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ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

By Murder's Bright Light (10)

2011-11-19 08:59:53 | Athelstan・Doherty
By Murder's Bright Light (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)By Murder's Bright Light (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)
価格:¥ 745(税込)
発売日:1994-10-06

アセルスタンとクランストンは,Holy Trinity=三位一体号(?日本語に訳してしまうと変な名前…)のジェイコブ・クロウリーを訪ね,彼の事件に関する証言を聞きます。

三位一体号も海賊迎撃の準備中で大忙しです。クロウリーのキャビンは別世界と感じるアセルスタン。食事は近くの食堂から仕入れた物で最高ではないものの,暖かくスパイシーです。鹿肉のパイ,牛肉団子,熱いスープ,マルメロのタルト,いろいろなワイン(って十分豪華じゃん(笑))

食事の間も船員が指示を仰ぎに頻繁に出入りするので,クロウリーは気を遣い,岸に上がりますか?と聞いてくれますが,クランストン,自分は海賊なんか大丈夫だしアセルスタンも戦いの経験はあるし…と,留まります。

という事で,改めて,インタビュー。
クロウリーはロフェルをひどく嫌っており,今回の災いは彼にはふさわしいと敢えて証言。ロフェルが釣り船を襲った事は知らなかった(キャプテン達は敵を襲うのは自由でいちいち命令で動いているのではない)神の光号が停泊した日の事については,クロウリーはロフェルの遺体を見て,ブラックルベリーと少し言葉を交わしましたが,ブラックルベリーはクロウリーとは話したくなさげな様子でした。

そこでクランストンが,クロウリーが2つ嘘をついていた事を指摘。するクロウリーは,まず,神の光にブラックルベリーと2人の船員が残っていたのを確認した事を告白。そしてベルニシアとブラックルベリーの間に交わされたサインも見た事を告白。またブラックルベリー自身にも,サインについて尋ねたとの事。(彼は娼婦との「会話」と説明したそう)神の光号で,何か変わった事はあったようだが,結局確認はできなかった。

アセルスタンはクロウリーに「SLって何か覚えはありますか?」と聞きますが,クロウリーは知らない模様。そして「私は罪は犯してませんが」するとアセルスタン「いいえ,あなたはやりましたよね。まあ,一種の罪ですが。」実は,ロフェルの遺体にイタズラしたのはクロウリーでした。説明は割愛。
(でも無罪って事はないでしょ。損壊罪ですよね)

その時,ついにフランスの海賊が現れた模様。アセルスタンの檀家で船頭のモルスキンが心配して船を出してきました。彼は,アセルスタンと「馬殺しのだんな=Lord Horsecruncher=クランストンの事w」が心配で様子を見に来たそうです。逆に心配するアセルスタンに,奴らがオタマジャクシの頃から船に乗ってるから大丈夫ですだ,と,去って行きます。
実はモルスキンは,ユースタスの一行がサザク側に入ったのを目撃してました。これはジェイコブ卿等の予測の完全に反対側。すんでの所で助かりました。

武装したクランストンの姿があまりに面白いのでメモメモ。

Once finished, he looked a veritable fighting barrel, made all the more ridiculous by the too-small helmet on his head.

これはホント,翻訳版が待たれますよねぇこのシリーズ。。。(どうして一向に進まないんだか。。)

さて,ここでフランスの海賊が攻めてきます。細かくは書きませんが,クランストンもアセルスタンも三位一体号に留まり,クランストンは体に似合わずw抜群の運動神経で敵をバッタバッタとなぎ倒します。アセルスタンは危機一髪なシーンも。。。いずれにせよ。Molskinのおかげで,大きな損失なく,なんとか勝利を収めた英国海(賊(^^;))軍だったのでした。

ふむ,クロウリーが犯人でないとすると,さて一体ロフェル殺しの真犯人は……。人の名前は結構出てますが,推理小説ですから(^^;),あまり話の筋に関係ない人物が真犯人であるわけがありません。とすると,あの人かあの人か,どちらかでしかないと思うわけですが。。。


By Murder's Bright Light (9)

