ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

同性愛者への偏見(人権週間から)

2006-12-11 01:02:13 | Weblog
今週(12/4~)は人権週間でした(過去形)

法務省が人権週間でアピールしている今年の強調事項を
またまた再確認してみましょう。

俺たち同性愛者の関係としては、

「性的指向を理由とする差別をなくそう」
「性同一性障害を理由とする差別をなくそう」
「HIV感染者やハンセン病患者等に対する偏見をなくそう」

などと上げられています。

自分たちへ向けられた偏見は法務省も認める人権問題とされています。
明確に書かれていますね。

自分たち自身のことが人権問題であると聞いてびっくりする仲間は
まだまだ多いです。

そんな意識を持つことすら考えられないほどの抑圧を感じて生きてきたので
自分の現状を納得してしまっているのかもしれません。

自らカミングアウトが出来ない以上、そういう不当な扱いをやめよ!と
主張をすることなんて出来ない、仕方がないと諦めてしまっているのです。

ゲイであることがばれるくらいなら死んでしまいたい。
そこまで思っている人も多いのです。

ばれないよう行動を控えるため、仲間と連携することも出来ず、
相談が出来る相手も無く、家族にも本当の気持ちを話せない。

ゲイである自分を認め、少しは行動的に動けている人でも、
生活をする上では差別を心配し、職場では異性愛者のふりをし、
自分のことで迷惑がかかっては、と心配して家族にも黙っている。

何もかも自分が抱えてしまえば丸く治まるのだ!と押し殺しているのです。

それが俺たちの立場だと説き伏せているのです。

自らが主張できないのであれば偏見にさらされていても仕方が無いことなの
でしょうか?

「異性愛者の殻を被っておれば差別を逃れられる」

そういう方法があるのだからうまくやっていけばいいじゃないか?
と簡単に言う人もいます。

また逆に、被害者感覚で生きたくないというのなら堂々とカミングアウト
すればいいじゃないか?そんなことも簡単に言ってくれる人もいます。

どうにもこうにも・・・これが俺たちの境遇です。

それほどの抑圧がこの社会を覆っているのです。

同性愛者であると自分で思える人は少なく見積もっても3~5%はいると
言われている。20~30人に一人。実態はもっともっと多いだろう。

クラスに1,2名。
これを読むあなたの親類の中にも1,2人いる数なのだ。

自分の家族や子供が、これからも同じような目にこれからもあっていくことを
仕方が無いと言えるのでしょうか?

人権週間を締めくくる今日、それぞれの強調事項の説明が下記から読めます
ので読み直してみてはどうでしょうか?

「第58回 人権週間」強調事項(法務省)
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03.html#57

上の強調事項を読んだ人は気がついたでしょう?
こんな強調事項がつけたされています。

「北朝鮮当局による人権侵害問題に対する認識を深めよう」

時代と言うか、安倍首相の意思を反映してかひょいっと入ってきてます。
解決すべき重大な問題であることは分かりますが、なんとなく妙な気もしますね。

他の強調事項は日本人に向けた、自分自身を振り返ろうというものが
列挙されてますが、この項目については少し毛色が違います。

この拉致問題における人権侵害の原因は日本人自身ではないよね。
それとも政府も多くの日本人もこのことを長い間真剣に考えてこなかった・・
この点を反省しましょうって意味で項目にあがったのでしょうかね?・・

なんだかよく分からないでしょ?
これを書くなら「中国残留孤児の・・」の方はいいのでしょうか。

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