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聖書に学ぶ神のみことば

teacherが感じ、思ったことなどをいろいろと綴ります。聖書の一節をちょっと添えて。

<霧の朝> はかない幻想

2006-11-29 23:11:15 | Music
   今夜はこれからキタラホールへ向かう。昼過ぎから雪になりました。どうしてこう出かけるときはいつも悪天候?
   今朝はまるで霧の町、釧路にいるかのような幻想的な朝。形容しがたい濃霧でした。どこまで続くこの濃霧…と思いながら運転を楽しんだら、なんとわずか5キロ先からは霧はなく、わずかな時間、初冬の幻想を楽しんだだけに終わったのだった。拍子抜け…。結局は、少し霧の晴れたところで信号待ち車中から撮影できただけ。がっくり(:_;)
    帰宅後、また音楽批評など。(ここまで夕方)

 *******夜、リサイタル終わって帰宅*******
 ○メンデルスゾーン 無言歌集から7曲
 ○シューマン ソナタ第2番 ト短調 OP22
 ○シューマン 歌曲集「ミルテの花」より 第1曲「献呈」(リスト編曲)
 ○リスト ソナタ ロ短調

 12年間かけて年2回ずつ24回のリサイタルを続ける小山実稚恵さんの「音の旅」。その第2回も、彼女のピアノへの愛と知性が溢れた素晴らしい時でした。
 終演後、ちょとだけ話をする機会がありましたが、ピアノでの迫力とは違い、とてもおっとりしたタイプの方でした。1週間前に発売になったシューベルトのCDも買いましたが、聞くのが楽しみ。
 来年の札幌での第三回目は、6月20日(水)。すでに先行販売のチケットを早々と入手しました。また、楽しみ。来年の初夏、6月20日が待ち遠しい。
 2007年6月は、ハイドン、ウェーベルン、シューマン、ムソルグスキー作品が演奏されます。

 ●エゾフクロウの夫婦~野幌森林公園にて撮影 可愛いですよ。
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アレレ・・明日で11月もエンド?いよいよ師走が来ますか…

 主の大いなる日は近い。(ゼパニヤ書1章14節 旧約聖書)

 朝夕道路凍結がひどい1日でした


★深淵なるバッハの世界★

2006-11-16 22:04:53 | Music
 <鈴木雅明氏のオルガンを聞いて> @Kitara大ホール

まずは、昨夜の津波被害がほとんどなくてほっとしています。とはいえ、津波注意報が解除された後も、三重県や沖縄、そしてハワイ、アメリカ本土まで津波は達したというのだから、地球の驚異的なエネルギーに言葉もない。

 ★宮城県では漁船転覆被害が出たそうですが・・・人命に関わらない事故だったのが幸いです。

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昨夜の鈴木雅明氏のオルガンによる「オルガン・ミサ」演奏について少し追加を。ミサ曲は、その伝統上、三位一体の概念と深く関係しており、このオルガン・ミサも、コラール前奏曲(昨夜はこれを青木洋也氏がカウンターテノールで歌うという珍しいプログラム)が全9曲、つまり3×3、オルガンミサ全体が27曲で3×3×3、すなわち3の3乗ということで、3という数字を無視して語れない。また、キリスト教信仰は二元論的概念(神と人、光と影など)があるので、曲の構造上、それが象徴的に表現されているところもあるそうだ。
 ふだん、クラシックとしてだけではなく、いろいろなジャンルの音楽に七変化を見せるバッハの音楽は、実はかなり深淵なのだ。2000円というチャリティコンサートに、鈴木雅明氏という大物がやってくること自体、異例であるし、バッハ作品の奥底にあるものを、聴衆に拓いただけでも、11月15日は、記念すべき一夜となった。70分連続オルガンを弾きっぱなしという「苦行」のため、アンコール演奏こそなかったが、本当に素晴らしい一夜だった。

 前札幌市長だった桂信雄氏が主催である「北海道いのちの電話講演会」の関係者らしくて実行委員長として、会場に来ていた。市長を辞めて3年半、なんだかすごく柔和な顔になっていたのが印象的だった。

 ◎札幌国際スキー場~オープンしました!
 ◎エチゼンクラゲ観賞ツァーなんてのが人気だそうでして・・・信じられない
 ◎ボジョレ・ヌーボー解禁だそうでして・・・
 ◎「北海道ワイン」のほうが美味しいですよ!
 ●「ハルユタカ」~小麦の初冬蒔きがスタート 「ハルユタカ」で打ったラーメンは美味しいですよ!