2011-11-19 08:49:39 | Athelstan・Doherty
By Murder's Bright Light (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)By Murder's Bright Light (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)
価格:¥ 745(税込)
発売日:1994-10-06

クランストンとアセルスタンは,Guild hallで,獰猛な(^^;)証人達を前にしていました。1章の蛙裁判の話は,コレの伏線だったか(笑)

エマ・ロフェルと侍女タビサ,ジェイコブ・クロウリーと,神の光号の船員達,フィリップ・ケイブ,ディド・コフリー,ヴィンセント・ミンター,トスティグ・ペベリル。皆すっかり不機嫌。それにクランストンは相変わらずワインスキンを離さず。(これは現代だったら,大変な事になるでしょな)

まず,クランストンが挨拶「皆さんの証言は,ロフェル氏が海賊で泥棒で人殺しだったという事を除いて,嘘八百でした。」早速噛みつくケイブ氏。

クランストンはコフリーに頼んでいた記録書をチェック。そこにはどの船の荷物を略奪したかまで詳細に記録されてaいるようです。そして「ディッペへ向かっていた釣り船の記録はどうしました? 船は破壊され,船員が殺されてますよ。」コフリー「そんなつまならい釣り船の記録なんか」クランストン,ここでキレます。「その船の乗組員はフランス人ではないぞ!」そこでアセルスタンが付け加えます。「国家反逆行為がありました。もし,真実を語らないならば,あなた方は全員ロフェルの極悪な行為の仲間とみなします。」

するとペベリルがようやく小さな釣り船の攻撃について証言。乗組員は数人で,攻撃でほとんど死亡。フランス人かと思ったら,1人瀕死で英語をつぶやいたのを聞いたし,ロフェルが船室で英語で会話していて,相手から何やら書類を取り上げると,船もろとも燃やしてしまったそうな。

ロフェルの小瓶に砒素を入れる機会があるとすれば,ブラックルベリーだったとのこと。「しかし」とエマ夫人が割り込み「ブラックルベリーは死んだか逃げたのでは?」クランストンは,クロウリーに説明を求めます,が,クロウリーは,クランストンを「個人的に廊下に呼び出し」,部下の前で取り調べを受けるのを拒否。

一旦戻って,今度はスパイから聞いた,ロフェルが釣り船を襲った本当の理由を説明。船は,財務省からフランスにいるスパイへの給料を輸送中でした。ロフェルはそれを横取りしようとしたのです。アセルスタン,そろそろ真実が出てくるかな,と,密かに思います。

エマ夫人は,ブラックルベリーが夫の遺体と遺品を運んで来た時の様子を「彼は何も言わず,私にも敬意を表しませんでした。タビサがいなかったら,道ばたに遺体と遺品を放置して行ったでしょう。」

取り調べの後,クランストンとアセルスタンは,再び神の光号の調査へ向かいます。しかし,テムズ川全体が何故かお祭り騒ぎ。一体何の騒ぎかね?とクランストンが聞くと,修道士ユースタス(Eustace the Monk)というフランスの海賊が攻めて来たらしい。(しかしWikiによるとEustace the Monkという海賊は存在したけどこの時代ではないと?)

神の光号に到着すると,こちらもフランスの海賊を迎える準備で忙しく,しかし,またもや想定外な事態。「お前達は誰だ?」と尋ねる男。実は神の光号には既に若いキャプテン,ディビッド・サウスチャーチが就任していましたが,サウスチャーチは事情を聞くと,快くキャビンの捜索をOK。

船長のキャビンは,一般の家とは違い,床や壁に細工の施しようがありません。夕暮れになり,アセルスタンは諦めっけてランタンを点けようとします。その時,彼は,ランタンの掛け具が不自然な太さである事に気付きます。探ってみると,上部に小さな棚を発見。木切れや銀のコインが入ってます。既に他には何もありませんが,ここに略奪した銀のベルトを隠す事は可能。。。


By Murder's Bright Light (8)

2011-11-19 08:35:40 | Athelstan・Doherty
By Murder's Bright Light (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)By Murder's Bright Light (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)
価格:¥ 745(税込)
発売日:1994-10-06

