
まとめた「J THE DIGEST」というビデオや、1試合まるまる収めたビデオも発売されて
いましたね。例えば、93年5月何日の何処‐何処の試合をノーカットで収録というビデオが。

今思うと全てが懐かしく感じます。あの頃は僕もまだ若かったな、なんて感慨に耽ったり
してね(笑)。

これからもJを存分に楽しみましょう。それにしても10チームで始まったJが15年後には
33クラブになっているとは、想像できませんでした。そしてさらに15年後、2023年には、
少なくとも全都道府県にJクラブが1つはあってほしいですね。

※このエントリーは、05年に思い出のJリーグのタイトルで記したエントリーのうちの1つです。
その経緯は思い出のフットボール8をご参照いただきたいですが、05年当時のエントリーに
一部加筆・修正を施した上で、改めて思い出のフットボールとしてエントリーしております。
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アマラオファイナルマッチ

2008-05-14 02:21:37 | サッカー
いやー、こんなに楽しい時間があるものなんですね。

アマラオのファイナルに行って参りました。まあ、多くの皆さんが記されているとおり、
なんと楽しい時間だったことでしょうか。アマラオファイナルマッチが行われていた
あの間は、東京ガス時代から東京を見ていた人も、J参入初年度から見ていた人も、
21世紀を迎えJ1としての東京をその視野に納めた人も、全てが等しく楽しい気持ちになれた
瞬間だったのではないでしょうか。それらの人を全て楽しい気持ちにさせてくれた。
これはやはり、アマラオの人柄なんでしょう。そして、あれだけの豪華メンバーがこの日の
ために集まってくれたことも。アマラオフレンズなんて、日本代表同窓会でしたもんね。

まあ、試合に関して細かく記す必要はもはやないでしょうが、代表クラスの選手はやはりうまく、
東京レジェンズの選手たちはやはり大物が相手だと燃えるんですね(笑)。その意味では、
この試合の結果は実に東京らしいものだったとも言えるのでしょう。

舞台裏では色々あったのかもしれませんが、それでもこの試合の実現に尽力してくださった
全ての方に感謝したい。そして、僕としてはケリーの姿をビジョンで見られたことも
大きな喜びでした。僕は今でも、東京の選手の中で最も好きな選手を1人あげよと問われたら、
ケリーだと答えますから。以前にも記したことがありますが、東京を支えたのがアマなら、
東京を今の位置まで引き上げたのがケリーだとでも言いましょうか。冷静に考えれば、
アマのファイナルに関してのエントリーでこんなことを記すのも変ですが(笑)、まあ
東京の仲間を称えるということでご勘弁を。またついでに言えば、ツゥットが最も輝いていたのは、
やはりアマと組んでいた2000年シーズンでしょう。

本当に楽しい1日でした。アマが東京にいてくれた、それ自体に感謝を。
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08.J1.11節東京‐名古屋

2008-05-07 01:25:29 | サッカー
名古屋、強かったですね。

今シーズンの名古屋がどんなサッカーをしているのか興味がありましたが、凄く組織として
まとまっていますね。またなんといっても、ピッチに立つプレーヤー全員がハードワークを
厭わないチームになっていることに、驚きました。イーブンボール・ルーズなボールに
きちんと働きかける、ボールを持つ東京の選手へのプレッシャーを怠らないなど、全員が
高い意識でプレーしていることが十分に感じられた。3万人越えの観衆を集めたホームチームが
本来やらなければならないことですし、東京の選手にその意識がなかったとは思いませんが、
今日は名古屋の選手を称えるべきですね。東京にとっては非常に残念な敗戦です。
しかしながら、今日の内容なら名古屋の勝利は正当な結果でしょう。それは認めねばならない。

絶好のスタートを切りながら、ここに来て3連敗を喫した名古屋。それだけに、もうこれ以上は
負けられないという危機感を十二分に感じる立ち上がりでした。試合の入りの部分で
受けに回ってしまったことが、結局のところ、この試合を最後まで方向付けたのかもしれません。

