まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

ヘッドフォンアンプ 魔改造  その4

2011年09月18日 | Weblog
 過去の経験上、電源を入れた後、真空管が温まってきて音が出てきても、とりあえず
安定動作するには数分から1時間はかかるものの、このヘッドフォンアンプはプレート電圧が
ふらふらしてどうもおかしいという事でいろいろとつついていたものの、FETも怪しいという
事で交換することに。
 これまた手持ちの関係上、2SK2232でテストする事に。
(正直なところ、このFETはモータの制御などで使ったものの音を出した事がないので
どうなるのか皆目見当がつかないので、出たとこ勝負のようないい加減さが。。。)

まずは、左右のプレート電圧が時間と共にバイアス調整だけでは収まりきかない
12V化した方から。
さくっとFETを交換して、どれ電源オン。

ミュート回路など付けていないので、後からヘッドフォンを挿して音を出してみると
びっくりというような音が。
電解コンデンサをプレートとFETのゲートの間に入れているので、これをオーディオ用に
交換しなければ根本的な解決にならないと思っていただけに、高域の歪みがきれいさっぱり
なくなり、時間と共に低域もしっかり出だして、以外すぎる結果に。
 プレート電圧も安定しだして、これならば発振対策用のコンデンサをはずせるだろう
という事で、プレート側に入れていたセラミックコンデンサをはずすことに。
 問題なく動作している様子で、この調子であればグリッド側のセラミックコンデンサも
外せそうだが、グリッド抵抗を付けていないため予断は許さない模様で。
 とりあえず数時間通電をすることに。


 その間に、増築した24Vの方も同様に交換する事に。
12V化ほど変化はないものの、交換した効果はあるようで、プレート電圧が安定してきて
まだ鳴らしだしたばかりなのに、十分に使えそうな様子で。
こちらは後ほど、プレート側とグリッド側に入れたセラミックコンデンサを外してみる
ことに。

欲を言えばオーディオ用の部品がまだ届かないため、12V化の方はプレート-FET間の
電解コンデンサを使わないために、またもや回路変更でテストということに。

ヘッドフォンアンプ 魔改造  その3

2011年09月18日 | Weblog
 ケースやその他の部品が届く間、またもや違う世界へ向かうことに。

このヘッドフォンアンプは24Vで動作するように設計されているものの、
手持ちの電源はたいがい12V(最大でも16V)なので、専用の電源を用いると
問題ないものの、ふと思う事があり、次のステップに。

24Vで動く物を12Vで動かないか。
もっと無茶な。

そもそも、プレート電圧を200Vかけて動かす事が普通なのに、それを24V
で動作させるだけでも驚きなのに、YAHAアンプのように12Vともなると、
考えもつかないことながら、動作例はたくさんあるので、ひとつ試して
みるかという事で、6DJ8+MOS-FETというあえて奇妙な組み合わせで
テストすることに。

 回路図上では、プレート電圧を供給するため、LEDとトランジスタを
組み合わせた、いわゆる定電流回路?を構成しているものの、これを
単に定電流ダイオードを使用するか、強引に抵抗だけするなどと
いった無茶な仕様もありだろうということで、そのつど聞き比べを
することに。

 手持ちの関係上0.5mAの定電流ダイオードがないため、FETと抵抗を
組み合わせて付けたものの、高音域で非常に歪むため、次の策を。
無茶を承知で抵抗1本に変更。
なんと、以外とすっきりした音がいきなり出てきたのにびっくり。
最初のは、基板の裏に無理やり部品を付けたための影響も考えられる
ので、はずした部品の穴を利用してFET+抵抗の定電流回路を取り付ける
必要もありと。

それ以前に。。。オーディオ用の部品ではないので、ここからして問題かと。
はやく注文した部品が届かないか心待ちで。


 ただ、24Vから比べると、どうも音が薄っぺらい感じだったものの、
数時間エージングしてカソードバイアスを調整したところ、音的には
かなりの改善がみられたものの、歪みに関してはたいした変化がなく、がっかり。

真空管も怪しいので、もう1本と入れ替えたものの、大差なく、これまた
注文している、まっとうな6DJ8待ちということで。


 PICで作った単音発振機をつなぎ、液晶オシロで波形を見ると、完全に
つぶれた波形なので、当然だろうと思ったものの、24V仕様のままの先の魔改造
したアンプにつないだところ、大差ないことにびっくり。
 しかし耳で聞くにはかなりの差があり、オシロの性能が低い事も考え
られるものの、何か他の要因があるようで、まさに魔物?の世界は奥が
深すぎるようで、はたしてここから足が抜けるのかどうか・・・


 しかしながら12V化の利点もひとつ。
非常に発熱が少なくなっている点はありがたいことに。
24Vでは基板の裏どころか、ゴム足やスペーサで基板を持ち上げているにも
かかわらず机まで暖かくなるほどだし、ヒートシンクは焼ける寸前といった
状態だったのに、12Vでは真空管さえ生ぬるい程度で、ヒートシンクも
触っていられる温度のため、あるいみエコ的にはよろしいことかも。


次の策は増幅させているFETの変更が必要ということで、IRF630から
2SK2232に入れ替えてみることに。