アセルスタンがサザクに帰宅した頃,神の光号に関係した人物達が動き出します。Queens' hitheの酒場では,ロフェルに関わったある男が,誰かを恨んでいる様子。。。

一方,おねぇベルニシアは,ある酒場の地下の秘密クラブで新しい相手を求めて物色中。ご存じかと思いますが,中世カソリックの世界では,おねぇや男色は,死罪に値する御法度ですよ~。。。。そこへ,ロフェルの知り合い,という男が近づき,強引に迫ります。海の男っぽい奴ですが,はっきりと誰かわかりません。男は言葉巧みにベルニシアをひっかけ,自宅へ押し掛け,ロフェルについて聞き出そうとしますが,しらばっくれるベルニシア。ついに男は,ナイフを彼女の喉に……

翌朝,憧れの未亡人ベネディクタが教会に現れず,ちょっとがっかりのアセルスタン。アシュビーは相変わらず良く働き,肥集めワトキンと穴掘りパイクは相変わらず良からぬムード(ご夫人方にも伝染(笑))

しかし,自宅に戻ってみると,きれいに掃除され,ベネディクタが戻ってました。ご機嫌のアセルスタン。(こら)しかし彼女から、劇を巡って檀家さんが皆険悪と聞くと,「もうこの檀家達と寸劇やらない!」いつになく子供(笑)。

そこへエイベリンが来ました。彼女は,義父がわざわざ隠していたという書類を見せますが,不思議な書き込み。2本の線と十字マーク。アセルスタンがロフェルの遺品の中で見たのと良く似ています。しかし,これを見たベネディクタ,突如閃きます。「私の亡夫は船長でした。このような図を見たことがあります。上がフランスのカレー港,下がイングランドの海岸,十字マークは船だと思います。」

さらに,オスプリングはフランスが攻めて来た時の防衛責任者であり,財務省に資金を提供し,時折,スパイと思われる人々が出入りしていたそうです。そしてスパイをカレーでない港からフランスに送り込んでいたとも。。アシュビーはこの用件は知らないようですが,マーストン達は知っていたようです。

アセルスタンは,オスプリングとロフェルが反逆者の可能性高いと判断,ベネディクタに「聖ペテロと聖パウロによる仲裁の嘆願」(笑)をお願いし,その後建築技師の仕事を見に行きますが,クリムが,クランストンから呼び出しがあったと言伝。何故?と思いながらチープサイドのクランストンの自宅へ行くと,モード夫人何故か不機嫌?そうに,夫は例の所。

そしていつもの酒場で落ち合うと,アセルスタンは,ベルニシアの事件を聞きます。クランストンが,「闇の酒場」を調べて,彼もしくは彼女は,神の光号の船員Brackleburyと思われる人物と出た,という事までわかってます。

アセルスタンはオスプリングとロフェルの目的を説明します。クランストンは,この件に関わる全ての人物の召集を決意。それと,アセルスタンは連続窃盗犯もしくは強盗犯を罠にかける計画を打ち明けます。そのために,クランストンかかりつけの医師セオボールド ドゥ・トロイズをおとりに使う事を決定。(^^;)


By Murder's Bright Light (7)

2011-10-10 13:43:56 | Athelstan・Doherty
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価格:¥ 745(税込)
発売日:1994-10-06

剛腕船長の自宅としてはかなり地味なロフェル家。エマ夫人によれば,ロフェルはスコットランド出身の元牧師。しかし海が好きで釣り船を営んでいたエマの父親と知り合ってからは,一緒に釣りに行くようになったのが,海の男への第1歩。

しかしロフェルは複数の女性との間に噂があり,助祭長から目を付けられていた所,ついにエマと恋に落ち,破門されてロンドンへ駆け落ち。(ここら辺の話に興味ありげなアセルスタン(^^;))始めは良かったけれど,ロフェルがオスプリングと知り合ってから一変。オスプリングが紹介してくれた夜のお楽しみで,男色に目覚めたロフェル,エマとの関係は冷えきってきます。

