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ハードロックを奏でよ!!

ロックな視点から...? 楽器、料理(グルメ)、車、育児、生き物等について、記していきます。

メルセデスベンツ E240 W210よ永遠に

2013年07月03日 02時44分02秒 | 

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 メルセデスベンツ E240(W210)について記事を書こうと思います。このW210は自分のかつての愛車です。初めてのメルセデスであり、10年以上乗った相棒です。現在は、V350(W639)にその座を明け渡しましたが、僕の記憶の中では、まだ十分な存在感を持って、鮮明に残っております。

 W210は、丸目4灯のフロントマスクと、曲線を基調とした優雅なデザインが特徴で、直線を基調とした先代のW124からガラッとその姿を変えました。ちなみに、Eクラスという名称は、W124が初代で、このW210は2代目Eクラスになります。

 先代のW124は、「最善か無か」というメルセデスの設計哲学によって作られた最後のモデルです。このW210はコストを意識して作られた最初の世代のメルセデスなのです。その分、同時期に製造された他のモデル同様に、安っぽい、メルセデスらしくないと揶揄されることもありましたが、世界標準車として、世界中で大いに愛され、10年間も製造された名車でもあるのです。コストを意識したと言っても、W124とは、同車格で30万程度の価格差ですので、600万~という価格帯であることを考慮すれば、コストダウンは限定的なものです。

 このW210の製造コンセプトは、現在のメルセデスにも引き継がれており、今になってみれば、コストダウンによる品質低下などかなり限定的です。現在でも現役で走っている車両が多数あることからも、その耐久性も証明されています。3代目のW211のような、安全性にかかわる大きなリコールも無く、非常に優秀な車だったと思います。

 現在の中古車市場では、ネオクラシックカーとしての価値が出てきた、先代のW124に逆転される状況になっており、底値に近い状態だと思います。もし、所有したいという方がいましたら、今が買い時かもしれません。今後は、コンディションの良い車両も減って来ますし、W124のように、古いことによる付加価値も出て来るかもしれませんので。

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↑ リアビューです。10年落ちの車両でしたが、メルセデスのブランドイメージと、時代を先取りしたような斬新なデザインにより、駐車場でも十分に存在感を放っております。

 性能ですが、ベースグレードのE240でも、十分な走行性能が与えられていました。エンジンの絶対的なパワーは大したことはありませんが、フラットトルクで、低い回転数から最大トルクを生み出す扱いやすいエンジンと、低いギア比によって、信号待ちからの加速では、気が付くと、後続車が遥か彼方というくらいの加速性能でした。街中なら、下手な国産スポーツカーよりも速いと思います。

 高速道路では、ステアリングは微動だにしませんし、手を放しても、しばらくは全くぶれずに真っ直ぐ進む直進安定性を持っていました。そうした精度に関しては、この当時のメルセデスは、他の追随を許さない高みにいました。現在では、ドイツ車の平均レベルって感じですね。残念ですが、精度は現在のメルセデスの方が新型にも関わらず劣ります。先日、代車で乗ったS212で、それが証明されました。興味のある方は、当ブログの、S212の記事を読んでみてください。

 高速走行でも、低速域でも、ボディーの剛性感が素晴らしく、ミシミシいうなんてことは全くありませんでした。このボディーの剛性感は、コストを意識したと揶揄される、このW210でも十分にオーバークオリティーでした。15万キロ以上走行しましたが、ボディーのへたりは全く無しで、異常なまでにしっかりしていました。

 輸入車で気になる故障ですが、殆ど壊れません。まぁ、さすがに国産のように乗りっ放しという訳にはいきませんが。日頃のメンテナンスというか、基本はオイル交換とゴム等の消耗部品の交換なのですが、それをしっかりとする必要はあります。また、少しでも異常があったら、すぐに修理に出すことも重要です。

