ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ラドクリフ君、ポタ7映画で脱ぐとは‥

2010-11-23 09:38:36 | ハリポタ7巻
ハリポタ7の映画の話題、超~ネタバレ注意(^^)、です。

久しぶりにこのブログでハリポタの話題です。(^^;)
2年位前に、ラドクリフ君がポタ7映画で脱ぐと焦ったという話がありましが、私はてっきりグリフィンドールの剣を取る所と思っていたのですが、違いましたね。脱ぐ事は脱ぎましたが、やっぱりパンツありでしたよ。なあんだ、と思ったのですが、‥おお~っと~~、実はそのシーンではなく、それに続く「あの」シーンの事だった(うん多分確かに脱いでたと思う(^^;))って、最初から、アレでしょって、気が付いてた人、いた?(爆)


2010秋の京都・奈良4日目その4

2010-11-23 09:20:06 | 旅行
伏見桃山で京阪電車で祇園四条に向かいました。で、まず、八坂神社に寄りました。祇園の方向から見ると、大変華やかに見えます。


そして、月曜に見学し損なった霊山博物館へ。ちなみに、この博物館と、坂本龍馬や中岡慎太郎のお墓がある霊山護国神社は、かなり非情な(^^;)急坂の上にありますので、足腰に自信がなかったり、夏の暑い盛りだったりしたら、ち~とばかし覚悟が必要です。(^^;) 実は私今回この坂の下りで、ちょこっと膝を痛めました。(汗)

博物館は、去年来た時は随分静かに見えましたが、今年は大河ドラマで龍馬伝をやっているので、大変賑わっていました。紅葉の名所だそうですので、ぜひ、その季節に来てみたいですねぇ。ただ、11月京都のお宿は大変お高いですので(今回の旅行も高くなりかけの境界でした(汗))、会社の稼ぎのあるうちがチャンスでしょうかねぇ。。

急坂を降りてきて、時計を見てみると、

そろそろ、お土産を買い行かなくては、帰りの新幹線に間に合わない時間となってしまいました。この日は僅か3箇所の見学でしたが、う~~んちょっと東寺でゆっくりし過ぎ(写真などあまり撮らなかったのにねぇ)

‥という事で、四条に降りてお買い物。そして京都駅で荷物を取り出し、ビアホールで優雅にビールを1杯(あ~そうそう、言ってなかったけど、今回1人旅ですので、もちろん1人でね(^o^;))その後新幹線で帰京。

ブログに報告したのは今回が初めてですが、実は、京都・奈良1人旅はこれで3回目なんですよ。ダーリン抜きの1人旅って、計画通りに行動できるので、気持ちいいいねえ。(笑) 次はどこに行こうか、考え中です♪

ハリー・ポッターと死の秘宝Part1(1回目‥2回目以降はあるかな?)

2010-11-23 02:11:41 | 映画
ネタバレ注意! 何かブログを書くのが久しぶり故、乱文お許しを‥

先週末,テレビでポタ5を録画,映画館でポタ7を鑑賞,月曜にポタ2を録画,‥と,超~久しぶりに,ハリーな日々を送ってます♪

原作は,3年前に原書を2回読んだだけなので,結構うろ覚えです。(笑)

まず,気付いたツッコミ所‥ダドリーの「ありがとう」がない! コレ大事なシーンだと思ったけど? 入れる時間がなかったわけでもないでしょう。‥でも,そうだ、ダドリー君いたっけ?(汗) 次に気になったのは,ビルがマッド-アイが亡くなったと報告した後の,杯をささげるシーンが省略‥。う~ん残念ちょっと寂しいねぇ。。。クリーチャーがハリーの命令を聞く理由も説明なかったな。その後クリーチャーは尊敬するご主人様レグルスの話をした事をきっかけに,ハリーと打ち解けるのだけど,その辺の説明が全く省略。映画しか見ない人の為にちっくとわかる説明欲しかったな。シリウスの部屋には「シリウス」としか書いてないのに,レグルスの部屋は何故かフルネーム。(笑) これは笑えました。

ダンブルドア家の複雑な事情の詳細と,校長とグリンデルワルトとの関係は語られず‥これらはPart2回しか? ナギニ変身婆さんとの大立ち回り,映画ではどうもハリーの実家のようだけど,原作は婆さんち。‥でもまあ,気持ち悪い婆さんちを見るのは気が進まないんで,いいけどさ。(笑) ワームテールがアソコで死んだ気がしない。(死んでない?)


