とある企画に乗る格好で、アルトイズ缶(ミント缶)に入るヘッドホンアンプを作る事になりました。
以前ですと生基板からアイロン焼付け、エッチング、穴開けなど、手作業で基板を作っていましたが、
去年から中華業者に基板を発注しだしたので、年末に大急ぎでパターン引いて発注しました。
毎度ながらのお約束で慌てるとろくなことになりません。(もっとも試作基板の実験?ですから
間違えていようと、基板の出来が悪かろうと、まずは動作実験しなければ意味ありませんので・・・)
まずは最初のが届きました。
部品をつけていくと、あれ~っといった具合でパターンがショートしていたり、裏にパターンひっぱったはずが
何故か表もあったりと、自分でも大笑いするような事となっていました。
今回はNutubeという平らな真空管を鳴らすのもひとつの目的でした。
この真空管を別基板に乗せ、配線で下のメイン基板と繋ぐという方法をとってみました。
缶は以外と狭く、006P電池も入れるとなると真空管の下に部品を付ける必要性がでてきましたので
こういった奇妙な構造となりました。
さて音出しを。
どうもしっくりきません。 今まで何種類もサブミニチュア管でヘッドホンアンプを作ってきましたが、
低域はボワボワ、高域は耳ざわり、肝心の人間の声の帯域は引っ込む感じで、これをどうしたたよいものかと
頭抱えるような音がでてきました。
(やはりこれって、ギターエフェクター用の物なのかと、考えがよぎります)
そしてあまりに気にいらないので、別の方法をとってみることにしました。
そのままサブミニチュア管を挿す別の基板も製作していましたのでつけてみました。
唖然とした、というのが本音です。
音が出たばかりというのに、人間の声が綺麗に聞けますし、低域もしっかり高域はまだ若干伸びが
足りない感じですが、終段の電解コンデンサが起きていないということもあって、これなら馴らしをすると
満足できるだろうという感じがします。
(実際、丸3日間、アンプ専用に作った外部安定化電源で慣らし作業で放置していましたが、今まで
聞いてきた音がしてきました)
ということは・・・・・・やはりあの平らな真空管に何か問題があるとしか思えません。
さて困った。どうしましょう