エマはロフェルが毒殺されたと聞いて納得できません。彼は食べ物には注意深く,Usquebaugh=ウスクボー→ウィスキー(当時のイングランドでは一般的な言葉ではなかったのですね!またトリビアゲットです)の瓶はどうなのですか?と聞くクランストンですが,エマ夫人,侍女のタビサに遺品の瓶を持って来させ一気飲み。呆気に取られるクランストンとアセルスタン。。。「もし毒が入っていたなら,主人の所へ行けますよね」と微笑む夫人。アセルスタンは,牧師が誓いを破りたくなるようなかつての美しさの名残を見て取ります。(こら!(^o^;))

アセルスタンは,タビサと一緒にロフェルの遺品を取りに行きますが,そこで侍女の意外な一面,女主人をあまり快く思ってない事を知ります。そして彼は遺品の中のある本に,気になるページを発見。そこには謎の線が引かれ十字マーク。

ロフェル家を出ると,人間の漁師が現れ,神の光(God's Bright Light)号に何かのサインのような灯りが1時間おきに灯っていた事を思い出したと報告。

さらに歩くと,先だってから2人をつけてきた怪しい2人組が待ってました。しかも酒場に招き入れ。ピーターとポールと名乗る2人は,実は王冠に仕える者(すなわちヒュー・コーベットような(^^;))と言い,ロフェルの最期の航海中に近くにいて行方不明になったスパイ船についての調査をしているのだそうです。ロフェルは国家反逆者から雇われていたのではないかと疑いがかかっているのだそう。アセルスタンとクランストンは協力に応じる事にしました。合図はセントポール教会で聖母マリアの目安箱に「聖ペテロと聖パウロに仲裁のお願い」を出す,だそうです。


By Murder's Bright Light (6)

2011-10-10 12:41:01 | Athelstan・Doherty
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価格:¥ 745(税込)
発売日:1994-10-06

アセルスタン,クランストン卿の家に到着。しかし主人は留守で、迎えたモード夫人と子供達。何故かアセルスタンをDadaaと呼ぶ子供達w。

クランストンは,いつもの聖なる神の子羊館にいました。2章前に起きた強殺を悲しんでおります。しかし,教会の寸劇の出演は快諾。悪魔の役で。(爆)

2人は事件のあった家に急行。既にショウディッチが取り調べ中。いつもと同じように,ドアもしっかり,ぬかりなし。最近流行の連続窃盗犯のようですが,今度は様子が違い,強盗殺人犯に様変わり。アセルスタンは,犠牲になったメイドキャサリン・アブチャーチはまだほんの少女と知り,怒り新た。

被害に遭った商家の教区の世話役トランピングトンがやってきましたが,何故かアセルスタンに敵意丸出し。アセルスタンはじっと耐えて,この男にタイルがなくなってないかどうかの調査を依頼。

一方,船の件については,皆の話は噛み合わず,誰かが嘘をついているのは明らか。という事で,ショウディッチに,2日前God's Bright Lightに人を乗せたボートが行かなかったかどうか調査依頼。

次に2人はロフェルがスコットランドの強い酒を仕入れていた十字鍵館を訪ねます。その居酒屋の主人は,人目で海の男とわかりますが,実は名をリチャード・クロウリーといい,ジェイコブの従兄弟。そしてリチャードは反物トレードをしていた腹違いの弟の船が原因不明の沈没事故を起こし,ロフェルに責任があるのでは?と疑っています。クランストンは,ロフェルが常連で仕入れていたというusquebaughという酒を頂きますが,酒自体に怪しい所はなし。

クランストンは,次は「川について知っている人物」を訪ねようと出発。ところがここで,アセルスタンは,見知らぬ2人組が後を追っている事に気付きます。クランストンはもっと前からわかっていた様子。

さてクランストンの友達?leaperを通して2人が会ったのは「人間の漁師」確か8巻に出てきましたねぇ。1巻から順番に読む人にはおそらくお初でしょう。人間の漁師とは,テムズ川に落ちた人を回収する仕事人で,かなりの情報通。町のゴシップ王ですな。(^o^;)

人間の漁師の仲間は,おねぇがうろうろしていた事,特に誰も出入りしてない事を証言。やっぱりジェイコブがうそつき? そして肝心のプロとしての報告。その日川に落ちた人間はいなかった,そうな。

