リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

三連休に、さすがに私も考えた。

2008-01-17 23:44:37 | 日記
先週、彼が仕事の帰りにバイクにはねられた。
彼のつきそいをしながらつくづく感じていたのだけれど、交通事故の被害者の味方をしてくれる人なんて1人もいないんだということがよぉくわかった。

まず、彼の後ろを高校生らしきバカップルみたいなのが歩いていたそうで、バイクはその2人をよけて追い越したところで彼にぶつかったらしいのだが、倒れて派手に頭を打つ彼と転倒して投げ出されるバイクの運転手を目の当たりにした2人の発した言葉が

「事故って、マジありえなくね~?」

だったという。
突然後ろからどつかれて転倒して石垣に頭を打ってゴロゴロ転がって何がなんだか自分に意識があるのかないのかもわからないくらい混乱しているときに最初にかけられた言葉がそれだったので、「かなり浮かばれなかったよ」と彼はのちに語った。
(浮かんだら困るけど)

そして、金曜日の深夜0時過ぎとしては幸運なことに、世話好きなおばちゃんが通りかかり、アラ大変!と通報してくれたと言う。バカップルは野次馬になったのか、立ち去ったのか、知らない。

そして救急車に乗せられた。搬送される途中で「駅前で倒れて意識不明の人がいるから、急行するように」と無線が入り、救急隊は近くの総合病院に彼を降ろして駅へ飛んでいったそうだ。

で、出てきたのが当直の外科医。
「こんな軽症なの連れてくるんじゃねぇよ!」と怒鳴り散らしていたという。
アタマ打ってタンコブできたのね、あっそう。うち、3連休は診察してないから、もし頭が痛くなったら火曜日に脳外科に来てね。ハイ、帰って!
と、検査も何もしてもらえずに帰されたそうだ。なんてヒドイ病院だ。

私は救急車で運ばれているときに彼から連絡をもらって、その病院に迎えに行ったのだが、CTとかMRIとかいろいろ検査されているのだろうと思っていたら彼はとっくに追い出されて夜間出入口で石コロを蹴っていた。

そして、事故の調書をとるため、警察に行った。
そこで待たされること40分。
取り調べの様子を横で聞いていて感じたのは、加害者の責任を少しでも軽くして、減点を少なくしてあげたいという気持ちがおまわりさんにあるんじゃないか?ということ。
歩行者にバイクが後ろから突っ込むなんて100%バイクの前方不注意とスピード出しすぎが原因であって、それを「黒いコートを着ているなんて安全意識が足りない」とか「酔っ払ってふらふら歩いていたんじゃないのか」とか「雨が降っていたからヘルメットが濡れて前が見えないのはある程度しようがない」とか、あまりにバイクを擁護しているようなもの言い。そのわりにはこちらの言うことの半分も記録してくれなくて彼もヘキエキとしてしまい、まんまと警察の挑発にのって「あぁ、もうそんなふうに言うんだったらいいですよそれで」と捨てぜりふを吐きそうになっていたので、「どうにでも解釈できそうなあいまいな書き方だとこちらが不利になるので、お話ししているとおりのことを調書に書いていただけませんか。こちらに落ち度があったようには私には思えません」と私が横から抗議すると「これは奥さんの調書じゃなくてダンナさんのだから、あなたは黙ってなさい」と一喝された。

2時半ころ、ようやく解放されて帰宅。
火曜日にあの病院で診てもらう気は失せていたので、電話帳やインターネットで市内の医療機関をさがす。
しかし、なかなかみつからないものですね。救急隊が総合病院に彼を放り投げてすたこらさっさと逃げて行った気持ちがわかるような気がした。駅前で倒れて意識不明だった人は、ちゃんとした病院に連れて行ってもらえたのだろうか…。
病院サーチみたいな情報検索サイトはまったく役に立たず、いくつかの医療機関のホームページを見てみたけれど半年も更新されてないままだったりして、結局は市医師会のページで検査設備が充実しているクリニックを見つけて、そこに行くことにした。
ついでに、行政書士とかが公開している「交通事故に遭ったらどうするか」系のホームページを読み始めたら、もう全然眠れなくなってしまった。

翌朝、脳外科クリニックでまず言われたことが
「交通事故の場合、加害者側の保険会社から連絡をいただかないと診察できません」
だと。
保険会社と医療機関が直接やり取りすれば、被害者に金銭的負担がかからないように受診できるのだそうだ。
「あ、でもまだ昨日の今日で相手の人とも連絡できてないんで、とりあえず自分で払います」と言っても、トラブルのもとになるからそれじゃイカン!と言う。
それで加害者に電話をかけると「任意保険に入ってないから自賠責なんです。僕がそちらに行って全額払います」と言ってくれたのでそれをクリニックに伝えたんだけど、なんかいろいろグチャグチャ言われて、要するに「誰が負担するかはどうでもいいから、とにかく診察料払ってよ、今」というのがクリニックのスタンスなのだ。
たしかにそりゃそーだ。
でも、それだったら最初からそう言えばいいのに、私払うって言ってるやん。


とりあえず彼がそんなに重症でもなく普通に歩いているから私もまだ気持ちに余裕があったけれど、もしもっと大きなケガをしたときにいろんな所でこういう対応をされたら、かなりの人間不信(というか社会不信)に陥るだろうなぁ…と思った。
少なくとも、加害者がしっかりした人で、誠意を持って私たちに接してくれているので、それが唯一の救い。
ひどい週末だった、ふぅ。