 メルセデスは、国産のように、普段は全く壊れないのに、ある日突然いきなり故障するということはまずありません。必ず、故障の前触れというか、予兆みたいな症状があり、徐々に故障が進行していきます。その為、予兆の段階で、修理をすれば事なきを得られるのです。それを怠ると、ある日突然、とんでもない故障に見舞われます。それもかなりの高確率で。

 僕の場合は、何度かエンジンが掛かりにくい状態があり、おかしいなと思っていたのですが、仕事が忙しいのにかまけて、修理に出さないでいたら、職場からの帰宅途中に、いきなりエンストしてそのまま沈黙してしまいました。しかも台風の中です。交差点の手前でしたし、本当に最悪な状況でした。レッカー車が来るまでの間、土砂降りの雨の中、懐中電灯を持って後続車の交通整理をする羽目に。

 故障の理由は、デフのセンサーが焼き切れたことによる、電気系統の異常でした。これだからコンピューター制御の車は嫌なんですよね。センサー1つ焼き切れたくらいで沈黙するなよって感じです。修理に出したら、結構ヤバい額になるかなぁと覚悟していたら、修理費は5万くらいでした。部品代は4万だったようで、工賃1万の計5万という感じです。その程度の故障で車が沈黙するってどうなのかなぁとも思いますが、まぁ、仕方が無いですね。電子制御の泣き所なのでしょう。

 他には、後部座席の窓のレギュレーター(窓を開け閉めするモーター)が、雨の日に壊れて、窓が閉まらなくなったというトラブルもありました。これも、窓を閉める際に、何か反応が悪く、異音もするなぁと、と思っていたのに修理に出さなかったのが原因です。その時は、窓の隙間からガムテープを入れて窓に張り、引き上げるという機転を利かせて、ピンチを切り抜けました。トランクにガムテープがあって本当に良かったです。そのまま近くのYANASEに直行して修理しましたが、修理費は5万くらいだったと思います。

 まぁ、大きなトラブルはそのくらいですね。後は宿命のエンジンからのオイル漏れの修理で、パッキン交換したら20万コースだったのが痛かったくらいです。高齢の車ならば、仕方が無いところです。

 その他、小さいトラブルは、CDチェンジャーの故障、ミッションのスポーツモードとウィンターモードの切り替えスイッチの故障がありましたが、その辺りは、我慢すれば何とかなるので、修理はしませんでした。

 という具合に、メンテナンスを怠ると痛い目に遭いますが、オイルや消耗品の交換と、異常があったらすぐに修理という鉄則を守っていれば、恐れることはありません。むしろ故障は少ない優秀な車だと思います。

 巷では、メルセデスは維持費が高いという噂ですが、確かにそうした面は否めません。修理費用も、国産の1.5倍は覚悟した方が良いでしょう。イメージとしては、車検は通常2年ごとですが、毎年車検をしているというくらいの維持費ですかね。まぁ、平たく言えば、維持費は国産車の倍という感じです。

 ですが、非現実的な維持費では無いです。あくまでも実用車ですから、とても払えないような高額な修理費が掛かることはありません。また、メンテナンスや修理によって、新車のような乗り味を取り戻すことが可能です。これは国産車には無い特徴ですね。国産は徐々に全体的に消耗していく感じなので、10年落ちの車は、消耗品を変えたくらいではリフレッシュを実感できません。しかし、メルセデスは、消耗品の交換でも乗り味がかなり改善するのです。その為、メンテナンスが惜しくは無くなります。ちゃんと効果を実感できますので。要するに、手を掛けてあげればちゃんと応えてくれる車だということです。

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↑ インテリアの様子です。コクピットは、オーソドックスで落ち着いた雰囲気です。ベースグレードのE240でも、ウッドパーツが多用され、品良く仕上げられています。スイッチ類は、雑然としないように、整理して配置されています。

