過去に入手できたゲルマニウムトランジスタは 2SA12でした。
倉庫に何十年と寝ていたので、腐食しかけているのが見受けられますが、中身が動けば良いので
動作試験となりました。
hFE=12 なんとも微妙な値です。
先の2SA18より、まだ電流が流れない様子で、エミッタ抵抗を若干調整しなければ、
0.8mAを流す事さえ難しい様子でした。
こちらは、少し低域よりの音がしている様子です。
あえて言うなら、昔の小型テレビ(14インチくらいの)のスピーカから聞こえていた(ような)音が
しています。丸1日慣らしでおいていると、高域も伸びだした様子で、先の2SA18より個人的には好みの
音がしている(気)がしています。
ベース抵抗も変更して、多少大目に電流を流してみましたが、電流制限用につけてた定電流ダイオードが
効いているようすで、熱暴走する気配はない模様でした。(といっても気温が15度程度なので、夏になると気になります)
ということで、ハンダコテであぶってみる事にしました。
ほぼ限界値の1.05mAまで電流が増大しましたが、これから動く様子はないようでした。
(でも限界値で音をならすわけにはいきませんので、ある程度の余裕を持たせる必要があります)
ということで、結局、抵抗を元の状態にもどして、今度は多少電気が足りない程度で鳴らして
みる事にしました。
か細い音がするかと思いましたが、測定器ではシビアな波形となりますが、適当?な耳では
先ほどより低域が減ったものの普通に聞ける音になっていました。
ぐるっと回って元にもどったということでしょうかね。