良かった所,面白かった所は,やっぱり楽しみにしていた「7人のハリー」本ほどではなかったけれど,十分楽しめました。ヘドウィグが原作と違って,デス・イーター(ヴォ卿?)に向かって行ったのも映画的には面白いね。原作と違うと言えば,ハリーは生まれ故郷でポリジュース薬を使って変身する事を拒否。「生まれた場所だから自分のままでいたい」とはっきり原作の設定を拒否。これも映画的にはいいかな。

マルフォイ君、老けたな。(汗) しかし、やっぱり、わかっていてI don't know!と言い通したんだねぇ。。

ドビーはかっこよかったぞ。それに出番増えて,よかったね。

誰よりステキだったのは,ベラ姐。ヘレナ姐さん,ベラ姐とはどんな女か,よ~くわかってるね。

ハリーとハーのキスシーンって;えっそんなのあったっけ?と最初焦りましたが、‥‥はっはっはっ(^o^;)、そうかアレね。(^o^;) これがまた超~セクシーでございましたねぇ。ポタはこども映画だと信じていらっしゃるお母さん、このシーンはち~~とお子さんの目をふさぐ必要があるかもです。(爆)

細かく気になる点はあれど,今まで見たポタ映画の中では1番お気に入りになりました。3Dでなかったのも、評価点です。(3D要らないよな~(汗))

2010秋の京都・奈良4日目その3

2010-11-23 01:24:16 | 旅行
東寺から電車で伏見の寺田屋で移動。実は駅に入ってから気付いたのですが(^o^;)、近鉄でした。だって、大和西大寺行きとか来るんだもの。(地図だけ調べて電車を選ぶとこういう事もある(^^;))

駅を降りて商店街を歩いている辺りはそうでもなかったのですが、いよいよ寺田屋が近付いて黄桜辺りまで来ると、明らかに去年より人が多かったです。で、去年誰もいなかった寺田屋前は騒然と‥ってこの写真誰も写ってないじゃん(爆)‥いえいえ、これは単に、「奇跡的に」人がいなくなった一瞬に撮ったんです。(笑)


引き戸を開けて中に入ると、ちょうど26名様の団体が入った所でした。でも、やっぱり誰も写ってないじゃん(笑)って、これも「奇跡の」一瞬。(笑)


(以下同(笑))




見学終えて下に下りると、今度は30数名と40数名の団体さんが同時に到着していました。しかし、女将さんはてきぱきと要領よくお客さんをさばいていましたよ。まるでお登勢さんのようでした。怒涛のように団体客が押し寄せる中、無事にお土産の龍馬根付を買う事ができました。(もうお土産渡しちゃったので写真なし(^^;))

現在も寺田屋には宿泊できるそうです。夕食は付かないそうですが、近所には酒造所が多く、こういう感じの良い料理屋も結構多く点在してますので、なかなか良いかもです。龍馬ブームが一段落したら、挑戦してみたいですね。


土佐藩邸跡を見つけました。公団住宅の中。今回は伏見の薩摩藩邸は見つけられませんでしたが(今出川の薩摩藩邸は見つけたけど)、次回はぜひ時間を作って捜そうと思います。


寺田屋見学の後、ちょっとお腹が空いたので、近くの黄桜のレストランで昼食頂きました。しょーがない(笑)ので龍馬御膳(だったかな?)というような名前のを頂きましたが、意外?(^^;)ご飯がとってもおいしかったです。うん、そこはさすが伏見、でした。

Slaughterhouse Five 8

2010-11-23 01:20:58 | BookClub
Slaughterhouse-FiveSlaughterhouse-Five
価格:¥ 636(税込)
発売日:1991-11-03

これを読んだ頃、たまたまNHKで某俳優(^^;)の特集をやっていて、大脱走の話を聞く機会がありました。ご存知のように、大脱走は,第2次対戦中、ドイツの捕虜収容所から、多数の捕虜が逃げ「出そうとした」実話を基にした話です。実はこの話、実話ではアメリカ人は1人もいなかったとか(^^;)映画でも某俳優ばかりが目立ちます(笑)が、他は殆どイギリス人将校です。ビリー達がドレスデンに着く前に、何度も脱走を試みたイギリス将校達が、みょ~に優遇されている収容所に立ち寄りますが、この話と何か関連があるのでしょうかね?