 スイッチ類ですが、触った感じや、操作感が非常に良いです。カチッとしていて、安心感があります。あ、今スイッチ入ったなというのがちゃんと分かります。何をどう操作すればよいのかは、スイッチ類を眺めていれば何となく分かるように設計されていますし、慣れればブラインド操作もしやすく、日常の道具として、使い勝手は非常に優れています。

 メルセデスは、ほとんどの車種が、同じような操作系でデザインされています。その為、別の車種に乗り換えても、あまり違和感を感じないようになっています。これは安心感に繋がりますし、その結果、安全にも繋がるのです。操作を迷わないというのは、ある意味最大の安全装備です。

 ステアリングは大き目です。非常にガッチリした操作感で、初めて乗った時には、正直重いなぁと感じました。しかし、慣れて来ると、このくらいの重さが丁度良いことに気付きます。高速道路での安定性は、ステアリングの重さによるところも大きいです。これが心理的な安定感に繋がり、その心理的な安心が結構重要だったりするのです。

 ハンドリングは、少々ダルで、オーバーステアもアンダーステアもほとんど出ない設定になっています。ステアリングを切ったら、切った分だけちゃんと曲がるという感じです。安定志向と言えばそうなのですが、安全に走行する為には、このセッティングがベストだと思います。これも、メルセデスが考える安全性なのです。

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↑ インパネです。こうしてみると、素っ気ないですが、スイッチ類の配置は、合理的に設計されているのが分かります。

 ステアリングのスリーポインテッドスターが、運転する度に、メルセデスを所有していることを強烈に意識させてくれます。この写真を見ていると、非常に懐かしいですし、何だか落ち着きます。このW210は、乗ると本当に落ち着く車でした。

 ドアを閉めると、「ボンッ」という重たい音がします。鉄を惜しまず、ボディー剛性を必要以上に上げた結果です。ちょっとやそっとの事故なら大丈夫という安心感を与えてくれます。そうした安心感は、事故直前の極限状態で、紙一重の差となって現れると思います。最後の最後にパニクッてしまったのと、最後まで冷静でいられたのとでは、同じ事故でも結果が違っているのではないでしょうか。その辺りも安全性に繋がると思います。

 室内の静粛性は、抜群でした。この車にはサンルーフが装着されていますが、そこからの音漏れも最小限に抑えられています。車内は本当に静かで、高速道路でも、小さい声で会話できます。音楽も、一般道と高速とでボリュームを上げ下げしなくても大丈夫です。この静粛性は本当に素晴らしいです。

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↑ 写真は、V350購入のために、YANASEがW210を引き取る前日に撮影したものです。御覧の通り、15万キロ以上走行しました。

 メルセデスは、耐久性に優れ、20年20万キロは軽くいけます。勿論メンテナンスは必要になりますが、日本車の寿命が10年10万キロということを考えれば、車両価格や維持費が倍でも、決して高くは無いと思います。倍の期間と距離を乗れば良いのです。ブランドイメージからくる、所有する満足感や、実用性、安全性等を考慮すると、むしろお買い得かも知れませんね。

 メーター類も視認性が非常に良く、運転に集中できるように設計されています。当たり前の場所に当たり前のものが配置されており、何も面白みや斬新さはありませんが、安心感があります。それもそのはず、メルセデスのデザインを、他社が参考にしているからです。これが世界標準なのです。自動車を発明した会社のオリジナリティーは他社の追随を許しません。まぁ、当然と言えば当然ですよね。それがオリジナルの優位性でもあり、真似されるのは、オリジナル故の宿命です。自動車を発明した会社であるという事実、そして、そのプライドや、モノ作りの哲学を持っている所が、メルセデスを唯一無二の存在にしているのです。

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↑ 助手席側からの写真です。インパネやインテリアが質実剛健で質素に作られているので、煌びやかさはありませんが、車内は、落ち着いた上質な空間になっています。これこそ大人の車です。

