ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

「不都合な真実」を見て唸る

2007-04-05 01:51:47 | Weblog
地球温暖化の問題をこんなに分かりやすく説明できるなんて。

ゴア元副大統領ってすごい話術ですね。
映画の説得力なのか、彼の講演での話術の凄さなのか・・
プレゼンテーションとは何か?という教科書にもなりそうなほど巧い。

この映画今年のアカデミー賞のドキュメント部門のオスカーをとってます。
華氏911のマイケル・ムーアの作品でもドキュメント映画の力って凄いな
と感心しましたが、この作品でもますますその思いを感じました。

ゴア元副大統領が全国をスライド講演して周るうちに行き着いたのでしょうね。
そのコツコツとした活動振りにも心揺さぶられます。

世間からは温暖化など途方もない話だと相手にされずにいるなか、
それでもそれでも、と全国をめぐって会を行うゴアの様子は、
俺たちLGBTが無理解な社会において人権を主張することと同じように
ダブって見えてきました。

同性愛者である俺たちが、いかに社会から居ないものとされ
偏見や差別をこうむっているか、多くの人が無意識に加害者でいるのか・・

俺たちのことを分かってもらう為に、こういった映画のような編集で
スッスッと伝えられたら本当にすごいだろうなあ、アメリカLGBTなら
そのうちやってしまうのではないか?そんなことを思わせるものもあった。

ゴアの活動を描いた映画でもあるから、政治的意図はあるでしょう。
この映画を見ると、今からでもゴアを大統領に!と思ってきますもんね。

そんな意図も含んだ映画であっても、
ブッシュを選んだことは人類の滅亡を早めたというのは
「いやそのとおりだな」と、俺はすんなり得心しながら見ていました。

楽観主義、これがアメリカの思想らしい。

愛・地球博のアメリカパビリオンに入ったときを思い出した。
各国が環境問題に向き合う中、アメリカは、そのうち何とかなるさ!
科学技術の発展で、一気に解決できる未来が来るはず!
なんて調子で楽観主張の意味を堂々と発信していました。
なんでも言い張るってすごいんだな・・とこれも感心したものでした。

そんな中でのゴアが行ってきた長年の講演活動は、
怪しい世紀末を語り、世間を不安にさせる狂気の沙汰とも言われて来たに違いない。
それでも、より分かりやすくと講演を続けてきた彼の熱意には頭が下がる。

しかし、この地球にダメージを与え続けている一番の原因はアメリカ。
そして中国が続いていく。これら「我が世の国」の影響は・・・


そして、
どうせ自分ひとりでなんか・・と諦める多くの人々の気持ちを
ゴアは情熱を持って叱咤し、話を聞く人の心を揺さぶっていくのです。
熱い想いの発言の数々が、とても心に残ります。

なぜ、政治家は政治家を志してきたのか?
人々を先導するとはどういうことなのか?
あらゆる活動家にとって、すばらしい示しになる映画です。
大変勉強になりました。

見れてよかった。ぜひぜひ!絶対見た方がいいです。
明日の仕事帰りにでも、無理に時間を作っていってください。

不都合な真実
http://www.futsugou.jp/
コメント
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