クランストンはジェイコブがうそをついている事を確信しましたが,まずその前に,ロフェル夫人に会う事にします。


By Murder's Bright Light (5)

2011-10-09 13:37:40 | Athelstan・Doherty
By Murder's Bright Light (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)By Murder's Bright Light (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)
価格:¥ 745(税込)
発売日:1994-10-06

翌朝,アセルスタンの朝のお祈りに,エイベリン・オスプリングがやってきました。彼女はどうやらアシュビーにぞっこんの様子。アシュビーはクリムの手伝い中。3人で朝食をとっていると,マーストンが現れます,が,アセルスタンは無視。

アセルスタン,やおらエイベリンに,「お父様を殺したとされる男の所に来るという事は愛し合っておられるのですね。しかし結婚には懺悔が必要です。別々が良いですか?それともご一緒に?」そして懺悔開始。直後に「お父様を殺したのはあなたですね?」びっくりのエイベリン。マーストンが何事かと近づいてきますが,アセルスタンは彼を追い返します。

エイベリンはオスプリングの実の娘ではなく,彼女は母の連れ子。オスプリングは始めは彼女を普通に娘としてかわいがってくれましたが,やがて彼女の魅力に目覚め…。で,彼女は思わずナイフを取って父を刺してしまいました。何か証明できるものは?と尋ねるアセルスタンに「これ位しか…」と,肩の掴まれた痕を見せます。

次に,アシュビーからロフェルについてインタビュー。ロフェルは,航海時にはいつも十字鍵館という居酒屋で特別な飲み物(アルコール度数が非常に高い)を仕入れて,小瓶に持っていたそう。また,今回の航海では,オスプリングがアシュビーに何か封をした物をアシュビーに届けさせたのだそうです。いつもはロフェルはオスプリングからの贈り物は棄てていたそうですが,今回に限って嬉しそうに受け取ったのだそうです。しかしアシュビーが帰ると,何故かオスプリングの方が何故かかんかんに怒っていたようです。

ここで突如肥集めワトキン乱入。寸劇に必要なものをカートに乗せてきました。穴掘りパイクも一緒に乱入。どっちが神様の役をやるかで大喧嘩(笑)するとヒグという豚飼いも登場。ヒグはトラブルメーカーでこれはヤバいと思ったアセルスタンは止めに入りますが,ヒグは「三位一体」を提案。ワトキンは父なる神,パイクは聖霊,自分は神の息子になる,と,決めて,問題解決。

ほっと一息ついたアセルスタンですが,今度はそこへエマ・ロフェルと侍女タビサ・ベロア登場。聞けば前日の遺体荒らしについての質問とか。(その日は葬儀)しかし用件はそれだけではないですよね,奥様?と見抜くアセルスタンに,タビサが主人に代わって質問「ご主人様が毒殺されたとは本当ですか?」エマ夫人「あの人はとても注意深くて,皆が食べるものしか頂かなかったのですよ。」「ご主人はスペシャルドリンクをお持ちでは?」「ああ,確かに。でもあの人は必ず決まった酒場で,自分で小瓶に入れていたわ。それに海でしか飲みませんでした。」

ここで2人は慌ただしくお葬式へ。

アセルスタンはクランストンに会いに教会を出ます。途中,処刑場で懺悔をしたいという罪人の話を聞きます。娼婦を殺したという罪人はロバートと名乗り,海の男で,また偶然ロフェルの船に乗った事がありました。ロバートによれば,ロフェルは男色が趣味で,贔屓には相当の分け前を与えていたそうです。ロバートは懺悔できて感謝。アセルスタンは礼を言い,処刑人で檀家のサイモンに楽に処刑してくれるよう頼みます。


By Murder's Bright Light (4)

2011-10-09 13:04:19 | Athelstan・Doherty
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価格:¥ 745(税込)
発売日:1994-10-06

もう1ヶ月放置してましたけど(^^;)本はちゃんと読んでましたよ~。どんどん更新していきましょう!

