ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Animal Farm:アシュケナージ・自由へのコンサート

2004-09-12 22:03:41 | 読書
最近Animal Farmという本を読み,幾つか感想をあげてきましたが,実はこの話は,スターリン時代のソビエト及び当時の世界情勢を「露骨に」皮肉った話でもあります。
先ほど,NHKのテレビで,とてもタイミングよく,「アシュケナージ・自由へのコンサート」という番組をやってました。
ウラディーミル・アシュケナージ氏は,私の好きなピアニスト&指揮者です。彼がスターリンの恐怖政治の時代を経験したという事は今日の番組で初めて知りました。スターリンの時代には有名な作曲家のショスタコーヴィチが,自分の好きなように作曲する事を禁じられ,僅かにとても簡単でわかり易い曲だけ作っていたとか,ある詩人がクレムリンを皮肉った詩を書いたばっかりにシベリア送りになり,心臓発作を起こして死んでしまい,その遺体は4日間も裸でほったらかしにされていたとか,エウゼンシュテインという映画監督は,イワン雷帝という強い支配者を描いた映画を作って,一時スターリンに賞賛されたけど,実は彼は3部作を計画していて,2部以降はスターリンを批判しようとして果たせず,失意の中死んでしまったとか,Animal Farmを読んでから見るとゾクゾクするよなエピソードの連続でした。
スターリンの死後,フルシチョフの時代以降,少しずつ自由は戻ってきたのだけど,現在のロシアの状況から,またスターリンのような強いリーダーを望む声が出てきているんだ,という締めくくりが,なんともやりきれなかったですね。
アシュケナージ氏は英語がとても上手なのですが,これがまた,自分の生まれた国では自由に活動できなかったから,仕方なく,そうなったんだなと思うと,それもまた,やりきれないです。。。。


BBC版LOTR:原作に忠実かな?

2004-09-12 00:46:42 | Tolkien・その他
すみません,今まですっかり表記忘れていましたが,***ネタバレありです***なのでご了承下さいな。

今日は裂け谷でのエルロンドの会議の模様から,モリアに入るまでの辺りを聴きました。BBC版のエルフ達の声って全般に言えるのですが,映画版と全然雰囲気が違います。アラゴルンたら,映画版アラゴルンよりずっとワイルドで(笑),ボロミアに大してもかなり態度が大きかった事が,こうやって聴くとよくわかりますね。
モリアの近くで,映画には出てこなかった,旅の仲間が狼に襲われるシーンが出てきて,ちょっと得した気分です。原書読んでると雰囲気がよくわからなかったので。。
そう言えば,モリアの西門の所では,原作通りガンダルフが呪文を解くきっかけを作るのはメリーなんですね。

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