「がんが消えた 奇跡のスムージーと毎日つづけたこと」(宝島社 林・恵子著)という本を読みました。
著者の御主人に食道がんが見つかり、すぐ手術。放射線、抗がん剤をやりつつ、著者が日々の生活を工夫した結果、がんが見つかってから7か月後、消えたそうです。
タイトルにはスムージーとありますが「スムージーを飲んだからがんが消えた」わけではありません。著者がご主人のために勉強して、本当にいろんなことをされた中の一つに、スムージーもあったということです。
書かれていることを全部やったから消えたのか、この中のどれかが効果的だったのか……それはわかりませんが、健康に暮らしていくために何が必要なのかを考えるヒントになります。
著者は「免疫力アップのための7つの習慣」としてまとめています。
1腸の調子をよくすること 便秘しないようにする
2食べもの いろんな本を読んだ結果として、それらに共通する良い物を食べる。禁止食材は、精白食品、添加物、酸化した油、肉、乳製品(ヨーグルト以外)。
3体温を上げる 布団を温める、こんにゃく温湿布
4血行を良くする 足もみ、散歩
5快眠 夜はしっかり寝る
6笑う 1日1回笑えたかどうかをチェック
7心理療法 「いつか正常な細胞に戻る」と信じる
一番すごいなと思ったのは食事です。徹底的に体によいものだけを食べています。三食はもちろん、おやつも。ちゃんと毎日の食事の記録が残っているんですから……お見事としかいいようがありません。
著者の本気が伝わってきます。だからこそ、がんが消えたんでしょう。
ただ、女性が看病する側だったから、できたことなんじゃないかと思いながら読んでいました。
もしも女性ががんになった場合、パートナーの男性がここまで細かく気遣ってくれるでしょうか……。
近くに面倒見のいい身内がいれば、なんとかしてもらえるかも…ですが、多くの家庭では、おそらく病人が自分でやるしかないってことですよね……。毎日毎日。
しかも、主婦の場合、子どものためには頑張れても、自分のことは後回しにしがちです。
それでも、生きるためにはやるしかない!
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おそらく、誰に何を言われても、徹底的に生活(食事も含めて)を変える、という覚悟が必要だろうと思います。そのためには家族の協力が不可欠な感じですね。