また、もう1つ、偶然この本に出てくる出来事に関連した話が出てくる某5夜連続ドラマが放映されました。ビリー達が命からがら逃げまどい、連行されたまさにちょうどその頃、日系人を中心とした442部隊がすぐ近くで大活躍、ピンチに陥っていたテキサス出身者中心の部隊を救出したり、他の捕虜収容所を解放したりしていました。

という事で、同じ時代に起きた出来事を、いろいろな視点で見るのは面白いですね。

ここでビリー達の前に、摩訶不思議な人物が現れます。アメリカ人でありながら、アメリカ兵捕虜を愚弄したHoward W. Campbell Jr.です。CampbellはVonnegutさんの作り上げた人物ですが、全く不思議な人ですねぇ。服装も奇抜そのもの。テンガロンハットにカウボーイブーツ‥だけど、鍵十字のチャーム付き。これだけでも、何かすげー勘違いしたどっかの国の若者がやりそうな格好です。さらに青と黄色の縞のストッキング、鍵十字のついたアームバンド‥‥(汗)

ビリーはシロップ舐め過ぎで胸焼け中(笑)

Campbellは、栄養不足で疲労困憊している捕虜達に、自分の組織Free American Corp(ロシア人とのみ戦うそうな)に参加すれば、ステーキ、マッシュポテト、グレービー、肉パイなどを配布すると言います。しかしだ~れも反応なし。Campbell曰く「いずれ共産主義と戦わなくてはならんのだぞ、何故、今のうちにやっておかないんだ?」

しかし、全く質問がなかったわけでもありません。兵士達は捕虜生活で「個」を奪われ、元気を無くしていたのですが、ダービーは別でした。ダービーは頭にパンチを受けたボクサーのような感じ、ではありましたが、Campbellを蛇野郎と呼びました。いや蛇じゃなくて、蛇以下の奴、鼠か血でお腹一杯の蚊にも値しない奴‥‥そして、ダービーは、アメリカ人は自由と正義と公平の為に死ねない奴はいないと言います。そしてロシアとは友人で、世界に蔓延しようとするナチズムの病を根絶する為、いかに戦うかを述べます。

しかしその時空襲警報が悲しげに響き、皆は仕方なく食肉処理場の地下壕へ。肉倉庫には豚や羊や馬が逆さにぶら下がっていました。(So it goes) Campbellはあたかもガードのように立ったまま、上手なドイツ語でドイツ兵とお話。彼の奥さんは、クリミアに兵が侵攻してきた時に亡くなったそうです。(So it goes.)

ドレスデン爆撃は翌日の夜‥という所で、ビリーは再び娘との会話に戻ります。「どうすればいいの?」‥‥そして「誰を殺せば良いか知ってるでしょ。」「誰を殺すってんだ?」「Kilgore Trout」

その頃ビリーは既にKilgore Troutと友人でした。
Troutはビリーの瀟洒な家から2マイルの場所に地下室を借りてました。彼の小説は売れず、新聞配達等で生計を立てていました。彼らの出会いは1964年、ビリーは少年少女の前で説教している当時62才の髭爺がいて、自分の車が進めなくなります。それにしても、実物のTroutは、みょーにどこかで会ったような人。。。ビリーは、きっとドレスデンで捕虜になっていた誰かだろうと思います。実際、Troutは捕虜のような外見をしていました。

ビリーは車を止めて待機。すると最後まで新聞配達の少年が残っています。実は少年は、仕事が厳しく時間が長く、給料が割に合わない為、辞めようとしていました。Trout曰く「このいくじなし(Gutless wonder)」実はGutless Wonderとは彼の著書でもあります。それはロボットの話ですが、1932年に書かれたにもかかわらず、ゼラチン化ガソリン(ナパーム弾の事)が広く使われる事を予測したのだそうです。(小説の中で飛行機からゼラチン化ガソリンが人をめがけて落ちてくるとか‥(汗))

少年はついにTroutの説得を聞かず、新聞のバッグを置いて出ていきました。そこへビリーがやってきました。
「Troutさんですか?」
「そうだ。」
「Kilgore Trout?」
「そうだ。」
「小説家の?」
「何?」
Troutは、自分が小説家という自覚がなかったんですね。あまりに本が売れないので。

