dolce cantando

優しい気持ちで

初舞台

2009-07-05 23:51:47 | 子供
今日、しまなみ海道10周年事業、まちづくりサミットin尾道が開かれました。
場所は5月に新設された向島町の市民センター「ココロ」。
子どもの通う小学校の太鼓クラブも招待され、その新しいホールで演奏することになっていました。
お弁当を作り、朝早くから子どもとともに学校に行き、太鼓の積み込み・会場への子どもの送迎、そしてリハーサル。
今回の舞台、実はこの子達にとっての初「舞台」。
今までは発表といっても、運動会でのグランドで、とか、体育館で、とか、老人ホームの玄関先で、とか、
いわゆる「舞台」というところでの演奏は経験がなかったので、今日はいろいろといつもとは勝手が違ったようで、緊張もしていたようでした。
まず、音響。いつも練習をしている体育館はものすごく響くのに、リハで最初に「ドン」とやった時、「音が小さい」と感じたようでした。音のバラツキもよくわかる。でも揃った時は空気がピンと張るような気持ちよさがある。
リハで何回か演奏し、その間にも音の強弱の指導がされ、また、走り出してしまう箇所の指導が入り、
声の出し方だとか、仕上げに向けて細かく指導がされました。
たった1時間半のリハでしたが、その間に子ども達の力が伸びていくのを感じました。
そして午後から本番。
400人ほど入るホール、ほぼ満席です。
紹介があり、舞台に24人が登場。
リハの時は先生が前に立って声もかけるし、指揮もするけど、本番はそんなものはありません。
まるっきり子ども達の「息」一つです。
どうやるんだろうかと今更ながらなのだけど、不安に・・・。
6年生の女の子が「ドドン!」と大きな太鼓を打つと、それまでのなんとなくの不安はどこかへ行き、
子ども達みんな、本当にすばらしい演技を披露してくれました。
緊張して途中、少し速くなったところもあったけど、そこは6年生の小さな男の子がしっかりと締めて、
24人の音と気持ちが一つになった感動的な演奏だったと思います。
演奏が終わると大きな拍手に包まれ、Sちゃんの打つ、お辞儀の合図の音もかき消され、子ども達は戸惑ったようでしたが、観客の方の中には涙を流されていた方もいたらしく、大成功でした。






この太鼓クラブ、4年生以上の子ども達の集まりです。
去年は6年生が多かったのですが、その子達が卒業すると人数が10人に満たないほどになるということがわかり、2学期の終わり頃から急遽メンバー集めが始まりました。
4年生(今の5年生)が6人入り、そしてこの4月に新4年生が入って、
結果的には人数は去年よりかなり多い24人!
多いのは迫力もあっていいのだけど、それは揃っていたらの話。
それに今までにない人数(笑)ということで衣装も太鼓も足りない。
太鼓は新しく買い足し、衣装は保護者の協力で新しく縫い、本番に間に合ったという・・・。
今のメンバーでの最初の発表は5月の運動会でした。
このときはまだ、始めてから1~2ヶ月という新4年生はどうしても足りないところがあり、
演奏も、「これからだね~」という感じだったのです。
それが、今回の出場依頼がきて、せっかくならいいものをみていただきたいという話になり、
毎週木曜の放課後、3:30~5:00までの1時間半、太鼓の先生に来ていただいて特訓をうけることになったのです。
3回ほどの特訓でしたが、ご近所から「うるさい」との苦情があり、学校の先生方が頭を下げに行って下さったり、そのこともあって、窓を閉め切った体育館で練習することになり、かなりキツイものだったようです。
でもその3回の特訓があってこその今日の演奏だったとも思いました。
子ども達の力は本当にスゴイです!
母も感動しましたよ。