 ☆これで「民主主義社会」なのかな~危ない国へひた走っているような気がします(教育基本法改正案衆院通過)

 〔写真〕 終演後、CDや本にサインをする鈴木雅明氏

 東京から20度も気温の低い札幌へ来て震え上がっていると、プレトークで話しておりました。

 「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。」(ヨハネ福音書14:1)

 明日は本当に雪らしい…。
 

こんな田舎でテロ警戒?

2006-08-22 23:18:12 | Music
  今夜は帰りが遅い。携帯から。
 去年くらいからかな~国道沿いあちこちでみかけるようになった「テロ警戒」の看板。どういうわけか郊外の田舎に行けば行くほど目立つ。きっと全国どこにでもある看板なんだろう。しかし、北海道の片田舎で政府が想定しているようなテロが起こるのだろうか?この看板にどれだけの公費を投入しているのだろうか?テロが万一発生した際に、「我が国は警戒してました」という役所の作為証明をするためなんだろうか?様々な疑問の沸く公的看板や掲示がやたらと目につくのが、teacherは非常に気にかかる。特に国の機関が管理しているのがやたらと多いのも特徴。

 看板作成代は国の規模からみれば大した額ではないかもしれないが、北海道ではそんなお金を冬の除雪費用に回したほうがずっといい。「警戒中」といいながら実は何も警戒していない社会を是とするか非とするか議論は分かれるだろうが、今にでもテロや戦火で命を落とす危険と隣り合わせにいる地域の人が、実効性のないこの看板を見たら何と思うだろうか。やはり、不思議の国、日本である。
 
  湿度80%…ヒドイ湿気の一日。みことばは帰宅後に!

*******「8月の第九」終わって、21:40帰宅*******

 18時過ぎ夕食をとったラーメン屋で舌をヤケド。この夏はよくヤケドするな~。ヒリヒリする。この湿気のひどい日に、温かいラーメンを食べる気になったのだから、「ああ夏の終わりだな」と、ヤケドを気にしながら感慨深いものがあった。

 「8月の第九」。この曲は、別に12月に演奏するための曲ではない。むしろ、余計なことを考えずに、スカッと爽やかな夏に聞いたほうがいい曲。とはいえ、今夜は、観衆が運び込んだ衣服の湿気がホールにも蔓延。さすがのキタラホールも、プロの楽器の音色に影響を与えていたのがはっきりわかった。でも、やはり札響。それなりにまとめて、好演。

  困ったのは、未就学児入場禁止なのに、未就学児を2名も連れて来て、演奏中に子どもが声を出して騒いでも、注意すらできない母親。こちらも演奏中に注意することは現実のところ難しい。
  入場させる主催者にも問題ありだけど、やはり、ベートーヴェンのシンフォニーともなると、子どもには苦痛。teacherは思い切って、三楽章の始まる前に、席替えをしたが、遠く反対サイドからその親子を見ていても、パンフレットのガサガサ音やおしゃべりの声がきこえるほど。ホール側も対応に苦慮している様子だった。

  最近、天下のキタラホールでもマナー低下が著しい。子どもに限らず、大人も悪い。今日も別ブロックに席替えしたところでも、年配の女性が数名、四楽章の最中におしゃべり。いったい、どうなっているのだろう。ここは、北の都、音楽文化都市・札幌のはずだが…。
  まあ、こういうエピソードを割り引いても、1000円という破格値で「第九」を聞けて、夏の締めくくりにいい夜であった。

 「全き信仰をもって、真心から神に近づこうではありませんか」(新約聖書ヘブル人への手紙10:22)

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 たまにすごい湿気。どうなっているんだろう

 

寒いな~野外ステージ in 札幌芸術の森

2006-07-30 23:53:05 | Music
  初のナイター開催PMF・・・寒さこらえて音楽鑑賞

  毎年札幌で7月に開催となるPacific Music Festival=PMFの最終日、夕方から札幌芸術の森へ行ってきた。今年で17回目となるPMFだが、芸術の森野外ステージでのナイター開催は初のはず。昼間温かくても、夕方から夜にかけて、それはそれは半袖、素足での音楽鑑賞は無理でありました。