キックオフしてすぐに感じたのですが、名古屋の最終ラインは高いですねぇ。この名古屋DFの
高さを東京が意識しすぎたような気がしました。確かに単純なハイボールはことごとく
跳ね返されましたが、それを考えすぎるあまり奇をてらったというか、技に走りすぎて
かえって策に溺れたような。もっとシンプルにいっても良かったような気がしましたね。
もしかしたら、間違いがあるかもしれないし(笑)。

バヤリッツァを右SBに入れるという布陣には意外な感を受けましたが、これは長友を
バヤリッツァがガチッと止めることを狙ったのかなと思いました。しかし実際のところは、
彼が最後の砦として長友と対峙する場面はそんなになかったでしょう。中村を中心に
時には杉本が長友に厳しいマークを行い、長友の自由を許さなかった。さすがに今の東京相手で
長友をマークしてくるのは当然でしょうが、名古屋のチーム全体として東京のサイド攻撃を
ケアするという意識付けが統一されていた。東京は今後、相手にこういう戦い方をされて
くるんだろうな、と思いながら見ておりました。

長友がマークされているなら、逆サイドの徳永に頑張ってほしいところですが、今日の徳の
出来に関しては、多言の必要はないでしょう。なんとも低調なパフォーマンスだったと
断じざるを得ない。後半、徳がボールコントロールしきれずタッチラインを割ってしまった
プレーの際にブーイングが起きましたが、あのブーイングは仕方ないと思う。徳のプレーぶりに
もどかしさを感じるのは今に始まったことではないですが(笑)、今日の徳には失望を禁じえない。
もちろんこれは、スケープゴートを作りたいなんてことではなく、期待しているからこその
言葉なんですよ。本気になったときの徳の能力は凄いだけにね。ただ、滅多に本気になって
くれないというだけで(苦笑)。

決勝点も長友の負傷による一時離脱の際の出来事だったんですよね。金沢が長友のポジションの
カバーに入ったことで、東京の左サイド(名古屋の右サイド)をあの時点の杉本はフリーで
動けるようになっていた。DFの視界から一瞬消え、スペースに出たボールにDFのウラから
入り込んでシュートまで持っていかれてしまった。1人少ない状況をなんとか凌ぎたいと
思っていたのですが…。ただこれも、東京が1人少ない間にゴールを取りきってしまおうという、
名古屋の意思疎通が出来ていたが故の結果なのかもしれません。こういうことを想像させるぐらい、
この試合の名古屋はチームとしての一体感を感じましたね。この試合に限らず、今シーズンの
名古屋はおそらくずっとそうなのでしょう。

羽生の復帰は嬉しいことでしたが、今日はさすがに試合勘の部分からして厳しいなという
気はしましたね。これはまあ、仕方ない。今日は試運転と割り切るしかないでしょう。
これから彼には大いに頑張ってもらわないといけないのですから。また羽生に代わって
投入された大竹も、今日はJ1トップクラスのチームの厳しいチェックを痛感したことでしょう。
この経験をこれからの糧としてもらえれば。これからますます、大竹へのチェックは厳しく
なるはずですから。

この経験を今後の糧に…という点では、祐介について触れないわけにはいかないでしょう。
あのPKの直前、僕は「大丈夫、大丈夫」と言っていたのですが、それは外すんじゃないかという
不安を感じていたので、その不安を振り払うために自分に言い聞かせていたのだ、という事実を
認めなければなりません。祐介がどうこうではなく、PKを外す時はなんとなく分かるんですよね。
東京サポーターで同様の気持ちを感じていた人は、多かったのではないですか。試合終了後の
祐介は明らかにショックを隠せない状況でしたが、これを今後の糧にしてくれればいいのですよ。
試合終了後の感想戦を行った三鷹某店でも同様の話が出ていましたが、祐介がこれを糧にして
一段上の選手になってくれるなら、目先の勝ち点3はどうということもない、とさえ思いますね。
これは決して、強がりではなく。このような苦い経験が、その後の選手の飛躍に大きく
結びつくということは、十分にありえるでしょうから。そうなってくれることを願います。

