瞑想のしかたをおしえてもらった。
その人がどこかの寺で習っているのは、立ち瞑想・座り瞑想・歩き瞑想というもので、やり方は簡単だけど実践するのはなかなか難しいそうだ。
余計なことを考えずにただひたすら自分の体の動きを心の中で実況中継する、ただそれだけ。歩き瞑想の場合(これがいちばん簡単なのだそうだ)、右足に体重をかけ、右の足先に力を入れる、右を蹴る、左かかとを浮かべる、左つま先で地面を蹴る、左足前へ、左を前に動かす、前へ前へ、左かかと着地、左の足裏が地面にべったり、左足に体重かけたら右かかと浮かべ……と。余計なことを考えてしまったら「雑念!雑念!雑念!」と3回唱えて煩悩を振り払ってやり直し。簡単だけれど、5分続けるだけでもかなり難しい、とその人は言っていた。
というわけで、帰りの電車の中で早速立ち瞑想にチャレンジ!
しかしこれ、目を閉じながらやればとても簡単。体重が右足にかかる、左足、右足、左、右、左、右足、背中がドアに当たる、立ち直す右、左…てな感じだ。
でもね、電車の中はドアが開く度に風がピューピュー入りこむし、ガタタンガタタンと規則的な騒音もある。あかの他人が袖触れ合うほどそばにいる。毎日これを経験していると、自分の周りの出来事にかなり無関心でいられるようになってしまうのだ。だからここで視界まで閉ざしてしまったらほぼ無刺激状態、瞑想に最適な環境になってしまう。
これじゃ修行にならない、もちょっと試練を自分に与えなくちゃ(←雑念)と目を開けたら、自分の前に立っている若い男(←雑念)がなにやら冊子を読みながらブツブツ言っていて(←雑念)、その冊子がどうやら劇の台本のようで(←雑念)その冊子のタイトルが、
『言ったそばから、ホゲ~』
い…、言ったそばからホゲ~(←雑念)、ホゲ~だってよ、ホゲ~(←雑念)。
ハッとしてすぐ「雑念!雑念!雑念!」と唱え、目を閉じて瞑想に戻ろうとしたが、体重右足、左、右、ホゲ~(←雑念)、ホゲ~(←雑念)、とすぐ気が散ってしまい、瞑想修行は20秒ももたずに失敗に終わる。
やっぱ瞑想は難しい。今度は会議中にでも再チャレンジしよう。
その人がどこかの寺で習っているのは、立ち瞑想・座り瞑想・歩き瞑想というもので、やり方は簡単だけど実践するのはなかなか難しいそうだ。
余計なことを考えずにただひたすら自分の体の動きを心の中で実況中継する、ただそれだけ。歩き瞑想の場合(これがいちばん簡単なのだそうだ)、右足に体重をかけ、右の足先に力を入れる、右を蹴る、左かかとを浮かべる、左つま先で地面を蹴る、左足前へ、左を前に動かす、前へ前へ、左かかと着地、左の足裏が地面にべったり、左足に体重かけたら右かかと浮かべ……と。余計なことを考えてしまったら「雑念!雑念!雑念!」と3回唱えて煩悩を振り払ってやり直し。簡単だけれど、5分続けるだけでもかなり難しい、とその人は言っていた。
というわけで、帰りの電車の中で早速立ち瞑想にチャレンジ!
しかしこれ、目を閉じながらやればとても簡単。体重が右足にかかる、左足、右足、左、右、左、右足、背中がドアに当たる、立ち直す右、左…てな感じだ。
でもね、電車の中はドアが開く度に風がピューピュー入りこむし、ガタタンガタタンと規則的な騒音もある。あかの他人が袖触れ合うほどそばにいる。毎日これを経験していると、自分の周りの出来事にかなり無関心でいられるようになってしまうのだ。だからここで視界まで閉ざしてしまったらほぼ無刺激状態、瞑想に最適な環境になってしまう。
これじゃ修行にならない、もちょっと試練を自分に与えなくちゃ(←雑念)と目を開けたら、自分の前に立っている若い男(←雑念)がなにやら冊子を読みながらブツブツ言っていて(←雑念)、その冊子がどうやら劇の台本のようで(←雑念)その冊子のタイトルが、
『言ったそばから、ホゲ~』
い…、言ったそばからホゲ~(←雑念)、ホゲ~だってよ、ホゲ~(←雑念)。
ハッとしてすぐ「雑念!雑念!雑念!」と唱え、目を閉じて瞑想に戻ろうとしたが、体重右足、左、右、ホゲ~(←雑念)、ホゲ~(←雑念)、とすぐ気が散ってしまい、瞑想修行は20秒ももたずに失敗に終わる。
やっぱ瞑想は難しい。今度は会議中にでも再チャレンジしよう。
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