ビリーは新聞配達をお手伝い。
「俺は自分の本が売られているのを見たことがない」
「でもファンレターは送られてくるでしょう?」
「1通だけな。」
と、言って見せてくれた手紙の差出人はローズウォーター。ビリーは、彼は友達だと説明。
「大人だったのか。14才かと思ってたよ。」

ビリーは結婚18周年のパーティにTroutを招待しました。検眼医ばかりのパーティで、唯1人眼鏡をかけず、本物の小説家であるTroutは、皆の注目の的。TroutはMaggie Whiteという若い女性と話し込んでます。Troutは、以前フレンチシェフの葬式の話を書いたそうな。棺桶を閉める前に、皆でパセリとパプリカを蒔いたそうです。(^^;)

ビリーとバレンシアの為に乾杯、の後、検眼医カルッテットが、That Old Gang of Mineの歌を始めます。(あ~もちろん、飛行機事故の前の話だったわね(^^;))

しかし、ビリーは、突然、この歌を聞いていて、何故か落ち着きません。彼は古い仲間も古いカノジョもいないのですが、1人気になる人がいるのです。コードが妙に恐ろしく酸っぱかったり、締め付けられる程甘かったり、あまりの耐え難い状況に顔がグロテスクになっていく‥周囲も気づいて心配してます。(心臓発作ではないかと(^^;))ビリーは自分の中に、何か自分も知らない大きな秘密を抱えていたのです。

「幽霊でも見たかのようだったわ」と、バレンシア。そこへKilgor Trout「何か過去か未来でも見たのかね?」ビリーがいずれも「No」と答えます。彼は小さな箱を取り出してバレンシアへ。ホントは歌が終わったら皆の前であげる予定だったのですが、Troutだけが見る事に。しかしバレンシアは中をみてほとんど悲鳴「Oh, mt God!」人が集まってきました。中身は星のついた見事なサファイアでした。

そもそも、ビリーが戦場から持ち帰ってバレンシアにあげたダイヤについてはかねがね噂になってました。もう1つ金歯の一部はカフボタンの箱の中です。(家族は父の日にはビリーにカフボタンをあげるのがならわし)

ビリーはその後はパーティで普通に過ごしましたが、Troutは興味津々で彼を追います。「床に鏡を置いて犬を立たせた事ある?」「いや」「犬は突然自分が空気の中に立っていると気付いて、飛び上がるよ。」「ほんと?」「今の君のようだ。突然空気の中に立っているとわかった時みたいだ。」

床屋カルテット(床屋だったんか?)が歌い出すと、またビリーはみょ~な気分に。で、気付きます。彼のヘンな思いは歌詞ではなく、この4人組に結びついていると。
ビリー、2階に駆け上がります。

2階でふと気付くと、当時17才の息子もそこにいました。将来グリーンベレーに入隊する息子ですが、ビリーは彼の事良く知らんなあと気付きます。彼はその日パールピンクのエレキギターを買ったのですが、結局弾かずじまいに終わりますけど(^^;)

ビリーは寝室に入ると、お客さんがいるのに構わず横たわり、Magic FingersのスイッチON。ベッドの下から犬が思わず飛び出し、部屋の隅にうずくまります。

ビリーはようやく、何故自分がカルテットの音楽に反応したのか「思い出し」ました。(今回は回想のみ(笑))

‥ビリーはドレスデン爆撃の当日、肉貯蔵部屋にいました。頭上では巨人の足音のような爆撃音。そこは安全なシェルターでした。当日は、アメリカ兵捕虜とガードが4人、それと包装された肉が幾らか。他のガードは休暇で家に戻っていて、爆撃の犠牲になりました。(汗)ビリーが見た裸の女の子達も、シェルターが十分深くなかったので犠牲に。。

翌日の昼まで爆撃が続きました。(Wikiによれば、第1波で後片づけに出た人を狙い、その後もう1度狙い、と、執拗に攻撃されたそうです(汗))ようやく外に出た時、空は真っ黒、太陽はピンの頭のよう、街は月のように鉱物以外何も見えず、近くにいる人以外は死体だけ。。So it goes.

