北川竜二で、「アレは何したので・・・」でした。

脳内で文章を作った時点で書くのが億劫になってしまうのですが、それでも時々書きます。

続き20

2006-04-24 04:19:42 | Weblog
目を覚ませば朝だった。遅い朝。もう一眠りすれば時計の針は天辺を指すはずだ。のそのそと起き上がる。隣を見ると友人が死んだように寝ていた。何だかコワイ。
自分の身体を確かめる。眠って何か変化があるかも知れない。足から頭までとりあえず色々触ったり動かしたりしてみる・・・特に変化はないようだ。
まずはタバコを咥える。一服だ。今日のシュミレーションを頭で考える。まずは病院だ。正規の診察を受け、診断書を貰い、警察に届ける・・・他は・・・特にないか。保険会社は彼が電話して、代理人が電話してくるだろう。自転車は・・・そうか、今日は面倒だ。とりあえず邪魔にならない所に置くか。後は、友人にお礼を兼ねて飯を奢る。
心配を掛けたせいで余り寝てないであろう友人をたたき起こす。出かける事を告げ、友人にも準備をさせる。合点が行ってない顔だったので飯の事を話す。寝起きに飯の話を聞いて直ぐにテンションが上がる友人は、急いで着替え始めた。変な奴だ。

事故に遭ったそのままの服装に戻り、友人と連れ立って昼近い街中をのそのそと歩く。車では近かったが、歩くとなると話は別で、結構な距離がある。季節はまだ夏、二人とも5分も歩いた頃には汗まみれになっていた。事故現場に着くと、自転車は無事だった・・・まぁ事故車なので盗られる事はないか・・・その自転車を邪魔にならない所に置きなおす。掛け忘れたチェーン錠もして。
どこかの飯屋に入る為に彷徨っている時、保険屋から電話が入った。馬鹿丁寧に「今回は誠に・・・」「こちらで出来る限りの・・・」と慰めと謝罪の言葉を連呼された。電話の相手が今回の事故処理の代理人だった。今後は保険屋が話を進めていく。とりあえず、これから診断書を貰い警察に届ける旨を伝えると、それを確認次第また連絡すると言って保険屋は電話を切った。
飯を食べる為に入った店に着く頃には、汗だくだった。急いで食券を買い、席に着き、出された水を一気に飲み干す。

午後の病院は混んでいた。友人とは店を出たところで別れ、今は一人ロビーで他の患者と同じように順番を待つ。混んでいたはずだが、意外と早く順番が回ってきた。昨日と違う先生が、昨日と同じ様な診察をし、看護師が傷口のガーゼを交換してくれた。汗はかかなかったがものの5分もしないうちに診察は終わり、再びロビーへ。会計で診断書を受け取る。金は払わない。事故だから。

警察に診断書を届け、家路に着き、地元の駅に着いた時には夕方になっていた。改札を出たところで、彼から電話が入った。保険屋と話したことを伝え、診察の結果も伝える。彼はホッとしていたようだ。彼は今後は保険屋が仕切るが、何かあったらこちらに言って下さい、また連絡します、と言って電話を切った。が、彼からの電話は2度となかった。
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ようやく

2006-04-17 21:43:29 | Weblog
先週も2本見て、観劇ツアーが終わった。でも本当は月末と来月頭にもまだあるのだが、予定がかなり入ってて行けそうにない。連絡くれた方々申し訳ないです。

今回のツアー、当然面白いのもあればつまらないのもありました。とある芝居での出来事…芝居が終わって外に出てタバコを吸おうとしていると、スンゴイ勢いで劇場から出てくる女が一人。その後に男が慌てた風で追い掛けてくる。お、なんかのっぴきならない状況かな、とそれとなく観察する事に。女はポケットに手を入れ何か探している。男はどうしていいか分からない感じだ。ケンカか?しかし芝居見ながらケンカはできまい。じゃあ芝居見る前にケンカしたのか?だったら他でやれ…そうこうしてる間に女はポケットからタバコを取り出し、暫く見つめた後、そのタバコを地面に叩きつけた。「つまんねぇんだよ!」と叫びながら。そしてそのタバコを拾い、早歩きでどこか夜の街に消えて行った。男はそれを追い掛けて行った…
いやー久しぶりに見ましたあんな光景、あんなリアクション。ダチョウ倶楽部の上島が帽子を叩きつけるくらいさまになってましたよ。
俺も公演を行う側の人間でもあるので、お客さんがあんなリアクション取ってたらかなりへこみます。しかしそんな女とは逆に絶賛していた客もいました。つくづく好みというのは怖いですな。
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続き19

