ラーメン文化が根付いた地域で奮戦している店がある
【花心凪】
~ かこな.Story。~
那須のホテルで和食の経歴を持つ秋元さん。ラーメン道を目指すきっかけは、那須の名店「ふうふう亭」との出会いでした。ラーメン好きなこともあって休みのたびに様々なラーメン店を訪れますが、ふうふう亭で食べるラーメンのその高い技術と、類い稀なるセンスの良さに魅了され、この道を歩む決心をします。修業当時は、和食との世界観の違いに戸惑いや驚きの連続でしたが、持ち前の能力を発揮し、2年という短期間の修行ののち白河の地に開業。「白河ラーメン」という地域に根付いたラーメン文化を持つエリアだが、その逆境の中でも個性を打ち出し、地元に根付いたラーメン屋を目指すべく日々奮戦中です。
店の雰囲気
周囲は見渡す限り白河ラーメンの文字ばかり。そんな白河ラーメン発祥の地に、堂々の濃厚味噌の看板を引っさげ、今年6月に開店したばかりの期待の新鋭「花心凪(かこな)」。
和の店内は落ち着きのある少し小洒落た和空間。木を基調としたインテリアで構成されているので、見た目にも体感的にもゆっくりくつろげます
一問一答
Q.店名の由来は?
A.子供の名前を一文字ずつもらって「花心凪(かこな)」と名付けました。4人目の子供のようなものです(笑)。
Q.ラーメンを作る上で一番こだわっているところは?
A.一杯一杯丁寧に心をこめて作ることを心掛けています。
Q.店主にとってラーメンとは?
A.自分の存在価値を示すことができる唯一のものですから、私の生きがいといえるかもしれません。
Q.将来の展望は?
A.味噌にこだわりつつ、花心凪でしか食べることのできないオリジナルの味噌ラーメンを開発できればと思っています。
Q.好きなラーメン店は?
A.修業先でお世話になった『ふうふう亭』さんです。味はもちろん、技術、接客などどこをとっても一流のラーメン屋さんだと思います
Q.店主がオススメするメニューは?
A.数あるメニューの中で、私自身一番好きなのが花心凪ラーメンなので、「花心凪ラーメン」をオススメします。
ではその自慢の花心凪ラーメンを作っていただきましょう
調理の様子
様々なエキスが詰まった複合スープを小鍋で温め、カットしたバラチャーシューはサラマンダーで炙ります。次いで器に味噌ダレを仕込み、麺には強めに手もみを加え茹で麺機へ。
沸騰したスープを味噌ダレの入った器に入れ、湯切りしたのち、こだわりの盛り付けを行い、
花心凪ラーメン〔800円〕
麺の特徴
全粒粉入りの縮れ麺は、つるつると喉越しがよい上にもっちり感を兼ね備えている。スレンダーにみえるが、この濃厚なスープを全身で受け止め、味わいを最大限まで引き上げていて、噛んでよし、啜ってよしの逸材です。
スープの特徴
10時間煮込む白湯スープをはじめ、4種類のスープを合わせた複合スープと、野菜ペーストを織り込んだ味噌ダレとの相性は、有無を言わせぬ説得力があり、一口目に感じる濃厚味噌の十分すぎるパンチ力とは対照的に、後味に残る生姜のサッパリ感が癖になる。
トッピングの特徴
6時間から7時間コトコトと煮込んだとろとろのバラチャーシューを、直前にサラマンダーで炙り、美味しさ120%の状態で提供する極トロチャーシューの口当たりには感動すら覚えるほど。他には煮玉子、メンマ、モヤシ、ワカメ、カイワレ・・・と具だくさんのラインナップ。
餃子5個〔350円〕
特徴
一口では入りきらない驚愕サイズのジャンボ系餃子。ジューシーな具はキャベツ、白菜、ネギなどを中心に野菜と豚ひき肉で構成されていて、やや黒みがかった全粒粉入りの皮は、こんがりと焼かれ口いっぱいに広がる香ばしさがたまらない。
お客様へのメッセージ
ご当地ラーメンとしても有名な白河ラーメンの本場ですが、地元の方に愛されるようなラーメン店を目指しますので、今後ともよろしくお願い致します。
店舗Data
住:福島県白河市白坂勝多石30-1
休:第2・第4火曜日
営:11:00-15:00/17:00~21:00
他:禁煙
修:ふうふう亭
開:2011年6月
他メニュー
味噌拉麺 ピリ辛味噌拉麺 熟成miso
濃厚つけ麺 餃子3個 唐揚げ(3個/5個) など
※花心凪さん取材協力ありがとうございました。