この試合のレフェリーは新潟‐京都で話題の人となってしまった佐藤隆治氏でしたが、
この試合に関しては特に問題はなかった。それは指摘しておくべきだと思う。僕は当ブログにて
再三記していますが、レフェリーを叩くときだけ大声をあげるという姿勢は良くないと思うので。

この試合は東京にとって悔しい試合でしたが、最後まで緊張感あるいい試合だったと思う。
もちろん、GWでの3万人越えホームゲームで勝ちたかったのはヤマヤマですが…。

それにしても、一緒に観戦させていただいたこちらの方も指摘されていましたが、ピクシーの
カッコよさときたら(笑)。試合開始からしばらく、彼はベンチの一番端にもたれかかるように
立っていましたが、ホントにモデルのようなスタイリッシュさで。僕は当ブログでピクシーが
J最高の外国人と記したこともあり、彼には敵味方を越えた敬意をはらっているのですが、
彼が選手としてはもちろん、監督としても日本においてその能力を示していることに喜びを感じます。
今日の名古屋のハードワークも、ピクシーが植えつけたものでしょうから。またこれも
前述の三鷹某店で話題に出たのですが、前任者のフェルフォーセンの仕事も良かったのでしょうね。
ただもちろんピクシーへの敬意と勝負は別で、ピクシーが率いるいいチームの名古屋にこそ
勝ちたかったのですが。あと、中村直志はあんなにも頑張れる・走り回れる選手でしたかね。

名古屋視点の記述が多いですが、まあ今日は名古屋が良かったということで。あと、
名古屋相手の試合でもいつもどおり東京を応援する横断幕を掲げてくれていた、味スタ前の
ネッツトヨタ東京調布店にも感謝を。店舗営業はお休みだったのかもしれませんけど(笑)。

PS-梶山の不在時にどう戦っていくのか、という課題を突きつけられた試合だったのは、
間違いないでしょうね。五輪時には確実に持っていかれるだけに。
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名曲36.孤独のメッセージ キャデラック・スリム

2008-05-06 01:13:35 | 名曲
青春の思い出という曲は、どんな人にも必ずあるものだと思います。もちろん僕にも、数多くの
思い出の曲があります。名曲シリーズで過去に取り上げた「初恋」や「そして僕は途方に暮れる」、
また「EMANON」や「こっちをお向きよソフィア」など数え切れないほどの名曲が僕の青春時代を
彩ってくれました。そして、僕にとっての青春時代の思い出の曲といえばこの名曲も忘れることは
できない存在なのです。

この曲は、北海道は帯広から生まれたグループである「キャデラック・スリム」のデビュー曲。
初めてこの曲を聴いたとき、僕の全身を打ち抜かれたようなショックを感じたことを今でも
覚えています。青春時代の真ん中にいる時には、決して甘美な思いばかりとは限らない。
むしろ、言いようのない怒りというか焦りというかといった感覚に捉われていることの方が
多いと思う。それが何に対しての怒りであり、焦りであるかは分からないけれど。まさしく
そういった感覚に捉われている時に、僕はこの曲に出会ったのです。

この曲は都会に出てきた若者をテーマにしており、夢を持って都会に出てきたはずなのに、
いつの間にか日々の暮らしに追われ夢を見失いつつある若者の怒りというか、嘆きというかが
歌われていきます。よくあるテーマといえばそうなのかもしれません。しかしながら、
青春時代の僕の心を、この曲は見事なまでに打ち抜いたのです。何ゆえに僕がここまで
この曲に惚れこんだのかは、良く分かりません。しかしながら、強いて言えばキャデラック・スリムの
メンバーが歌うこの曲に作り物ではないリアリズムをどこかに感じたのでしょう。また
彼ら自身、地方から東京に出てきた面々だったことも、この曲にさらなるリアリズムを
与えたのでしょう。これは今になって感じることですが。

