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ハードロックを奏でよ!!

ロックな視点から...? 楽器、料理(グルメ)、車、育児、生き物等について、記していきます。

ギブソン ハミングバード Gibson Hummingbird

2013年07月19日 05時38分44秒 | ギター

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 ギブソンのハミングバード Gibson Hummingbird です。僕のアコースティックギターでのメインになります。カスタムショップ製のヒストリックコレクションで、ピックアップ無しの仕様です。

 ハミングバードには、ずっと憧れがありまして、ギターを始めた高校生の頃から、いつか所有したいと思っていました。美しいピックガードに、いかついスクエアショルダー、ピックでかき鳴らすと良い感じのデカい音等、Rockを強烈に意識させるアコースティックギターです。兎に角ド派手なルックスが最高で、自分の中では、世界最高のアコギだと思っています。所有した今でもその気持ちに変わりは無く、自然とメインギターとして使用する事になりました。

 設計は60年代ですので、ネックのプロファイルもギブソンのアコギとしてはやや細めで、レスポールカスタムからの持ち替えでも、あまり違和感を感じさせません。まぁ、客観的には、決して弾き易いギターではないでしょうし、音も癖があり、万能ではありませんが、自分が使用するには最高のギターだと思っています。

 材はスプルーストップにサイド、バックはマホガニーです。ネックもマホガニーで、指板はローズウッドです。マーチンで言うと、D-18に相当するスペックですね。スクエアショルダーは、所謂ドレッドノートに近く、切れのある大きな音が出ます。マホガニーなので、音質は甘い感じです。ハニートーンと称される、このサウンドは、元々、ボーカルの邪魔にならないようにと設計されたもののようです。ボーカリストが弾き語りや、リズムギターに使用することを想定しているようです。

 ガンガン前に音を出すには、メイプルバックのダヴやSJ-200スーパージャンボが良いのかもしれませんが、個人的にはハミングバードの音質の方が好みです。メイプルバックのギターは、J-200Jrを所有していますが、ピックでかき鳴らすと、パッキンパッキンの硬い音で、高音が強いように感じます。カントリーなんかをやるなら良いのかもしれませんが、ロックのアンプラグドをするには、ハミングバードのように、中音域に厚みがあった方が、音質的には合っていると思います。

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↑ ボディーです。スクエアショルダーは、先述の通り、所謂ドレッドノートに近いものです。ハミングバードのボディーは、マーチンのドレッドノートよりも容積は大きいようです。その分若干の抱え難さはありますが、この深みのある音質は、この大きなボディーが生み出しているのだと思います。

 同じマホガニー材のJ-45と比較すると、2割増しくらいの大きな音が出ます。音量的には十分以上だと思います。まぁ、僕が所有しているJ-45はピックアップが付いているので、その辺りも影響しているとは思いますが、それでも段違いの音の大きさは、ピックアップの有無だけでは無く、ボディーの大きさや形状、ブレイシング等の構造から来るものだと思います。

 HCS(ヘリテイジチェリーサンバースト)のカラーは、ハミングバードの標準的なカラーですね。一番ハミングバードらしいカラーだと思います。最近は白いハミングバードが出ており、非常に気になるところですが、まぁ、この個体に思い入れもありますので、今のところ触手が動くことは無いと思います。

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↑ フィンガーボードの様子です。MOP Parallelogramsというブロック型のインレイがハミングバードの特徴の一つですね。姉妹品のダヴもそうですし、J-185なんかも同じインレイですね。

 ローズウッドの指板は、指に良く馴染み、弾き易いです。ネックも60年代のやや細めのプロファイルですから、ギブソンの中では割と弾き易い方だと思います。

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↑ ピックガードです。ハミングバードのトレードマークですし、その名の通り、ハチドリの絵が描いてあります。ハニートーンと呼ばれるサウンドにぴったりのデザインですね。兎に角格好良いです。

 実は、購入後数カ月で、ピックガードの剥がれが生じました。代理店がすぐに対応してくれて、無償修理となりました。代理店の対応は非常に丁寧で、良かったです。当時の代理店は山野楽器でしたが、今はやめてしまいましたね。現在はメーカーであるギブソンが、直接アフターケアを行っています。

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↑ サウンドホール内のラベルです。所謂オレンジラベルと言うやつです。ヒストリッククレクションであることが分かります。

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↑ ブリッジです。アップベリーブリッジで、サドルはアジャスタブルでは無く、通常のサドルです。ブリッジピンは、エボニー製のものに交換しました。

 ハミングバードと言えば、60年代のアジャスタブルブリッジ仕様のものが有名ですが、サウンドに癖があるようなので、個人的には通常のサドルの方が良いです。

 購入当初は、弦高が高くて弾き難かったため、プラスティックのサドルを買って、自分で削って使用していました。しかし、慣れて来ると、チョイ高めの弦高の方が、サウンドが良いことに気付き、純正品に戻しました。現在はこのままで使用していますが、慣れもあり、弦高の高さは気になりません。

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↑ ネックの状況です。写真でも分かるとおり、若干弦高は高めです。ギブソンのギターは、ミディアムスケールとロングスケールがありますが、ハミングバードはミディアムスケールです、レスポールと同じですね。その為、弦のテンションを稼ぐためか、ヘッドの角度もきつく、弦高も高めにセッティングされています。

