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空白のページを埋めるように、日々のできごとあれこれつづります。

月の裏側/恩田陸

2005-11-16 23:04:55 | 本・映画・テレビ
私が唯一、新刊が出るのを楽しみにしている作家が
恩田陸さん。

結構前からのファンで、この人もっと評価されてもいいのに~と
思っていたら、「夜のピクニック」で2005年本屋大賞を受賞。
一躍有名になりました。
自分が目をつけていた人がブレイクするのは
なんとなく嬉しい(笑)。

恩田さんの本で好きなものがたくさんあるけれど、
その中でもお気に入りの一冊がこの「月の裏側」。

この小説は海外小説「盗まれた街」
(ボディスナッチャーというタイトルで映画化も
されている)へのオマージュとして書かれた作品。

失踪事件が相次ぐが、しばらくして失踪していた人が
無傷でひょっこり戻ってくる。
ただし行方不明になっていたときの記憶がない。
これは一体何なのか……という謎を主人公が
解き明かしていくというストーリー。

ラストは正直、私としてはちょっと物足りなかったというか、
「すごく惜しい」感じがしたものの、そこにいたるプロセスが
とにかく面白い。

ジャンルとしてはモダンホラーにあたるのでしょうが、
ホラーが苦手な私でも面白く読めました。
主人公が知的で、推理小説っぽい展開で進んでいくため
変な怖さ(?)ではないのが、この小説のよいところ。

また、この小説は滅多に新作を読まない家人が
○年ぶりに読んだ作品でもあります。

家人も気に入ったらしく、作品中に出てくる
「文学しりとり」を一緒にやったり、
何かドジを踏んだときに「あんた、『盗まれてる』わ~」と
お互いに指摘することが我が家では流行しました。
(←小説を読むと、意味がわかります。笑)

実用書以外、小説は一度読むと繰り返して読むことは
私はふつうないのですが、この「月の裏側」に限っては別で
もう既に2回、読破。

図書館で借りて初めて読む→
家人に読ませるために再び図書館で借りて
ついでに自分も読む→
再読したいという家人のリクエストにより、
結局、文庫本を購入~

というプロセスを通って、今手元にあります。

でもって、今度は3回目をやっぱり読んじゃいそ~。
最新刊「ネクロポリス」を購入するまでの間、
ぼちぼち読もうかと思います。

知的ホラーが好きな人にはおすすめの一冊です。

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■今日の小ネタコーナー その1■
今週は日中に予定が全部入ったので珍しく夜にスポクラへ
出かけました。冬になると、寒くなるのでプールへ入るのを
躊躇しちゃうんですよね~。天気予報みて、最高気温が
高そうな日に行ったりとか(笑)。
今日は館内もプールの水温もかなり温かかったのでよかった~。
行くとやっぱり楽しい。筋トレメインで、プールは50分。
いつもよりやや短時間で水中ウォーキングしてきました。

■今日の小ネタコーナー その2■
お腹がどっしりするぐらい炭水化物(ごはん)を
お昼に食べたので、夜は軽めのものがいいと思い、
スポクラへ行ったあと、モスバーガーへ。サラダと
トマトスープを食べました。
モスのサラダって単品でたのむと、量多い(笑)。
でも1日に必要な野菜の量って、生ならあれぐらい
必要な気がする。シーザーサラダ、サラミ&チーズの
トッピングがなかなか美味でした。



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コメント (4)
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