 横幅は1800㎜と、W124から60㎜拡大され、それが居住空間に反映されています。隣の人と体が当たるようなことは全くありません。快適装備も一通り揃っており、フルオートエアコンやナビ、自動防眩ミラー、クーラー機能付きコンソールBOX等、先代には無かった装備がいくつも付いていました。

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↑ 運転席の様子を引きで撮影してみました。シートの座面の大きさが写真でも分かるでしょうか。この大きな座面が、体への負担を極限まで減らしてくれます。

 座面が大きいため、お尻をしっかりと受け止めてくれ、膝までしっかりとサポートします。その事で、お尻から膝までの間に、均等に体重が掛かり、どこかに負担が集中するようなことはありません。背もたれも、ホールド性はそこそこですが、腰から背中までをしっかりとサポート出来る、大き目のものです。

 クッション性は、若干硬めです。しかし、長時間乗ると、この硬さが丁度良いことを実感できます。1時間を超えるドライブでは、この大き目で硬めのシートが本領を発揮します。腰痛とは無縁です。出掛けた先で、はしゃいで体を使い過ぎ、疲労が蓄積していても、このシートに体を預けていると、運転しているにも関わらず、疲労が軽減するほどです。

 このシートの性能は、国産の及ぶところではありません。特にこのW210は素晴らしかったです。自分は、このW210を始め、A160(W168)、V350(W639)を所有しましたが、その2車種よりも、このW210は格段に優れています。実家も、560SEL(W126)500SE(W126)、C180(W203)と乗り継いでいますが、それらよりも自分には合っていました。

 さすがにW126は、世界最高水準の性能を付加された車なので、シートの見た目の豪華さも、座り心地も全く敵いませんが、こと疲労感に関しては、決して見劣りしません。

 他にもシートの性能で重要なのは、調整幅です。W210は、シート調整の可変域が大きく、どんな体型でも、適切なドライビングポジションを取れるようになっています。また、ステアリングのチルト機能も可変域が大きく、上半身の疲労軽減に貢献していました。当たり前のことですが、やはり、最適なドライビングポジションが取れることが、疲労軽減には最も効果的です。そうした意味では、このW210は非常に優秀でした。その性能は、現在のW212にも引き継がれています。先日乗った代車のS212でも、シートやステアリングの可変域は非常に大きくゆとりを持って設計されており、適切なドライビングポジションを取ることが可能になっていました。この部分の性能も、国産の及ぶところではありません。

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↑ 後部座席です。撮影当日が真夏で、猛暑だったので、少しレンズが曇ってしまいましたね。記念に撮った写真でもあるので残念です。

 写真で見ても分かるとおり、後部座席は広大なスペースです。非常に快適な空間に仕上がっております。W124からのボディーサイズの拡大の恩恵を一番受けたのはこの後部座席だと言われています。まぁ、自分はほとんど後部座席には座りませんでしたので、その恩恵には預かれませんでしたが、家族には好評でした。

 後部座席にも、エアコンの吹き出し口があり、後部座席の快適性もしっかり確保しています。この吹き出し口があるのと無いのとでは、雲泥の差です。前席と後席とで温度差があると困りますので、この装備は有難いです。まぁ、今では常識ですが、この当時は結構嬉しい装備でした。高級車の証みたいな感じで。

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↑ 後部座席を助手席側から撮影しました。後部座席も、座面が大き目に作られており、背もたれの角度も適切で、しっかりと体を受け止めてくれます。着座姿勢が適切であることが、最も疲労軽減に効果がありますので、そうした面でも非常に優秀です。

 レッグスペースは十分以上にあり、足を組んで座ることも可能です。大人が4人で快適に移動できる、真の実用車なのです。後部座席の快適性は、妻の話だと、S212よりもW210の方が良いらしいです。まぁ、微々たる差ですが。S212は、スペースは同等以上に広いのですが、シートの座り心地が若干劣るようです。