  18時から始まったPMFオーケストラの演奏会。すでに演奏前から冷気が漂いだし、昼の部からずっと滞在しているらしい芝生席の人たちは、長袖を着出したり、靴下を履くといった状況に。ところが、夕方の温かさにつられて車で出かけたteacherは、サンダルに素足。かろうじて長袖シャツ一枚は着ていたけど、1曲目が終わったあたりからもう「寒さ」に耐えられなくなってきてしまいました。2曲目が終わって休憩20分となったときに、駐車場に走って、トランクからジャージとジャンバーを出し、靴をたまたま後部座席にあった革靴に取替えるといった状況。休憩中、温かいコーヒーを売る露店には、長い長い行列。おまけにトイレも長蛇の列。(女性用なんて100メートルくらい列になっていた。)

  3曲目、チャイコフスキーの交響曲5番に入るころは、すっかり暗くなり、「(着てはもらえぬセーターを)寒さこらえて編んでます」よろしく、「寒さこらえて聴いてます」の世界。地下鉄の最終駅真駒内から車で8キロほど山手に向かった芸術の森は、もう秋の冷気に彩られていたのでした。

  終演後も、車の中では、ヒーターを入れ、帰路、ラーメン「さんぱち」で、この季節だっていうのに、温かいラーメンをすするといった7月30日の夜でありました。何事もナイターイベントには向かない北海道。今日のPMF演奏会は、「ピクニックコンサート」と銘打たれていたが、夕方から夜は、「耐寒コンサート」。すでに、夜の芸術の森に鳴く虫の音は、秋の虫のそれに代っていた。昼間は温かくても、やはり、秋がきているな~と毎日実感するteacherである。

 PMFのホームページ

 ゲルギエフの指揮とオケの統率は、まあまずまずとしておきましょうか。今年、PMFは今日一度だけしか聴いていないけど、アカデミー生の実力はちょっと低いな~というのが本音。とくに管楽器ね。金管がもっと頑張らないと・・・。木管はそこそこいい音出しているんだが、管楽器は金管が緩い音だと、オケが途端にしまらなくなる。来年、ゲルギエフは来日しないとか。音楽監督をどう選ぶのかで、この国際教育音楽祭は大きく質が左右される。厳しい総括だが、かつてのマイケル・ティルソン・トーマスという偉大な監督以後、ちょっと低迷しているPMFとでも評価しておこう。さて、来年は「ナイター開催」あるだろうか。天候のリスクもあるから、やはり北国は、夕方5時ぐらいで終演が望ましいのかもしれない。

 帰路、札幌ドームの前を通ると、タクシーが数百メートルの列。往路も、札幌ドーム前で大渋滞だった。帰宅して調べてみると、なんとSMAPのコンサートがあるとのこと。それで、今日のファイターズは、東京ドームへ追いやられているというわけか・・・。

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 明朝も、まずは「ラジオ体操」からです!

~ああ、芸術の森は寒かった~悲しい夏だな・・・ホント。
 

12年間の旅への出発

2006-07-06 23:50:59 | Music
  小山実稚恵リサイタルシリーズ <音の旅>第1回の聴衆になれた幸せ 

 ■2006年7月6日 札幌コンサートホール・キタラ小ホール■
 ピアニスト小山実稚恵が1年に2回、この先12年間、計24回のプログラムで展開する壮大な旅の出発点が今日2006年7月6日であった。ピアノにおける平均律の調性は24ある。一日も24時間。1日は12時間がニ回りして24時間。星座は12あり、干支は12年で一回りする。つまり、12と24は人間にとってとても大切な数字であるという視点から発想された壮大な計画である。

  ちなみに、キリスト教でもたしか12という数字は、何かしら意義を持っていると何かの本で読んだ記憶が・・。それは調べてまた後日。

 ◇第1回演奏曲◇
 (1)シューマン:アラベスク ハ長調 OP18
 (2)シューマン:幻想曲 ハ長調 OP17
 (3)ショパン:ノクターン8番 変ニ長調 OP27-2
 (4)ショパン:マズルカ32番 嬰ハ短調 OP50-3
 (5)ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 OP60
 (6)シューベルト:幻想曲 ハ長調 「さすらい人幻想曲」 OP15 (D.760)

  ★アンコール 
    バッハ:平均律クラヴィア曲集第1巻第1番 ハ長調 BWV846
    ショパン:練習曲 ハ長調 
    ベートーベン:バガテル ハ長調
      (最後、1つだけミスタッチ。茶目っ気みたいなものです。)

