鬼太郎のおひるね
実は、うちのうめちゃんが4日前から帰ってきてませんでした。
タロウとタケぽんに続いて、うめまでも・・・
あれこれしながらも、気持ちは落ち着きませんでした。
うめが、帰ってこないことはあまりありません。絶対おかしい・・・
うめの行動範囲は、タロウやタケぽんと違って、おおよそ見当がつきます。
日が暮れてから、猫たちに見つからないように懐中電灯を持って、出かけました。
私が懐中電灯を持って外に出ると、みんなぞろぞろついて来て、うめの捜索どころではないので、こっそりと・・・
頼りになるくまごろう(5才メス・うめのおばあちゃん)には、ついて来て欲しいなと思ってたら、
ちゃんと私の姿を見つけて、ついてきてくれました。
ほんま、賢いわ・・・
家を出て、いつもの猫たちのさんぽコースを歩きます。
「うめー、うめー」と声を抑えて呼びました。
途中、くまごろうが立ち止ってなかなか来ない場所があったのですが、
私はそれを気に留めずに、「くまごろう、おいで。」と先を急いでしまいました。
さんぽのコースは、いろいろですが、うめがいつも遊びにいって帰ってくる方向を目指します。
あちこちいそうな場所を照らしますが、いるのなら絶対でてくるはず・・・
ぐるっと回って家に着きましたが、うめはいませんでした。
じゃあ、もう一つのコースを行ってみようと、くまごろうと歩きます。
空には三日月が出てました。
途中まで、さっきの道と同じで、今度は細い路地を入って行きます。
くまごろうは、さっきと同じ場所に立ち止ってなかなかこっちに来ません。
仕方なく、私はくまごろうのところまで戻ると、
・・・どこからか、猫の鳴き声が・・・
えーーー、どこ、どこ?
「うめー、うめー」と呼んでみると、それに反応するようにあきらかに困った時の鳴き声がします・・・
声は、角の家のどこからかします。
そのお宅は、石垣で高い場所になってて、高い塀で囲まれてます。
私は、その石垣を登り、塀に手をかけて「うめー!!」と呼ぶと
「ニャァーオー、ニァーオー、ニャァゴー・・・」連発で泣き叫んでます。
私が必死に塀に手をかけて顔のぞかせてると、
ショコがいつの間にやら、やってきてて顔に体をこすりつけてくる・・・なんちゅうやっちゃ・・・
ちょうど夕飯時で申し訳なかったのですが、玄関に回り、
「こんばんはー。夜分にすみません、うちの猫が、もしかしたらお宅に入り込んでしまったようなのですが・・・」と
奥さんに事情を話します。
「家には入ってないけど・・・。」
「あのー、本当にごめんなさい。そっちの部屋の方で、すごく鳴いてるようなんですけど・・・」
外に出てきてもらって、確かめてもらうと、
「あら?ほんと、どこに入っちゃったのかねー?」
奥さんについて、裏の物置に回ると、床下の風通しの網の向こうでうめが鳴いてます。
「あらあら、お父さんが物置を開けた時に、入っちゃったのね。」と物置の戸を開けてくれました。
物置と床下が続いてるらしく、
懐中電灯で奥にいるうめの方を照らして「うめー!!」と呼ぶと
走ってこっちにやってきました。。。
うめを抱きしめ、
「あー、本当にごめんなさい。ご迷惑をお掛けしました。ありがとうございました。」と何度も礼を言って、
私について来てた猫たちを呼び集めて・・・(気配を感じて数匹やってきてた)急いで帰りました。
左うめと右あずき。同じサビ猫同志で、追っかけっこもするけど、仲がいい。
うめは、猫缶をあげたらペロリと一缶平らげた。こんな贅沢なかなかない・・・
気づかなかったら、どうなってたことか・・・あーほんまに良かった・・・
もしかしたら、タロウもタケぽんもそんなことになってるんじゃないよね・・・なんて不吉な思いが何度も頭をよぎる・・・
そして、自己嫌悪に陥る。。。こんな危険に晒すのも、私の飼い方が悪いのだ・・・
うめが首を伸ばして見てるのは、
暗い写真で申し訳ないけど、ショコとコマルンのケンカ。
うめちゃん、ほんまに良かった!!
そして、あらためてくまごろうはスゴイと思ったのでした。
くまごろうが、立ち止らなければ、気づかなかった・・・一度目の捜索の時も立ち止ってたのに・・・
くまごろう、ほんとにありがとね!!
今日久しぶりに、海の夕焼けを見ました。
タロウ、タケぽん、お願い、元気にしててや。。。
いつも、見てくださって本当にありがとうございます!!