交通手段が発達した現代と違い、昔は大きな柳行李を担いで旅に出た売薬さん。
一度富山を出たらなかなか戻ってくることが出来ません。また、持って行く薬の種類や数を間違えると、売れない薬を抱えての道中になります。さらに配置した薬も期限がありますので、古くなった薬は回収しなければなりません。下手をすると帰りの方が荷物が多くなる可能性もあります。
そこで薬の配置先を無駄なく廻るために売薬さんたちはある工夫をしました。
それが「懸場帳(かけばちょう)」です。
売薬さんは「懸場帳(かけばちょう)」に、訪問先に配置した薬の種類や数、使用量、集金の金額をはじめ、家族構成から健康状態までを細かく記録しました。
訪問記録をつけることで、それがデータベースとなり、「この家系は神経性の疾患があるから症状に応じて薬を用意していこう」とか「この地域は胃腸の疾患が多いから新しい胃腸薬を用意しよう」という、お客さまに喜ばれるサービスができるようになりました。

現代では「顧客管理」「マーケティング」「提案型営業」などと、新しい営業手法がもてはやされるなかで、売薬さんたちはそれをずっと昔に発見し、長い間実践してきたのです。
こうして年ごとに記録された懸場帳。売薬さんが高齢になって、いよいよ仕事を辞める時、年間の平均売上金額などをもとに引き継いでいく売薬さんに買い取ってもらいます。売上金額が多い懸場帳や、古くからの顧客が多い(=信頼されている売薬さんの)懸場帳は、いわゆる暖簾価値が付けられて高額で売買され、それが辞めていく売薬さんの退職金になっていくのです。
※明日からは「富士山静岡空港の今!」をお届けします。
一度富山を出たらなかなか戻ってくることが出来ません。また、持って行く薬の種類や数を間違えると、売れない薬を抱えての道中になります。さらに配置した薬も期限がありますので、古くなった薬は回収しなければなりません。下手をすると帰りの方が荷物が多くなる可能性もあります。
そこで薬の配置先を無駄なく廻るために売薬さんたちはある工夫をしました。
それが「懸場帳(かけばちょう)」です。
売薬さんは「懸場帳(かけばちょう)」に、訪問先に配置した薬の種類や数、使用量、集金の金額をはじめ、家族構成から健康状態までを細かく記録しました。
訪問記録をつけることで、それがデータベースとなり、「この家系は神経性の疾患があるから症状に応じて薬を用意していこう」とか「この地域は胃腸の疾患が多いから新しい胃腸薬を用意しよう」という、お客さまに喜ばれるサービスができるようになりました。

現代では「顧客管理」「マーケティング」「提案型営業」などと、新しい営業手法がもてはやされるなかで、売薬さんたちはそれをずっと昔に発見し、長い間実践してきたのです。
こうして年ごとに記録された懸場帳。売薬さんが高齢になって、いよいよ仕事を辞める時、年間の平均売上金額などをもとに引き継いでいく売薬さんに買い取ってもらいます。売上金額が多い懸場帳や、古くからの顧客が多い(=信頼されている売薬さんの)懸場帳は、いわゆる暖簾価値が付けられて高額で売買され、それが辞めていく売薬さんの退職金になっていくのです。
※明日からは「富士山静岡空港の今!」をお届けします。