 前席に関しては、S212の記事でその差を書きましたので、そちらを参照してください。前席に関しては、圧倒的にW210の方が上です。まぁ、慣れの問題もあるので、S212を酷評する気はありませんが、W210は、始めて乗った時から、その類稀なるシートの性能は実感できましたので、多分S212に長く乗っても印象は変わらないと思います。

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↑ エクステリアで一番気に入っている角度です。曲線を基調にしたデザインが個人的には大好きなので、今の近未来的なメルセデスよりも、こうしたクラシカルなメルセデスの方が好きです。

 まぁ、デザインに関しては、流行り廃りもありますので、優劣ではないと思います。空力では完全に現在のモデルに軍配が揚がるでしょうし。

 メルセデスは、オーソドックスなデザインなのが特徴ですので、多少古いモデルでも、その古さをあまり感じさせません。勿論ブランドイメージもあるでしょうが、やはり考え抜かれたデザインの賜物だと思います。モデルサイクルが長いのも好印象です。折角高いお金を出して買った車が、2~3年で新しいモデルになってしまっては悲しいですからね。そうしたモデルサイクルの長さも、メルセデスの魅力です。

 しかしながら、最近では7年位でモデルチェンジしてしまうことがあります。また、マイナーチェンジで、エクステリアが大幅に変更されることもあります。これは非常に嘆かわしいです。まぁ、それでも、日本車の頻繁なモデルチェンジに比べればマシですが。

 ちなみに、僕が所有していたこのW210は、マイナーチェンジ後のモデルです。初期製造の物に比べて、エンジンも刷新されましたし、装備も充実しました。勿論ビッグマイナーチェンジ後の最終モデルが、最も完成度が高いのは言うまでもありませんが、これでも十分だと思います。デザイン的には、最終モデルはドアミラーにウィンカーが内蔵されていたり、バンパーが立体的な形状になっていたりと、変に近未来的な要素を取り入れており、今になって見ると、このくらいの感じにまとめていた方が、クラシカルで格好良いと思います。

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↑ フロントからの写真をもう一枚です。サンルーフを上げたフォルムが結構気に入っています。ノーマル状態よりも、ちょっと格好良くなります。

 このサンルーフですが、故障を嫌って付けない人もいますが、絶対にあった方が良い装備です。サンルーフを開けて走る爽快感は、オープンカーのようですし、ちょっとした空気の入れ替えにも効果的です。特に、高速で走っている時には、窓を開けるのはちょっと憚られますが、サンルーフならば風の巻き込みも起こらず、快適に空気の入れ替えが可能です。

 また、夏場に、激暑になっている車内の空気を入れ替えるには、窓よりも、サンルーフを開けた方が効果的です。熱い空気は上に上りますので、天井を開けるのが最も効果的なのです。サンルーフを開けると、一瞬で熱気が抜けていくのが分かります。

 自分は、兎に角サンルーフを多用します。自分にとっては、無くてはならない装備の一つです。爽快感も得られますし、空調の一助にもなります。現在のV350(W639)にも、もちろんサンルーフを装着しました。その為に受注生産になり、納車が3か月待ちになりましたが、その価値は十分にあります。

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↑ リアビューです。リアのデザインも非常にエレガントで良い感じです。リアのコンビネーションランプも丸みを帯びたデザインで、ここに一目惚れして、このモデルを買うことにしました。勿論フロントの丸目4灯のライトも好きです。

 リアガラスには、シェードが付いており、運転席から自動で上げることが出来ます。後部座席の人にとっては、リアガラスからの日差しは、結構不快なものなので、この装備もかなりポイントが高かったです。まぁ、長男がつかまり立ち出来るようになった直後に、手で掴んでぶっ壊してしまいましたが。

 ちなみに、長男が壊したのは、他にもあり、先述の運転モードの切り替えスイッチも、足でドカドカと踏みつけて壊してしまいました。おかげでスポーツモードに切り替えが出来なくなり、永遠にウィンターモードになってしまいました。子どもが生まれると色々と大変です。訳分かっていない年齢だと、物壊しても叱れませんからね。

