大海原に洗われ、朝に夕にまどろむ陸地の、
かつては裂けし岩。
マグマ流入せし玄武の山々、花崗岩の谷々。
雲母のきらめき、観覧石の緑、輝石の輝きは
天上の星々を映して
眠りし母なる火成岩のかいな。
突如として閃光走り、
海の泡より生まれ出でしヴィーナスの、
黄金色に雫(しずく)したたる
長く豊かなる髪の白き肩にかかり、
口ずさむ海の歌。
人類は白き人魚より来たりたり。
宇宙を走る彗星の兄弟の、
天駆ける二百万光年の旅路。、
我等が父エホバに来たりて告げし言葉、
神よ 新しき水の星に
可愛らしき生物が住みたり。
父エホバはアンドロメダの星の上に、
昼のまどろみの頭をけだるく上げ、答えり。
ビーラよ 我そのことを知りたり。
天の使いの十倍の速度で
我にしらせしものなり。
汝 十九回の次の周期に生きてみよ。
その新しき水の星は
火を吹き走る人工の星が飛び交い、
火を吐かぬ星も 自由に駆け
地表を隠すほどの魚が空を走るであろう。
ビーラよ その時再びアンドロメダに
帰り来るならば、
つまびらかに我に語れ。
文明の端々に至る歴史を。
──ビーラ兄弟は不運にも宇宙に死にたり。
されど我等が父エホバは
地球を知りたり。
何故ならば 今
彼みずからこの星を訪れ、
その大空と大地を支配せるならん。
ミカエル(エル・ピラッテラ)
─『天国の証』千乃裕子編著 たま出版より
■宇宙を駆け巡り見てきた人の詩のように感じられる。
普通の地球での生き方でこのような表現ができるだろうか・・・
この詩を読むとき、自分も宇宙へ出て地球史全体を
見つめている気になる・・・