      「ビルの影にさえぎられ 
        届かない光 届かない夢 声にならない叫び」

      「アパートにたどり着き 明かりもつけず倒れこむ
        俺が描いてた 夢のカケラさえも まだ見つけられない」

      「叫ぶことも許されず 生きるなんて 我慢できるかい?
        胸の痛み打ち砕き 狂った街を飛び出そう」   

      「孤独の汗を拭い捨てろ 最後のメッセージ」

今思い返しても、これらの言葉には強い共感を覚えます。もちろん、若き頃の僕と今の僕が
同じ立場でこれらの言葉を感じているわけではないですし、それはむしろおかしなことですけどね。

僕にとっての青春時代のやりきれなさや怒りといったものを代弁してくれたこの曲に、
改めて感謝の意を表します。決して大げさではなく、この曲の存在に救われた部分は大きかったと
感じますね。今振り返ってみれば。
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08.J1.10節大宮‐東京

2008-05-05 03:59:45 | サッカー
大宮サポーター、東京サポーターともに楽しみにしていたであろうこの試合、ご存知の通り
東京が0-3という意外な点差で勝利を収めることができました。なんとも嬉しい勝利でしたね。

キックオフ直後は大宮の気合を感じる内容で、ボール支配率も大宮の方が高かったでしょう。
やはり楽な試合にはならないなと思いましたが、梶山のゴールがこの試合を決定づけたのでは
ないでしょうか。藤山のなんてことない(と思えた)フィードに上手く梶山が入り込みましたが、
あの場面で梶山は手で合図をして、ボールを呼び込んでいたんですね。カボレ・赤嶺には
大宮も注意を払っていたでしょう。それだけに中盤からの上がりが大きな意味を持つはずで、
梶山もそこを意識しての動きだったのでは。このゴールに限らず、この日の梶山は非常に
いい出来でしたね。それだけに、次節の出場停止は残念ですが、まあこれは仕方がない。

それにしても、梶山のヘッドがゴールに吸い込まれた瞬間、スタジアム全体が一瞬エアポケットに
入ったような雰囲気になりましたよね。みんながみんな、ポカーンとしたような(笑)。
梶山がヘッドでゴールを奪うというのは、本当に意外性がありますね。僕が梶山のヘディングでの
ゴールを見たのは、これが3度目です(笑)。

2点目のカボレのゴールも1点目と同じくロングボールに抜け出したものでしたが、大宮は
ロングボールで抜けられてゴールを奪われるという場面が、これまでも結構あったようですね。
2ゴールともロングボールに抜け出しての形だったことを思うと、東京はそのあたりの
スカウティングをきちんと行っていたのかもしれません。また、そうであったら嬉しいし。
前述したとおり、大宮の気合を感じさせる試合の滑り出しだっただけに、0-2で前半を終えると
いう結果は大宮にとって一層ショックを感じるものだったでしょう。

3点目の長友のゴールですが、あの局面でGKのニアを抜くという判断が凄いなと思いました。
もちろん、キックの正確性がないとできないことでもありますし。あの場面でニアを狙ったなら、
GKのビッグセーブにあったとしても、最低限CKは得られるでしょう。ゴールという最良の結果を
得られなくとも、次善の結果は手に出来るわけで、その意味からも好判断だと思いますね。

大宮は吉原が前節のガンバ戦でいい働きをしていました。この試合でも彼が怖いなと思って
いましたが、なぜかサブにも入っておらず。また小林大悟ももう一つの出来だったような。
今シーズン、チームとしての組織の構築が非常に上手くいっているのは大宮も東京も同じでしょうが、
全体の選手層においては東京が1枚上なのではないでしょうか。それを思えば、この結果は
正当なものだと思います。決して自惚れではなくね。もちろん、一つ間違えば全く逆の結果が
出ていた可能性もあります。しかし、その間違いを起こさせなかったことを評価したい。
今までの東京は、そんな間違いばかりしていたわけですから(笑)。