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↑ リアビューをもう一枚、運転席側からです。給油口はこちらにあります。ガソリンは勿論ハイオクです。日本の石油は、レギュラーだと、ヨーロッパのガソリンよりもオクタン価が低く、ハイオクを使用するしかありません。まぁ、ハイオクの値段や燃費を気にしてケチケチするくらいなら、メルセデスに乗らないので、些末なことなのですが、最近では環境に配慮する必要も出て来ましたので、燃費なんてどうでも良いとは大きな声では言えませんね。

 ちなみにW210の燃費ですが、街乗りでリッター8㎞、長距離で9㎞、高速走行だけだと10㎞位走りました。カタログスペックで9.2㎞ですので、ほぼカタログ通りの性能です。

 この燃費性能ですが、国産を始め、ほとんどの車が、カタログスペックは当てにならないのが通説になっております。しかし、メルセデスは違います。カタログスペック上の高性能を競うような品の無いことはしません。燃費も9.2㎞とあれば、ちゃんとそれに近い数値を叩き出すのです。これは企業の良識というか、哲学だと思いますが、他社もちゃんと見習って欲しいです。

 燃費を計測する際に、専門のプロドライバーが運転して、エアコンはおろか、走行に必要ない電装品は全てOFFにして計測しても、実際の走行で同じ数値を出せる訳がありません。そんな数値に全く意味は無く、ユーザーを馬鹿にしているとしか言えません。言い方は悪いですが、ある意味詐欺ですからね。そうした部分でも、メルセデスは素晴らしいです。

 色々書いて来ましたが、僕にとってW210は、初めてのメルセデスであり、初めての輸入車でもありました。思い入れは非常に深く、筆舌に尽くし難いものがあります。自然と記事も長くなってしまいました。正直まだ語りつくせませんが、キリがありませんので、この辺にしておきます。

 最後に、僕が考える、メルセデス所有することの本当の価値を記しておきます。

 一番大きいのが、どこに行ってもほとんどの人が敬意をもって接してくれるということです。道を走っていてもそうですし、ホテルやガソリンスタンドでもそうです。別にVIP待遇という訳ではありませんし、それを期待している訳でもありませんが、少なくとも雑な扱いを受ける機会が減ることは事実です。

 また、自分自身もジェントルな運転を心がけるようになりますし、この車の所有者としてふさわしい人間になろうという思いが湧いてきます。仕事やプライベートでも、色々と頑張ることが出来ますし、気持ちも豊かで穏やかになります。

 要するに、車が人間を育ててくれるのです。勿論人によって価値観が違いますので、メルセデスにそんな価値を見出せない人もいるでしょう。ですが、少なくとも、欲しいと思っているけど、何となく手を出さないでいる人は、所有することで色々と気持ちの変化があると思います。迷っているのであれば、思い切って所有することをお勧めします。

 人生観が変わると言ったら言い過ぎですが、心が豊かになりますし、人生にも潤いを与えてくれます。こうした部分はプライスレスです。自分にとっては、それがメルセデスを所有する意味ですし、そこに本当のメルセデスの価値があるのではないかと思っています。勿論、実用車としての性能もピカイチですし、安全性も最高水準ですので、そういうところで選んでも間違いはありませんが、そうした実質的なことよりも、精神的に満たしてくれる部分の方が大きいように感じます。

 そうした意味で、僕の人生観を変えてくれたこのW210には本当に感謝しています。恐らく今後もメルセデスに乗り続けると思います。仮に、別の車を選ぶとしても、常にメルセデスは意識するでしょうし、他の車の良し悪しを判断する基準にすると思います。僕にとっては、それだけこのW210は良い影響を与えてくれました。

 W210よ、永遠に...。



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