クランストンとアセルスタンは,ミルク通りのマグダラのマリア教会へ(何か名前がイミシンな教会ですが…(^^;))ロフェル船長の遺体を確認が目的です。スティーブン・グロスペッチ神父はクランストンの旧友。エドワード王子随行の神父だったのだそうな。(さよか)
You are not here to kiss my lovely face?
な,セリフが素敵な神父。このセリフは覚えて真似しよう。

しかし,スティーブン神父はロフェル船長についてはあまり知らない様子(=あまり真面目に教会に通ってないという意味)アセルスタンとクランストンは,神父にお願いして,安置されているロフェルの遺体を見に行きましたが,ここで事件。既に侵入者アリ。何と,棺桶から出されて椅子に座らされ,喉元に"ASSASISIN"と書かれた紙。
ロフェルの遺体を元に戻しながら,アセルスタンはロフェルの胸に斑点を発見。それは毒殺の痕と確信するアセルスタン。

2人は聖なる神の子羊館に立ち寄り,アセルスタンは,ロフェル殺害と見張り行方不明は同一犯,オスプリング殺害は別件であろうと説明。しかし見張りの失踪は依然大きな謎。

その頃,1人の泥棒がある家に侵入。それに気付いた若い女中が犠牲になる事件発生。

クランストンとアセルスタン,今度はロフェルの女に会います。ベルニシアの家はきちんとしていて,受け答えもしっかり。ロフェルは元々僧侶で,何か問題を起こしてエジンバラ近くの教会から追われたのだそう。胃腸は弱かったようです。クランストン「敵はいましたか?」と尋ねると「友達はいたかって,聞きなさいよ」と言い返す。
するとクランストン,何故か彼女に困惑な視線。???なアセルスタン。クランストン,やおらベルニシアの腿にタッチ。さらに胸。そして,

「君はおねぇだな。」

アセルスタン,目が点(爆)

さて,さらにインタビューは続きます。昨晩ベルニシアは,God's Bright Light号の近くに行き,見張りに挨拶。すると近くの倉庫で何か金属の擦れる音(剣を抜くような)を聞いたとの事。その場にオスプリングはいなかったそうです。

アセルスタンは,誰かロフェルの遺体を辱めるほど嫌いな人は?と聞くと「ジェイコブ・クロウリーでしょ」

ベルニシアとの話終了。外に出て,こらえきれず大笑いのクランストン。


By Murder's Bright Light (3)

2011-08-31 12:19:51 | Athelstan・Doherty
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価格:¥ 745(税込)
発売日:1994-10-06

God's Bright Lightは,カレーとドーバーを行き交うフランスの貿易船を襲って金品を奪う船。当時,国の黙認の下にそういう事をやっていたのね。まるで,今のソマリアみたい。

今回,9月末に出航,10月半ばにフランスのある釣り船を襲った時,ロフェル船長はとても嬉しそうだったけれども,その後腹痛に悩まされて亡くなったようです。ロフェルとオスプリングは友達ではなく,ビジネスの付き合い。しかし,人殺しビジネスでした。

一旦教会に戻ったアセルスタンに,アシュビーは何か手伝いたいと。そこでアセルスタンは,蝋燭の手入れをお願いします。それと,退屈したらボナが相手をしてくれると。

アセルスタン,アシュビーはエイベリン嬢の何かを知ってて庇っていると見ます。しかしこのままでは,保護期間が終わればアシュビーは確実に殺人罪。

アセルスタンとクランストンは,God's Bright Lightの隣に停泊するHoly Trinityを訪れます。当時,テムズ川から大型船に入るのは,まあ今でもそうなのだろうけど,かなり危険だだようで,軍隊経験のあるアセルスタンですら,クランストンに手を引いてもらって,どうにか乗れたようです。

クロウリーはクランストンの旧友で,2人の挨拶は賑やか。しかし,他の船員,航海士フィリップ・ケイブ,書記ディド・コフリー,船医ヴィンセント・ミンター,衛兵長トスティグ・ペベリルはフレンドリーではありません。ミンターによれば,ロフェルは10/14に腹痛を訴え,薬を投じたが20日に亡くなったとの事。アセルスタンは毒殺を疑います、が,ミンター曰く,船では腸の病気は珍しくない,ネズミが食べ物に糞をし,水は黒く,ビスケットはゾウリムシだらけ…。また,ロフェルはワインを持っていたけど,コフリーが一緒に飲んでいる。

