僕はあび ｐａｒｔ２

 

僕の　名前は　あび

 

今日も　いい天気　だにゃ

さてさて、

僕の縄張りを

荒らすやつは～

こいつだ。

その名も、「みち」

 

隣りのじいさんが

孫たちが

猫と暮らすのをみて

自分も猫を飼いたいと

強い願望を持ち

里親募集の「みち」をもらってきた

 

今まで　動物を飼ったことが　なかったのに・・・

ここに　一人　猫大好き人間が　増殖した

 

僕があまりに・・・可愛かったせいだろうか？

僕は愛想なしで、目つきも鋭い

可愛さとは、ほど遠いと思うのだが。

じいさんには

可愛がってもらってる

昼間は　皆　出かけてしまうので

じいさんちで　ごはんもらったりする

 

ただ　このじいさん

僕のことを「あり」と呼ぶ

１２年たっても

まだ　間違いに気づかない

まぁ　僕としては　どっちでも　あまり　関係ないが・・・

 

 

こいつ「みち」とは、

けんかばかりしていた。

 

こいつの名前も

最初　女の子だと思い

じいさんは「みちこ」と名付けた

男だったので　「こ」を　取ったのだ

最初は

僕を恐れていたが

 

 

体がごつくなり

でっかくなり

じいさんも手を焼く

暴れん坊になった

気に食わないと

じいさんのことも

引っ掻いていたが

じいさんは

血を出しながらも、みちを溺愛していた

 

 

もちろん、じいさんは

みちにこんなことはしない

 

ましてや

習字の練習中に

顔に　墨汁のついた筆で　

ヒゲを書かれることもなかろう・・・。

 

彗星を見るんだと

布団を持ち出し

自分たちだけで

見ればいいものを

眠い僕を　寒い中　わざわざ連れ出したり

この天敵とも言える娘が

こんな顔して

次は　なにしてやろうか・・・

と考えている時

 

どうやって逃げようかと

思いめぐらすこともない

お気楽な生活だったろうに。。。

 

 

みちはある日、帰ってこなかった

みんなで　さんざん　探し回っていたが

何日たっても、帰ってこなかった

みちよ、

どっかで元気に駆け回っていておくれ

お腹　いっぱい　食べていておくれ

 

 

 

心からそう祈る。。。

アーメン

（友情出演　カンガルー）

おいおい

カンガルーの

安らかな眠りにも

ちょっかいをだすんかい？

 

 

 

 

まだ、まだつづく・・・