(So it goes.には(汗)という意味もありそうだ(汗))

その時、生き残ったドイツ人の4人のガード達が動いている様子が、まるでカルテットのサイレントフィルムのように、時々口パクしながら歌っているかのように見えました。

「お話聞かせて」Montanaがビリーにせがみます。今Montanaは妊娠6ヶ月。ビリーは、ドレスデンが破壊されたのは、1945年2月13日…と、話を始めます。

床屋カルテットにそっくりだった4人のガードの事とか、フェンスのなくなった家畜置き場、屋根や窓がなくなった家々、丸太のような物があちこちに転がっている…(実は焼死した人々(合掌))建物に使われていた材木が消え、石は崩れ落ち、他の建物も破壊し尽くされ「まるで月のようだった」

ガードはアメリカ兵に4列に並ぶよう言います。彼らが宿舎だった所へ戻ると、ほとんど灰と溶けたガラス。そして、食べ物、飲み物、生き残りもない事を知ります。生き残るには、瓦礫を越えて行かなくてはなりません。

(これ原爆じゃなくて良かったですね。生き残れたら、とりあえず大丈夫だもんねぇ)

瓦礫は遠くで見るほど平らではなく、とても危険でした。この町に住んでいた人は、誰であろうと皆死に絶えたようでした。

アメリカの空軍機が来ました。彼らは動く物を捜しています。ビリー達を見つけると、マシンガンを撃ってきました。すんでの所でセーフ。。しかし彼らは、川で動いていた誰かを撃っていました。(滝汗)

ビリー達は郊外で空襲に遭ってないビジネスホテルに到着。ホテルオーナー達はドレスデンが失われた事を知ってます。彼らは燃え盛る町を見て、砂漠のへりにいるという事をわかってます。そこへ4人のガードが100人のアメリカ人を連れて登場したわけです。宿の主人が、他にも誰か来るのかと尋ねると、ガードは、我々は難しい道を選んで来た。他に生きている物とは会わなかった、と、答えます。

宿の主人はアメリカ兵を厩に案内し、スープと代用コーヒーとビールを出して、「おやすみなさい」と言ってくれました。(ドイツの人は寛大だねぇ…これがドレスデンでなく東京だったら、100人のアメリカ兵捕虜はどうなっていた事やら(滝汗))


Slaughterhouse Five 7

2010-11-23 01:13:42 | BookClub
Slaughterhouse-FiveSlaughterhouse-Five
価格:¥ 636(税込)
発売日:1991-11-03

ビリーは25年後のチャーター飛行機。それは墜落するとわかっていましたが、彼は黙ってます。隣にはバレンシアの父、すなわちビリーの舅ライオネル・マーブル、そして28人の検眼医達。これからモントリオールでのコンベンションに向かう所。

離陸してしばらくして、カルテットが登場。彼らも検眼医仲間です。ビリーの舅はある歌をリクエスト。(英語なので説明しにくいけど「金太、負けるな♪」(こらこらこらこら)のような系統の歌だね(笑)いやもっとお下劣(爆))

まもなく墜落する頃、ビリーはふと1944年にバック。ローランド・ウェアリーが体を揺すって起こそうとします。「僕を置いて行ってくれ。」

墜落した飛行機に救助に来たのは、黒い目出帽のスキーヤー達。ビリーは彼らをみてゴリウォック)だと思います。‥ビリーと副操縦士以外は犠牲になりました。(So it goes)ビリーは頭の骨が折れていたけど、何故か意識はあります。

#やっぱSo it goes.は「合掌」がしっくり来るね。翻訳は違う(英文そのままの意味(^^;))らしいけど。

麓まで降ろされたビリー、華やかなスキーウェアに身を包んだ若者を見て、また世界大戦が起きたのかと思います(スキーヤーとしてはそれは笑うしかないな(笑))が、もう今更そんな事どうでも良いビリー。

ビリーは小さな病院に入院し、有名な脳外科医がボストンから来て手術を施行。その後2日間眠り続け、いろいろな夢を見ました。

1944年の食肉処理場の最初の夜、ビリーとダービーは、ワーナー・グルックという16才のガードと一緒に、空の動物用の柵の間をリアカー引いて食事の準備に向かいます。リアカーのアクセルは動物の脂でギトギト。夜のドレスデンは、空襲を避ける為、真っ暗です。そんな時代でなければ、彼らの下を流れるエルベ川は町の灯りを照らし出していたそうです。

グルックはビリーの弟かと思うよな弱々しい少年ですが、重いマスケット銃(Musket→Three Musketeers=三銃士)を抱えてました。ドレスデンの子ですが、食肉処理場に来たのは初めてなので、食堂の場所がわかりません。