アシュビーに関しては,主人であるオスプリングが海嫌いなので乗船していたとの事。アシュビーはオスプリングを嫌悪していたそうです

ロフェルには(当然)娼婦がいるが,中でもお気に入りは,ベルニシア。船員が亡くなった時は,指輪を「指ごと」与えていたそうな(汗)

見張りが消えた件については,もっと不思議。船に誰にも気付かれずに乗り降りするのは大変難しいのだが,あの日誰も乗り降りした気配がなかったとの事。


By Murder's Bright Light (2)

2011-07-30 08:36:02 | Athelstan・Doherty
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価格:¥ 745(税込)
発売日:1994-10-06

アセルスタンはいつもの通り,朝のお祈り終了後,教会の檀家さん達の恒例の寸劇の準備。
そこへ,アシュビーと名乗る若い騎士が殺人の嫌疑をかけられたと,保護を求めて駆け込みます。するとほどなく追手のマーストン率いる部隊が表れ,アシュビーを引き渡すよう要求。困ったアセルスタン,教会法で定められた権利遂行の為,十字架で応戦…と,そこへ,タイミング良くクランストン卿登場。体型に似合わぬ華麗なステップで,すぐにマーストンを追い詰めます。

余談ですが,ここで,多分初めて(^_^;)?クランストン卿のフルネーム公開。Sir John Andrew Patrick George クランストン なのだそうです。

マーストンから事情を聞けば,この朝,彼らの主人,ヘンリー・オスプリング卿が殺害され,現場に彼の騎士アシュビーが立っていて,すぐ逃げ出したので,犯人と断定して,追って来たとの事。オスプリング氏と言えば先に謎の死を遂げたロフェル氏と取引があり,しかもアシュビーは船に乗船していたそうなので,現場に急行のクランストンとアセルスタン。

現場の船宿には,急を聞いて駆け付けたオスプリングの娘エイベリン,ロフェルの妻エマ,エマの女中タビサ・ベロアと,何故か女性ばかり集合。ドハティ小説のお約束として,この中に犯人もしくは黒幕にかかわる人物がいるな。(^o^;)



By Murder's Bright Light (1)

2011-07-27 22:14:30 | Athelstan・Doherty
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価格:¥ 745(税込)
発売日:1994-10-06

久しぶりのアセルスタンです!

テムズ川に停泊する軍艦God's Bright Light,実はこの船は艦長を病気で失い,この場に停泊してます。見張り役の船員が、約束の時間に娼婦と一緒に戻ってくると,交代すべき,仲間の見張りがいない。船に誰もいないようです‥‥

クランストン卿は,民事訴訟の処理中。今日の原告は,隣人ラグルウィードさんが,蛙と話が出来る,魔女に違いない,と!訴えるアリス・フログモア。アリスのあまりの剣幕に呆れるってか、蛙は自分だろ?!とさえ思って可笑しさこらえるクランストン卿。何故か裁判所に犯人?(^^;)蛙がいます。その蛙が鳴く度,蛙婆(笑)が「ほ~ら,魔女と話してる」,とのたまうので,アセルスタンがいたら,可笑しくて倒れるに違いないと思ってます。結局,法廷侮辱罪で却下。

次の事件は,隣のライバル同士のパン屋の争い。一方が増設したトイレの汚水が,もう一方の倉庫に流れるのだそう。

…しかしここで,ショウディッチという巡査が,泥棒の一報を持ってきたので,裁判はお開き。被害者は,セルポットさん。家族で留守中に被害に遭ったそうです。執事ラッチキーが応対。しかし,この家は戸締まりがしっかりしていて泥棒が入る隙がありません。最近,この周囲で同じ手口の事件続発なので,内部犯行とも思いにくい。

帰り道,ショウディッチとGod's Bright Lightの噂するクランストン。難事件2つ,いよいよあの方の出番(^_^;)



Run!Run!Run!