この日は僕が家を出た1030過ぎ頃でも雨でしたが、試合中は雨どころか、むしろ暑いぐらいの
コンディションでした。この試合での東京は決して運動量が豊富とは言えなかったかも
しれませんが、短い間隔での試合が続く上のこの暑さですから、その状況に応じた試合運びを
実践した結果だったのでしょう。試合によってスタイルを変えながら勝ち点を重ねられていることに、
したたかさや落ち着きを感じます。今までの東京には全く使えなかったこれらの言葉を使えることが
嬉しいですよ、いやホントに(笑)。

大宮がJ1に昇格したのは2005年ですが、4シーズン目にして初めて、大宮公園・NACKでの
試合だったわけです。多くの方が感じられたでしょうが、やはり専用スタジアムはいいですね。
またNACKまでの道すがらがきちんと大宮のホームタウンとなっていたこともいいなと思いました。
サッカークラブがその街に支持され、溶け込んでいる姿を見るのは、サッカー好きとして
嬉しいものですから。正直な話、街中にあれだけ大宮のフラッグが翻っているとは予想外であり、
嬉しい驚きでした。

僕はこの試合、大宮駅から歩いてNACKに向かいましたが、大宮駅改札を出たところで、
おそらくボランティアの方がNACKまでの道案内・ガイドを行っておられました。皆さん
フレンドリーな態度で接しておられ、非常に好感を覚えました。こういった部分も、試合観戦を
楽しくしてくれる大きな要因だと思います。大宮のボランティアの皆さんに拍手を送りたい。
そして僕ら東京サポーターがいつもお世話になっている味スタのボランティアの方々にも感謝を。

東京が勝利してくれたことに加え、スタジアムの良さや氷川神社界隈の雰囲気の良さ、
上記したボランティアの方々のご尽力、さらに試合後の一杯の語らいなど全てが相まって、
2008年5月3日は素晴らしい1日でした。全てに感謝を。
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08東京都国際ユース(U-14)サッカー

2008-05-02 19:43:08 | サッカー
2008東京都国際ユースサッカー大会という名の催しが、開催されておりました。この大会は
今年から始められたもの。東京都が姉妹有効都市提携を結ぶ11の都市および、政策提携を行う
1都市に参加の呼びかけを行い、うち8都市のチームが参加、それに加え東京都選抜と
FC東京むさしU-14の両チームをプラスした10チームにより行われました。僕は最終日の
むさしの試合を見てきましたので、遅くなりましたが感想を記します。

なおちなみに海外からの参加8チームはベルリン(ヘルタ・ベルリン)、ジャカルタ(選抜チーム)、
ロンドン(ブロードウォーターファームFC)、モスクワ(スパルタク・モスクワ)、
豪州ニューサウスウェールズ(選抜チーム)、パリ(選抜チーム)、サンパウロ(パルメイラス)、
ソウル(選抜チーム)となっています。チーム表示は全て、会場で配布されたパンフレットの
内容に沿っています。PC上の表示では分かりにくいかもしれませんが、パリはPARISです。
また僕が見た最終日のむさしは、5位決定戦でパルメイラスと対戦という日程になっておりました。

アミノバイタルフィールドで4月28日に行われたこの試合、体格面ではパルメイラスが
1回り大きい印象でした。足元のテクニックに関しては、双方そんなに差はないという感想。
両チームともボールをわりとつなげる展開で、アタックの機会を伺うものの、決定的な
場面はなかなか作れなかったのですが、先制ゴールを奪ったのはむさし。左サイドからのクロスが
パルメイラス最終ラインのウラというか真ん中というかに抜け、そこにうまく入り込んだ
むさし30番の阿部雅大選手がグラウンダーでゴールに流し込む。18分(時間は僕の手元の時計)
むさし1-0パルメイラス。前半はこのまま終了。なお、この試合は30分ハーフ。