食堂がありそうと思ってグルックが開けた建物には、別の都市から爆撃を逃れて集まっていたドイツ人難民の少女達が入浴中。。。グルックとビリーにとっては生まれて初めて見る女性の裸。。(おおっと、外国ではお母さんと一緒に風呂入らんのか?(汗))ダービーには別に珍しくはなし(笑)、ですが慌てて戸を閉めるグルック。

ようやく本当の食堂を見つけると、女性が1人、いらいらしながら待ってました。彼女はグルックを見て、兵士としては若すぎない?と聞き、グルックはそうだと答えます。ダービーを見て、年取すぎてない?と聞くとダービーはそうだと答えます。ビリーにあなたは何をすべきなの?と尋ねると彼は知らないと答えます。彼女は、本物の兵隊は皆死んだわと言います。

もう1つビリーが見たのは、ドレスデンのある作業場で。そこには妊娠中の女性の為のシロップを制作中。アメリカ兵は、スプーンでこっそり少しずつシロップを頂いてました。ビリーも一口試すと、それは体の中から拍手喝采、な感じ。窓の外で作業をしていたダービーにも一口、彼は思わず涙ぐみます。


Slaughterhouse Five 6

2010-11-23 01:10:51 | BookClub
Slaughterhouse-FiveSlaughterhouse-Five
価格:¥ 636(税込)
発売日:1991-11-03

ビリーがドレスデンに発ったのは1月の事。その時ビリーは医務室で、エドガー・ダービー、ポール・ラザロと一緒でした。

ビリーは、寒さではなく何かの獣の気配で目覚めます。ビリー的には、バンパイアが彼の後ろの壁に逆さにぶら下がっているような感覚だったそう。獣に襲われてはたまらんと、起きあがって、気配の出所を確認すると…、ビリーに支給されたコートでした。(汗)

しかし何が「獣の気配」を発していたのかさらに詳しくコートを調べると、裏地に隠された2つの塊…。しかしそこから発する光が、何かビリーに、2つの塊の正体を調べるなと命じ、ビリーは(喜んで)それに従います。

イギリス兵達は自分達用のトイレを新調。妖精ママ(^^;)はラザロの様子を見に来ますが、ラザロは、戦争終わったら殺してやる!といきまいてます。妖精ママが行ってしまった後も、ラザロはビリーとダービーに、あいつに復讐してやるんだと話しました。何でも、昔自分に噛み付いた犬に、バネを細かく切って仕込んだステーキを食べさせ復讐した(滝汗)のだそう。

ラザロの妖精ママへの復讐プランは、スナイパーを妖精ママの家に送り、最初に急所を撃ち抜き、これなしで生きるってどんな物か質問、で、次に腹を撃つ、…というものだそう。(汗)

ラザロはさらに、殺したい奴のリストがあると言います。友達は別、というラザロに、ダービーが「友達がいるの?」ラザロ「ああ、死んだよ。彼は列車でバディだった。ローランド・ウェアリーだ。」するとラザロ、ビリーを指さし、「奴はこのろくでないのせいで死んだ。だから俺は戦争後にこのろくでなしを撃つと約束したんだ。」しかしラザロは何かを言おうとしたビリーを遮り「忘れろ。人生を楽しめ。5年、10年、15年、20年、何事も起きないだろう。ただし、玄関には自分で出るな。」

現在のビリーは、彼がどう死ぬか知ってます。何度か見たそうで…(^^;) 彼はその話をテープに吹き込み、Ilium Merchants National Bank and Trustのセーフティ・ボックスに格納してます。

それによると、彼が亡くなるのは1976年2月13日。その時彼は大勢の人の前で、空飛ぶ円盤等について演説していました。彼は、ある男が約束の為に自分を殺しに現れると言います。警官が彼を取り囲みますが、彼は穏やかに、家に帰って妻や子供達と一緒に過ごす時間だ、と、言います。彼の額をレーザー銃が狙い、次の瞬間、ビリーは死にます。

かくしてビリーは自身の死を経験するのでした。(汗)

するとすぐに1945年に逆戻り。ビリーは病院を出て、ダービー、ラザロや他のアメリカ兵と一緒に、秘密投票でリーダー選出をする事に。

3人は病院を出発。ダービーは家族宛に書く手紙の事を考えてました。自分は元気でもうすぐ帰る、と。ラザロは戦争が終わったら暗殺する予定の人、関係を持ちたい女、仕事の事等を考えてます。コイツ犬だったら狂犬病検査送りだな、…と思う筆者。(笑)

劇場に近づくと、イギリス兵がアメリカとの境界の溝を掘ってました。アメリカ兵達には、それは小さい時からお馴染みの印なので、聞く必要はないそうです。

劇場はアメリカ兵で一杯に。とても寒かったですが、ビリー達3人は病院にて毛布を支給されてなかったので、舞台に上って、カーテンを取りました。ビリーは椅子の下に歓迎会で催されたシンデレラの靴があるのを発見。実はビリーの靴はもうダメになっていて、どうしても必要だったので、失敬しました。するとシンデレラの靴はみょーにピッタリ。

イギリス兵から、あるレクチャがありました。それは、サバイバルについて。外見から誇りがなくなると、すぐに死ぬというものでした。まっすぐ立てなくなり、ひげ剃りや手洗いを止め、ベッドから起きあがる事を止め、喋る事をやめ、そして死に至るそうな。
さらに、彼は、こういう事態を防ぐ為、1日2回は歯を磨き、食事の前とトイレの後は手を洗い、1日1回靴を磨き、朝30分はトレーニングを行い、お通じをする事にしているそうです。(この教訓は結構現代の私達も守る必要がありますね(^^;))

ビリーは彼の説明を、舞台の袖から彼の足首を見ながら聞いてました。イギリス人が「君たちが羨ましいよ(I envy you lads.)」と言ったとき、誰かが笑いましたが、何が面白かったのか理解不能。

イギリス兵によれば、ドレスデンは美しい所で、戦争に巻き込まれる心配のない自由都市なのだそうです。

さて、ヘッドに選ばれたのはダービーでした。イギリス人達は、彼が大人である事や(先生として)人と長く関わってきた事を誉め称えます。ダービーがお礼のスピーチで、皆を無事に家に返したいと言うと、ラザロはカーテンの下から「勝手にやりなよ」

少し暖かくなり、いよいよドレスデンへ出発。銀のブーツをゲットして、ビリーがアメリカ兵の先頭。ダービーは相変わらず家族への手紙を考えてます。「…ドレスデンは安全な所だ。投票があったよ。どうなったと思う?」

駅に到着。(驚いた事に)まだHoboの遺体が放置されていました。彼は死んでもなお他人にひっつこうとしているかのようでしたが、他の遺体は片づけられ、彼は空気にひっついていました。誰かが彼の靴を盗んだみたい。

ドレスデンには僅か2時間で到着。町は美しく、まるで日曜学校で描かれる天国のよう、と、ビリーは思います。(ビリーの後ろで感心している筆者(笑))町には映画館とレストランがあり、動物園もあります。主な産業は薬と食品工場、そして煙草工場。

8人のドレスデン住民が、アメリカ兵のガードにつきました。中にお爺さんと孫がいます。彼らは最初こわばった様子でしたが、カーテン生地の青いチュニックで手をマフで覆いまるで60才位の老人の姿のビリー、腕が折れたラザロ、等の姿を見るうち、これが自分達と激しく戦ってきたアメリカン? そのうち彼らから笑みが漏れ、笑いになってきました。

アメリカ兵の行進はさながらパレードで、ビリーはスターでした。もっとも当のビリーは、ドレスデンの様々な彫刻に魅入られています。しかし、ビリーは時間旅行の記憶で、今彼を見ている殆どの人達は約30日後に死を迎える、町は破壊され、燃えてしまう事がわかってます。(汗)

すると1人の外科医が彼を見咎めます。外科医は第1次対戦からこの仕事に就いてました。「君は私が笑う事を期待しているのかね? 君は戦争を何か面白い物と思っているのかね? 我々が騙される事を楽しんでいると思っているのかね?」ビリーはフレンドリーでありたいと思ったのですが、思わず、彼のコートに入っていた2つの秘密のブツを差し出し、外科医の鼻先でちらつかせます。それは2カラットのダイヤと真珠と入れ歯、でした。

(なるほど、それで将来の婚約者への贈り物をゲットしたんだ)

行進は食肉処理場でストップ。彼らはかつて食肉処理を待つ豚が入っていた5番目の建物へ。水道の後ろは横木を打ち付けその下にバケツが並んでいるタイプのトイレ。(イギリス人と一緒の時のと同じスタイル)

5番目の食肉処理場‥いよいよタイトルロール登場ですな。So it goes.(^^;)


Run!Run!Run!