今回の公演で俺の役は刑事だったんです。で、見て下さった方はまだ覚えてるかと思いますが、銃を使いました。総会屋を殺し、自殺に使ったあの銃です。あの銃、気付いた方もいるでしょうが100均のオモチャ銃です。
あの銃は俺の私物で5年以上前から使っているものです。勿論稽古用にです。プライベートで誰かを撃ったりとか、そんな大人げない事はしていません。
で、今回もあの銃の出番は稽古中だけの予定だったんです。それなのに…本番ではモデルガンを使う予定で、ニューナンブに似た形のS&Wのモデルガンを用意していたんです。12600円のね。それにホルスター5500円。しめて18100円なり。7月の中旬に購入したものの、稽古場の都合により使う事が出来ず、本番までの約2ヶ月で使った回数7回。都合というのは音を出しちゃいけなかった為で、モデルガンは空撃ち厳禁なんで、例の100円銃を空撃ちして稽古していたという訳です。
で、いざ小屋入りし、場当たりの準備に入って弾に火薬をつけて装填し、ちゃんと動くか確認しようとした時には…もう壊れてました。ゲキテツを起こしても回らないんですよあそこが(もう忌ま忌ましくて名称を忘れた)。呆気ないもんです。高い金出してそれかよ。それにしても7回ですよ。購入した店の親父に言われた通り、ちゃんと手入れもしたのに。明日は本番という直前の出来事。とりあえず場当たりは100円銃で乗り切り、急遽対策を練る事に。まず、共演者のアンディの知り合いが働くガンショップに聞いて貰う。在庫なし。ネットで調べる。間に合わない。1階の鑑定倶楽部を覗く。1500円で売っていたが、胡散臭いので却下。結局、舞台監督の知り合いが幾つか持ってるので初日の昼、ゲネの前に持ってくるという話しになった。最悪の事を考えて100円銃に細工を施す事に。それは演出助手の柴ちゃんがやってくれたのだが、火花が見えるようにするのだと言って銃口をいじりはじめた。一方、壊れた銃は直らないものかと舞台美術の松本さんに
相談。すると分解を始めた松本さん。結局壊れた場所は解ったが、直せないので部品を交換するしかない事が判明。しかし、組み立て方が分からないと言い出した松本さん。アンタがばらしたんだろう~。モデルガンはそのまま放置されるハメに。
翌日、初日の昼に舞台監督の知り合いがモデルガンを持ってやってきた。デカイ…俺のモデルガンより1.5倍はデカイ。とりあえず身につけ背広を着る。左胸が飛び出て片パイ状態。銃持ってるのバレバレ。じゃあ腰にしようとしたがやはり盛り上がるし、不安定。ウーム…持って来て貰って申し訳ないが今回は使えないとお断りして、お詫びにゲネを見て貰った。
そんなこんなで100円銃が本番で使われたのである。しかし頑丈だな。中の金具錆びまくっているのに。舐めちゃいかんな100円銃。
あの幻のモデルガンが本番で使われていたら…あ~あ。その壊れて分解されたままの幻のモデルガンは、その舞台監督の知り合いが欲しいと言って持って行った。聞くと彼は銃マニアらしい。壊れた銃は俺のもとを離れ、彼のもとへ。何らかの再利用に使われた事だろう。
今回解った事、100円銃は偉大だと言う事。
あの銃は俺の私物で5年以上前から使っているものです。勿論稽古用にです。プライベートで誰かを撃ったりとか、そんな大人げない事はしていません。
で、今回もあの銃の出番は稽古中だけの予定だったんです。それなのに…本番ではモデルガンを使う予定で、ニューナンブに似た形のS&Wのモデルガンを用意していたんです。12600円のね。それにホルスター5500円。しめて18100円なり。7月の中旬に購入したものの、稽古場の都合により使う事が出来ず、本番までの約2ヶ月で使った回数7回。都合というのは音を出しちゃいけなかった為で、モデルガンは空撃ち厳禁なんで、例の100円銃を空撃ちして稽古していたという訳です。
で、いざ小屋入りし、場当たりの準備に入って弾に火薬をつけて装填し、ちゃんと動くか確認しようとした時には…もう壊れてました。ゲキテツを起こしても回らないんですよあそこが(もう忌ま忌ましくて名称を忘れた)。呆気ないもんです。高い金出してそれかよ。それにしても7回ですよ。購入した店の親父に言われた通り、ちゃんと手入れもしたのに。明日は本番という直前の出来事。とりあえず場当たりは100円銃で乗り切り、急遽対策を練る事に。まず、共演者のアンディの知り合いが働くガンショップに聞いて貰う。在庫なし。ネットで調べる。間に合わない。1階の鑑定倶楽部を覗く。1500円で売っていたが、胡散臭いので却下。結局、舞台監督の知り合いが幾つか持ってるので初日の昼、ゲネの前に持ってくるという話しになった。最悪の事を考えて100円銃に細工を施す事に。それは演出助手の柴ちゃんがやってくれたのだが、火花が見えるようにするのだと言って銃口をいじりはじめた。一方、壊れた銃は直らないものかと舞台美術の松本さんに
相談。すると分解を始めた松本さん。結局壊れた場所は解ったが、直せないので部品を交換するしかない事が判明。しかし、組み立て方が分からないと言い出した松本さん。アンタがばらしたんだろう~。モデルガンはそのまま放置されるハメに。
翌日、初日の昼に舞台監督の知り合いがモデルガンを持ってやってきた。デカイ…俺のモデルガンより1.5倍はデカイ。とりあえず身につけ背広を着る。左胸が飛び出て片パイ状態。銃持ってるのバレバレ。じゃあ腰にしようとしたがやはり盛り上がるし、不安定。ウーム…持って来て貰って申し訳ないが今回は使えないとお断りして、お詫びにゲネを見て貰った。
そんなこんなで100円銃が本番で使われたのである。しかし頑丈だな。中の金具錆びまくっているのに。舐めちゃいかんな100円銃。
あの幻のモデルガンが本番で使われていたら…あ~あ。その壊れて分解されたままの幻のモデルガンは、その舞台監督の知り合いが欲しいと言って持って行った。聞くと彼は銃マニアらしい。壊れた銃は俺のもとを離れ、彼のもとへ。何らかの再利用に使われた事だろう。
今回解った事、100円銃は偉大だと言う事。
涌井氏は隙を見て、楽屋の鏡前で分解された無残な姿のソ\レをじっーと見て、説明書をまたじっーと見て、一言。「ひとつ部品足りないよ」。そして彼はそのまま去って行きました。隣で変身モードに入り始めてたワタシの脳裏には、分解した松本さんの顔とソ\レを売ったどこかのオッサン(あくまでもイメージ)の顔が交互に…。えっーと。 100円銃、万歳っ!