前半で印象に残ったのは、むさしGK25番服部一輝選手のコーチングの声。とにかく、
常に声を出しているといっても過言ではないほどで、このあたりは指導者の指導の良さでしょう。
またトップチームのレギュラーGK(つまり塩田ですが)の影響を受けているという面も
あるのかもしれません。ちなみにむさしのGKコーチは、東京ガス時代に活躍していた
浅野寛文氏。また監督は山口隆文氏、コーチは田部学氏、トレーナーは加藤武氏。

山口監督がハーフタイムで選手に対しどのような指示を与えるかを聞きたかったので、
ベンチすぐ後ろのスタンド最前列に移動してみたのですが(アミノだとこの位置取りなら
指示の声もまともに聞こえるのでね)、「相手はプレスに来ないから」「十分やれてるよ」といった
積極的な言葉が印象に残りました。ブラジルの強豪クラブ相手だけに、むさしの選手に
自信を持たせるアドバイスを与えているのはいいなと思いましたね。まあさすがに、
マイナスのことを言って選手を後半のピッチに送り出すことはないでしょうけど(笑)。

後半はパルメイラスが積極的な姿勢を強めてきましたが、むさしも要所を締めゴールは
許さない。押されながらも勝利はきちんと掠め取るなんて芸当を、日本のチームがブラジルの
チーム相手に出来たら嬉しいなと思っていたところ、終了1分前の59分に右サイドにこぼれた
ボールをパルメイラス9番オリヴェイラに流し込まれ1-1。うーん、あと1分頑張れたら
と思わせるかたちとなり、1-1のままPKでの決着となりました。

このPKは結局むさしが4-3で勝利、むさしが5位、パルメイラスが6位となりました。
まあ試合の結果をことさらにどうこうということはないでしょうが、パルメイラス相手に
終了1分前に追いつかれながら、直後のPKを勝ちきるというのは嬉しいことでした。

若年層の大会といえば、当ブログにおいて過去にこのようなエントリーを記したことがありましたが、
U-14というさらに若い年代で、国際交流の機会を持てるのは非常に価値のあることでしょう。
味スタで行われた決勝戦の表彰式の際、各チームの選手が交流を深め合うシーンを見ましたが、
若きというか、まだ幼きといってもいいような選手たちのそのような姿を見るのは、
大変に気持ちのいいものでした。なんせこの大会の参加資格は、1994年1月1日以降生まれの
選手なんだもの。Jリーグ開幕時にまだ生まれていなかった選手たちですよ。いやー、
僕も年をとったものだ、なんて感慨を覚えたりしてね(笑)。

日本の学年の区切りでいえば、参加選手の多くは中学1,2年生といった年代だと思いますが、
つい1ヶ月前までは小学生だった人もいるということでしょうか。そのような年代の選手たちが、
必死に頑張る姿を見ていると、もうそれだけでいいものだなんて思ったり(笑)。親御さんらしき
方が多く観戦に来られていましたが、そりゃ応援したくなりますよ。

むさしはこの大会において豪NSW、ソウル、パリ、モスクワ、パルメイラスと対戦しましたが、
オセアニア、アジア、ヨーロッパ、南米と一堂に戦うなんて、まず間違いなく全ての選手に
とって初めてのことだったでしょう。自分の応援するクラブの育成年代の選手がそのような機会を
与えられたことに感謝するとともに、次世代の選手の競技力向上と育成に貢献するという
この大会の趣旨そのものに拍手を送りたい。

なお東京都選抜は、三菱養和巣鴨を中心に、レイソル青梅、横河武蔵野、町田JFC、
FRENDLY、クリアージュといったクラブの選手で構成されたチーム。東京都選抜は3位入賞を
果たしており、それも拍手を送りたい。ちなみに優勝はベルリン、準優勝はソウル。
PS-前々から思っていたのですが、青梅地区に関しては、東京よりもレイソルの方が
よほど地域に密着した活動をしているんですよね。それは評価されるべきだと思う。
コメント (2)
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