 このように、平均律の最初の調性であるハ長調を並べたプログラム。最初から最後まで圧倒された2時間であった。彼女のピアノは、もう賛辞の形容詞が尽きている。1年半ぶりにキタラで聞いたが、そのときよりも「進化」&「深化」していることがしっかりわかる。時に退屈な演奏になりがちなシューベルトを25分間、まったく息をつかせず聴衆を飲み込む迫力、ショパンの舟歌に流れたピアノという楽器が醸し出す「神性」のような音。記念すべき第1回リサイタルに立ち会えたことを、神に感謝したい。第2回は、11月29日。もうチケットを確保しています。今日のキタラ小ホールは珍しく2階席まで満席。いかにこの企画がピアノ好きを惹きつける壮大かつ遠大なものであるかが証明されている。

12年かけて進めていくこの企画。実は、24回のステージで演奏する曲はすでに決まっている。24回目、最後の演奏曲目はたしか、僕も大好きなベートーベンのソナタ第32番。ベートーベンのソナタ全32曲は、実は、「ピアノ音楽の新約聖書」とも形容される偉大なもの。中でも32番は、人生観が変わるくらいの衝撃を受ける曲。24回目のステージまで僕は通い詰めることになるだろう。

  人の心の高慢は破滅に先立ち、謙遜は栄誉に先立つ。(箴言19:12)

ストレートでぐさっとくることばですね。聖書は読んで「酔う」ことも時に大切ですが、「ぐさっ」とくる箇所で自分の至らなさ、小ささに自覚的になることが決定的に大切なのだということを教えてくれます。

★写真:終演後のサイン会にて(すみません・・・激写ですね)

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鹿児島ではひどい災害のようだ。人的被害はないそうだが、物的被害多数とのニュース。祈ろう!

 

チェンバロ~アンコールなしか…残念

2006-05-27 23:04:34 | Music
 「父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります」~ヨハネ福音書14:16から~

 「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。」(ヨハネ4:16)

 5月28日の礼拝メッセージとなる箇所です。「もうひとりの助け主」とは、すなわちイエス様とは別の御霊を指すわけですが、イエス様は、私たちの信仰にあってそれが力の源泉になるのだということを伝えています。詳しくはまた明日。

 ☆NHK-FM 「BEST OF CLASSIC」という番組の公開録音があり、北広島まで行ってきた。チェンバロの中野振一郎さんの演奏。約70分かかる大曲、「ゴルトベルク変奏曲」(※「ゴールドベルク」という表記はドイツ語発音にかなっていないのでダメ)を初めて聞いた。それだけ演奏機会に恵まれない名曲である。まして、チェンバロで演奏されることは稀であり、千載一遇の機会。
 今日の演奏は、69分間。それだけで疲れきったのか、予定通りだったのか、大きな拍手に応えてのアンコールはなかった。残念である。

  70分もチェンバロを引き続けることは大変なことなのかもしれないが、聞き続けることもまたある意味、「苦難」である。それがたとえ「名曲」であっても。そのギャップに革命をもたらしたピアニストが奇才グレン・グールドである。彼は、通常70分かかる曲をわずか37分で弾いてしまう。それはそれは驚異的なテンポで、アリアと30の変奏、そしてアリアの繰り返しを終わらせるのだ。実は、このグールドの演奏こそが、現代こんにちの「ゴルトベルク変奏曲」のスタンダードとして通用していることに中野氏は反発を感じて、あえてチェンバロという古楽器の特性を生かしつつバッハのオリジナリティに立ち返ったということらしい。
  今日の中野氏の演奏は、最初のアリアに4分。30の変奏を62分かけて弾き、アリアの繰り返しに3分。合計69分。時にそのチェンバロは、オルガンらしき音を醸したり、アコーディオンのようであったりと、やはりその表現力は一級品であった。放送は、6月5日(月)、午後7時半から9時10分まで。NHK-FMである。
  いまteacherの手元には、「ゴルトベルク変奏曲」のCDが6枚ある。(弦楽トリオ版やアコーディオン版も含む)ちなみに、グールドは、最初のアリアを1分53秒で弾き、30の変奏をわずか34分で弾いてしまう。アリアの繰り返しもわずか2分10秒。グールド、君はなぜそんなに早く弾くんだい?しかし、彼は若くして逝った。天国でバッハと対話しているのであろうか。いずれにせよ、柔軟な解釈と厳格な解釈の間で、時代を超えて生きているバッハの音楽の普遍性。稀にしか演奏されない大曲をきき、改めてバッハの偉大さに畏敬の念を感じないわけにはいかなかった。

 明日はらしい。東京もらしい。日本ダービーの日なのだが・・・。礼拝後は、映画「かもめ食堂」でも観に行こうか。