 国産の低い弦高に慣れた人には、最初は弾き難く感じるかもしれませんが、ピックでガンガンかき鳴らすには、このくらいが丁度良いです。ロングスケールのJ-200Jrも所有していますが、そちらの方はヘッドの角度も緩く、弦高も低めです。同じミディアムスケールでも、J-45はハミングバードよりも若干弦高が低いです。同じギブソンでも、ギターのキャラクターや、製作年代、仕様で、微妙にセッティングが違います。

 ハミングバードのネックは、先述の通り、マホガニーで、60年代の細めのプロファイルです。細めと言っても、ギブソンの中ではという意味なので、決して弾き易いギターではありません。ですが、慣れれば特に問題はないレベルだと思います。自分も購入当初は弾き難くて、弦高を低く調整しましたが、現在では慣れたので、標準のセッティングに戻しています。不思議なことに、長く弾いていると慣れてきて、だんだん手に馴染んできます。良く考えられた設計なのでしょう。こうした点も、ギブソンの底力なのでしょうね。愛用者が絶えないのが分かります。弾き込むほどに手に馴染むのです。

 ローポジションでのコードワークは操作性も非常に良い感じです。ミディアムスケールなので、手の小さい人でも、コードを押さえ易いです。ハイポジションでは、若干弦高の高さが気になります。また、ミディアムスケールなので、ハイポジションでは、フレットの間隔が狭く、人によっては弾き難さを感じるかもしれません。自分の場合は、エレキのメインがレスポールカスタムなので、ミディアムスケールに慣れており、特に問題にはなりません。普段レスポールを弾いている人には、非常に馴染みやすいネックだと思います。

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↑ ボディーバックです。マホガニーなので、メイプルのような綺麗な木目はありません。シンプルでプレーンな印象です。表側とは全く違いますね。こうして写真で見るとボディーの大きさが分かります。この大きなボディーから、あの大きなハニートーンが生み出されるのです。

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↑ ヘッドです。クラウンインレイが格好良いですね。まぁ、ギブソンのアコースティックでは標準的な仕様です。

 ペグはグローヴァーです。メッキがニッケルなので、すぐに腐食してしまいます。通常はクロームメッキなので、腐食は目立ちません。まぁ、渋いルックスと言えばそうなのですが、木材の部分よりも早く劣化してしまうという問題もあります。購入してから、10年以上経過していますが、ペグ以外はピッカピカです。もっと弾き込んでいけば木材部分も貫録が出てくるのでしょうけどね。ちなみにフレットもニッケルメッキで、腐食が早いです。しばらく弾かないと、ギシギシ言ってしまいます。

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↑ ヘッド裏です。カスタムショップのヒストリックコレクションのマークが入っています。ペグはグローヴァーなので、結構大きく、重いです。自分の場合、アコギはほとんど立って弾かないので問題にはなりませんが、ヘッドが重くなると、ヘッド落ちの問題が生じます。まぁ、アコギの場合、ヘッドに直接ストラップ巻くことが可能なので、エレキギター程、ヘッド落ちの問題は生じません。

 なので、グローヴァーペグのメリットを十分に享受出来ます。チューニングの安定度はピカイチですし、弦交換も比較的容易です。まぁ、昨今のロック式には敵いませんが、エレキならともかく、アコギにロック式ペグは似合わないですからね。こちらのグローヴァーペグの方が良いかと思います。

 ということで、色々書いて来ましたが、総評すると、先述の通り、Rockでの使用に限れば、世界最強のアコースティックギターだと思います。自分にとっては、サウンドもルックスも最高のギターです。多少の弾き難さは、最高のサウンドのためには仕方が無いところですし、ギブソンの中では弾き易い方なので、十分に許容範囲です。

 ソロプレイの際には、カッタウェイが無い分ハンデがあり、15フレット以上のハイポジションは工夫しないと弾けないため、ソロプレイに徹する場合は、カッタウェイのあるギターを使うしかありませんが、通常の使用では、僕にとってハミングバード以上のギターはありません。

 サウンドの方ですが、以下のリンクに自分のバンドの音源があります。音源はAmazonで購入可能なので、購入していただければ嬉しいです。その他多数の無料音源が、管理人のバンド、Psycho FlameのWeb Siteにありますので、興味のある方はそちらの方も閲覧してください。アンプラグドのデモ音源は、ピックアップ付きのJ-45とオベーションで録音しています。ハミングバードで録音した音源は、販売用の音源だけとなっておりますが、Amazonでも、バンドのWeb Siteでも試聴可能なので、興味のある方は聴いてみてください。当ブログの右上のWebページのリンクからも閲覧可能です。右上リンクの水中動画のBGMとしても音源が使用されています。よろしくお願いします。

Amazon販売リンク

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0/dp/B007MXRFL0/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1332561956&sr=8-3

Psycho Flame Web Site

http://www4.ocn.ne.jp/~psycho-f/

水中動画リンク

http://blog.goo.ne.jp/psychoflame/d/20130522



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