僕はあび ｐａｒｔ3

僕はあび

外の世界は

なかなか　素敵で

楽しい

こんな　雪の上だって

歩けるようになった

ここへ　来た頃は　こんなに華奢で

スマートで　ビクビクしていた

が・・・

 

こいつに

鍛えられたのか

・・・

かわいがられたのか

・・・

 

 

 

 

娘（バンビ）を　背負い

息子（僕）を　抱っこしている　おかあさん　なんだそうだ

 

 

 

僕は　隠れているのに・・・

 

見つかっちゃうんだよな

 

 

息子を　叱っている　おかあさん　なんだそうだ

「ダメでしょ、あび」

何が　ダメなんだ？

なりきってるな　こいつ

 

こんなこと　されながら　なぜ　僕は　こいつに近づくのだろう？

 

まともな　遊びだって　　時々　やってくれるんだ

まともに・・・

 

 

  

こんな　ものを　作るのに

夢中になってる時は　ゆっくり　できたぞ

しばらく　この　巨大なやつと

この娘は　るんるんで　寝ていた

 

 

ふん　

そんな　やつが　いいのか

 

こんなに　ゆっくり　ゆったり　寝てやる

 

・・・ねてやる

 

 

振り返れば

いろいろ

あったな。

 

 

この春で　ここへ来て　１２年になる

ここ数年　いつの間にか　猫が増えているし・・・

年長者として　威厳を　示さないとな

 

 

新年の　目標を　

「威厳」　と　定めた矢先

 

 

 

正月早々　世話係が　この牛の　帽子を作った時は

や～～～～～な　予感がしたんだ

なんで　こんな　無意味なもん　作るんだろ

 

 

 

 

正月から　これかよ

 

おまけに　似合うと　言って　こんなもんまで　つけやがった

これで　みんなに　しめしがつくってのか？

ばかに　されるたろ～～～

 

 

 

あびちゃん　長生きしてね

みんなの　願いだよ