50代娘と90歳父(要介護2)のゆる~い介護生活

今迄は健康情報のブログでしたが、父親の介護のブログになりました。別居で、頑張りすぎない介護をめざしています。

自分の親を好きか嫌いか。

2024-04-02 12:11:45 | 介護
介護中の友だちA子と話していたら、こんな話が出てきました。
A子「父は昔はものすごく怖かったから、私は父が好きじゃないの。だから、本当に介護がつらいの」
と言いながら、A子は老親と同居しています。やることはやっています。えらい。

高齢の親は、自分の快・不快にしか関心がなくなっていますが、多くの子供は介護しながら、親との過去の関係、満たされなかった親への思いに向き合っているのだと思います。
ずっと忘れていたのに、介護によって一緒に過ごす時間が長くなると「あのとき、あんなことをされた」と思い出してしまうんです。だから、頭にくるんですよね。
逆に、楽しかった思い出、うれしかったことは頭に浮かんでこないんです。
脳は不思議です。

私はというと、父のことは好きでも嫌いでもないです。好き嫌いかは考えないようにしています。
ただ、究極の選択で「好き」か「嫌い」かの二択だと言われたら、嫌いです。一人の人間として客観的に見たときには、好きではないです。いろいろ思い出してしまうので。

そして、おそらく父も、私のことが大嫌いだと思います。娘のくせになんできついことばかり言うんだ、なまいきだ、言うとおりにしろ、もっと優しくしろ、と思っていると思います。我が家は、まだ喧嘩できるので、会うたびに喧嘩しています。

でも、好きではないおかげで、「できる限りのことをしなくては」などと思わずに私は関われています。
もしも大好きなお父さんだったら、私はもっともっと頑張ってしまうと思うのですよ。だから、嫌いでけっこう。ものは考えようです。ある意味、ラッキーだと思っています。

おそらく世の父親は「子供が親の介護をするのは当たり前」だと思っています。だから、労いの言葉も感謝の言葉も出てこないし、要求はどんどん増えていくばかりです。
年齢とともにできないことが増えていくので、それはしょうがないことなんでしょうけど、少なくとも私は、楽しくてやってるわけではないので……。ときどきでいいから、感謝の言葉がほしいと思ってしまいます。

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