ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

それでも女性を好きになるかもしれないじゃないですか!?

2012-09-14 04:03:54 | Weblog
講演で性的マイノリティのこと、自分の同性愛のことを1時間強、一生懸命話した後
質疑応答のときに年配の方が愛情こめて!?言ってくださったお言葉

「まだ若いんだから、そのうち女性を好きになることもあるかもしれないじゃないですか!」

・・・・

なかなかでしょう?


同じようなことはゲイをカミングアウトした人は耳タコほど言われてきてるでしょう。

まそんなことは(どうにか女性を好きになれないか?と試してみるようなこと)
さんざん努力してきたのであって、どんなに頑張っても無理なことでした。

たぶん、それはヘテロ男性が同性愛になりなさい、頑張ってなんとか好きになりなさい
やってみなさい、と言われているようなものでしょう。

「自分は今の彼氏に出会えて、とても幸せですよ。
 無理な結婚などをせず、人生を踏み外さなくて良かったとしみじみ思います」

そんな風に答えておきましたが
それでも、子どもを欲しいと思いませんか?あなたならどうにかなるはずです。
女性もほっておかないでしょう・・・と一生懸命聞かれました(痛)

子どもが欲しいといった望みはいまのところ自分にはありませんが
日本ではゲイカップルでは子どもはつくれませんから、考えないようにしているのかもしれません。

どうしても、性的マイノリティの話は
想像しにくい、理解を超えるという感じでしょう
共感が大変難しい課題です

こういう思いやりをこめてくださったのだろう言葉に
とてつも無い折り合いの無さを感じて途方にくれている人多いですよね

どうせ判りっこないのだから、カミングアウトなんかしても不毛だ・・

特に年齢が高いほど、いろいろ積み重ねてきたものがあるからでしょうか?
幸せはこうあるべき!という強い固定概念の自信というものがあるようです。

こういう質問をしてもらえたのは分かりやすくていいことではあります。
やりとりを聞いて、来場してた他の人たちがいろいろと考えてくださればと思います。

なるたけ心が壊れないように割り切るようにしているものの
やすりをかけたような擦り傷の乾いた痛みというか・・そんな身を削っていくところがあります。

でも、目の前の皆さんの反応をみていれば
理解が広がっている感覚も味わえるところもあるので頑張れます。

ようやくこじ開けて来たこの小さな隙間を、遣り通していかねばなりません!!




レインボープライド愛媛
http://rainbowpride-ehime.org/
(講演の依頼はこちら)
コメント
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