ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

彼氏とお祖母ちゃんの付き添い

2005-11-14 01:33:54 | Weblog
入院してる90歳のお祖母ちゃんの付き添いを今日は俺が担当した。

2週間前に倒れてから最後の時を過ごしているお祖母ちゃん。
脈拍は平均して150前後と、もう走りまくっている状態で
最後の生命の炎を大急ぎで燃やし尽くすかのようだ。

もうほとんど意識も無く、声をかけても何となく分かっているのかなという感じでね。
たまに見せる顔つきから苦しそうなことが分かる。

ここのところ、人生の最期ってことを考えさせられている。
こんなにも苦しまないと終われないものなのか・・・

延命治療はしないように頼んでいるものの、本人の体力の強さが災いしてか
本人の意思と全くかけ離れて、苦しみ続けている。

自分自身も最後の最後でこのような苦労をしないといけないのだろうか?
と考えると、俺は本当に勘弁してもらいたい。
このような状態にいたっては、なんとか安らかに早めに逝かせて欲しいと切実に思う。



今日は泊まりがけで来てた彼氏も一緒についてきてくれたんだ。
付き添っている間、俺の話のとぎになってくれた。
でも日曜で次々親類も見舞いに来て一人にしちゃって寂しかっただろう。

実は今日、彼氏を初めて正式?に父親と対面させたのだ。

今回の対面は俺が仕組んだ。

両親が今日都合で付き添いが出来ないから、何とか俺にお願いできないか?と聞いて来たので、
友達と一緒に行っても良いかな?って聞いてみた。

そしたら体裁を気にするはずの両親が特に問題ないと言ってくれてね。
よし!これは両親に初対面の挨拶させるのに良い機会かなと思ってね!!
足元見たね~!!??

会う前には何度も彼に挨拶を練習させてね(笑)

親類もいたけれど彼はちゃんと挨拶してくれて
爽やか青年?な印象をつけて(演技?)くれた。

後で父さんが彼のことを褒めてくれてね、うれしかった。
別に親類の人に彼が彼氏です、などと話したわけじゃないけれどね。
推測する人にはしてもらったらいいかなと。

今日は母さんとの対面も想定してたけどすれ違った。また次回。

俺のことはよく分かっている父さんには、彼氏ですと紹介しなくても
彼が俺の大切な人であるんだな、とよく分かったと思う。

元気に挨拶しておけば何とかなる!なんて妙な社会勉強にも彼はなったみたいだ。

こんな感じでだんだんと二人の関係を両親にも当たり前のことにしていこうと思ってね。

お祖母ちゃんは俺が結婚しないことなどは日頃から話してきてた。
ゲイとかそういう話はしてこなかったけれど、

昔は結婚しろとうるさかったけど、最近は尊重してくれていた
お祖母ちゃんなりの経験で孫の為に幸せな生き方をアドバイスしてるつもりだったろうに、男一人長男の俺がこの調子でこの先この家はどうなるんだ?と
俺には言わないけど、思うこと相当あったっと思う

数ヶ月前、まだ元気なうちに俺自身の人生について素直な気持ちをなるたけ多く話しておく必要があるなと思い立って話したことがある。

曾孫を見せて上げれないことを詫び、今後も結婚しないだろうが
でも俺の生き方にまったく揺るぎは無いこと、心配しなくていいよと話しておいた。
俺なりの確かな気持ちは伝わったと思う。

お祖母ちゃんも、全く情報を知らないわけじゃないだろうから、ゲイの存在も知ってただろう。
なんとなくはこのダメ孫のことも想像してたと思うけど
核心には触れずにおいた。

今日、寝ているお祖母ちゃんに、今日は友達と付き添いに来たよと声をかけて

心の中で、
「彼が俺の面倒を見てくれる彼氏だよ なんとか、俺たちのこと見守って頂戴ね」
とお願いした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする