ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

His Majesty's Dragon : 11

2008-08-24 15:14:52 | 読書
ジェーン・ローランドのエクシディウムは,カディス奇襲攻撃に向かう事になりました。ローレンスは,そのレントン司令官の采配にはあまり賛成できないようですね。ともかく,彼はジェーンを熱く(^^;)見送ります。

しばらく静かな日々が続きましたが,ある日テメレアが,リリーの停留地からかすかな物音を聞きます。ローレンスは,確認に行ってとんでもない事を発見。何とショアズールが,ハーコートを捕まえているし,様子が変。脅しながらこれからフランスへ連れて行くと言うショアズール,チャンスを捉えたローレンス,ショアズールにタックル,ハーコートを自由にしますが,体の大きなショアズールに,少しずつ圧倒され。。。と,その時,闇をつんざく唸り声。テメレアです。しかし,プレカーソリスも頭上に。。!

それでも何とか事態を収め,ショアズールは捕らえられます。が,彼は何も言いません。ハーコートに協力を仰ぎますが,まだ学校出立てのような年齢の若い彼女は,完全に壊れております。ハーコートの状態に耐えられず,ようやくショアズールはローレンスと会話ができるようになりましたが,ショアズールの話はローレンスにとってショックな内容でした。ボナパルトの目的は,テメレアを殺す事。既に孵っていた事は知らなかったようですが。ただ,ショアズールは,完全なスパイではなく,いきさつ上仕方なく命令に従ったような気もしますが。。。

そうだ,この本のタイトルの,His Majestyって,誰の事かと思いましたが,ボナパルトの事,テメレアの種(Imperial),イギリスの王様の事,皆を指しているのでしょうか。今気付きました。やっぱり,英語はタイトルに凝る文化ですね。(笑)

テメレアにそんな危険が迫っていた事を知り,ローレンスはショックです。とりあえず,テメレアには注意を喚起。すると彼は,例えフランスで生まれていても,フランスの皇帝は好きにならない,と,ボソリ。

しばらく,知らせ等が来なくて,基地は心配モードです。しかし遅れていたボリーが帰ってきてもたらしたのは,ボナパルト戦死というニュース。えええっ?!と驚く読者をよそに(笑),基地は一気にお祭りムード。

そんな折,プレカーソリスは新天地に送られる事になりました。ショアズールとの別れはとても痛い。何だかこの前に読んだ本の,アレ?!何て言ったっけ(もう忘れてる(汗))‥‥そうだ,ダイモンでしたねっ! ‥を,人間から引き離すシーンを思い出しました。このシーンには,プレカーソリスに,テメレアとマクシマスが立ち会います。

その後,ローレンス,ハーコート,バークレーと,テメレア,マクシマス,リリーが一堂に介して静かに会話を交わしてます。プレカーソリスは自分のやっている事をわかっていなかったのだろうという見解に,ドラゴン達はいずれも,理解できるまでは命令には従わうべきではないという所で意見が一致。でも,もしキャプテン達の身に何かあれば,一緒に逃げるぞと頼もしい(^^)発言も。


His Majesty's Dragon : 10

2008-08-24 14:27:06 | 読書
いろいろあってゆっくり読書になってしまいましたが,ページ数から見ると,そろそろクライマックスですね。

テメレアは,ニティダス,ダルシアと共に,レントン司令官から,ヒベルニア号のガードナー提督への手紙を配達する役目を頂きました。テメレアを着艦させる為にあれこれ手順を踏んでいる様子を見ていると,リライアント号を出てから随分大きくなったんだなあと実感しますね。

船上を歩いていて,まだ船の歩き方を体が覚えていると気付くローレンス。

さて,ローレンスは,無事手紙を送り届け,提督から夕食の招待を受けますが,テメレアがちょっと心配。さらに神経質な種であるニティダスなどはもっと心配です。ここで,以前,ローレンスが海軍から空軍へ移る事になった辺りでは,プライベートな夕食に,人を招くのは艦長冥利に尽きるというような事をまだ考えていたのを思い出しました。船の歩き方は覚えていても,中身はその頃の彼とは随分変わったんだなあという事がわかりますね。

ローレンスは,チェネリーが海軍提督の前で,空軍的カジュアルな態度を取るので,冷や汗です。(笑)しかしガードナー氏は良くできた人のようで,事なきを得ました。食後に(おお,またコーヒーだね),海軍時代の顔見知りベッドフォードに「よくあの獣や仲間達と一緒にいられるね」と軽口を叩かれ,キレております。(笑)

基地に戻り,お返事をレントン司令官に届け,今後の作戦の変更を打ち合わせた後,ローレンスは再びキャプテンローランドの部屋に寄ります。この時の会話から,2人はまだ別にそんな関係ではなかったのね(^^;)私ゃてっきり前の章の最後で。。。かと思いましたよ。いかんいかん,お子様だって読むんだし(爆) しかし,彼女が「ちょっと厚かましいと思うけど。。」と切り出すと,大勘違いで何を頼まれるか確認せずに「その気」になるローレンス君(爆)彼女は娘がこの世界でやっていけるかどうか,心配だった「だけ」なのよね。(爆)


Run!Run!Run!