2006-04-13 23:51:25 | Weblog
暫くお互い無言のまま時間は過ぎていった。眺めている景色だけが動いている。
何個目かの信号につかまり、動いていた景色が止まる。ふいに彼が話しかけてくる。仕事は?住所は?返す言葉に更に言葉を返す…緊張が解けたのだろうか、彼は沈黙を嫌うかのように喋り続けた。その会話の中でも誠意を見せるという言葉が何度も飛んで来た。
友人の家は警察署から近かった。車で10分くらいか。なので彼としては盛り上がったと言っていいのかは分からない会話が中途半端で終わる事となった。
簡単に挨拶を済ませて車を降り、友人の住むアパートへ入る。車の音が遠ざかっていった。出迎えた、心配そうにしていた電話での友人の声は、無事な事が分かるといつもの声に変わっていった。着替えを借り一息つく。安心感か安堵感か、どっと疲れが出てきて睡魔に襲われる。それでも友人にはちゃんと話しておかなくてはならない。
…諸々話し終える頃には1時間が過ぎていた。友人はとりあえず合点がいったのだろう、しきりに良かったを連発している。
夜が明けるとまた病院と警察だ。友人には悪いが早々に寝る事にした。
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昨日も

2006-04-10 09:00:40 | Weblog
観劇ツアーに行って来ました。今日行った小屋はその存在を知ってはいたんだけど、今まで行く機会もやる機会もなくてとうとう昨日初上陸となった。雑誌に載ってた写真を見る限り、客席はレトロな雰囲気で悪くなかったので、好印象を持って行った。
いざ受け付けを済ませ客席に突入すると、係りの人に靴を脱いで下さいと言われた。どうやら土足厳禁らしい。小劇場で靴を脱ぐ羽目になるなんて思いもせず、ブーツを履いて来た事を悔やんだ。
ひな壇になってる客席はなかなかの急勾配。役者はかなり圧倒されるんじゃなかろうか。とりあえず最後列に行ってみる。手を伸ばせば届く天井。ブースがあるんだろう。しかしこの天井が邪魔で舞台が見えない。ひな壇も急だから客が入ると見づらくなりそう。しょうがないから客席のど真ん中に。
客入りがよくて、つめて下さいと案内が飛ぶ。遅れてくる客がかなりいるみたいで開演が15分遅れた。15分押しはなかなかない。始めちゃえばいいのに。
制作というのは本当に難しい。必ずと言っていいほどトラブルがどっかで起きる。まぁ見る方も開始時間知ってる訳だからそれに間に合うように動くってのは、他の客からしたら当たり前なんだが。難しいよな制作って。
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一昨日は

2006-04-09 21:27:18 | Weblog
芝居観劇ツアーだった。しかしいい加減金がなくなってきた。

さて今回は、チケットには全席自由席って書いてあるのに、こちらに座って下さいとか前の方から詰めて下さいとか場内整理の兄ちゃんが言ってくる。理由は混むからだそうだ。だったら指定席にするとか、場内整理をちゃんとやりゃいいじゃんという話しですよ。
俺は基本的に真ん中よりも後ろで見る。なので、こちら~とか、前から~とか言ってる兄ちゃんは無視。
さて芝居の方は、俺の好みではなかったので途中から疲れました。料金に見合った芝居とも思えず、残念。
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花見

2006-04-07 21:30:12 | Weblog
花見なんて何年ぶりだろう。まぁ、花見という企画が上がるのも久しぶりなのだが、花粉も少ない今年、行ってみようと思い予定を空けた。先日の水曜だ。
しかし…
雨降ってんじゃねぇか!
という訳で、花見は中止。
しかし、皆予定を空けていたので飲むには呑んだ。花見ではなくなったので、若干皆のテンションが下がり気味だが、入った店のチャーシューがめちゃくちゃ美味いこと。しかも仲間の一人が誕生日で、その事を店長に告げると急だったにも関わらず、誕生日ケーキならぬ誕生日デザートを作ってくれた。
しかしあのチャーシューは美味かった。また行こう。
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気づけば4月

2006-04-03 02:46:20 | Weblog
みかさんコメントどうもです。こちらは元気ですよ。とりあえず毎日生きております。花見ね~、夜はまだ寒かったりして、花粉もそうだけど寒くなければいいなと思っちょります。花見は今週の予定です。

さて・・・1年も3分の1が終わった。4月。エイプリルフールも何事もなく過ぎていった。3月下旬から再び観劇ツアーがスタート。3月4月の合計10本。まだまだツアーは続くな。金も飛びます。まぁ全部付き合い芝居です、はい。こっちの芝居も見に来て貰ってますからね。という訳でまたこっちがやる時は来て下さいな。
日付が変わってつい昨日も見てまいりました。

トリガーも9月に公演が控えている。この3ヶ月が本当にアッと言うまに過ぎたように、気づけば本番明日とか言ってそうだな。
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続き18

2006-04-01 17:19:31 | Weblog
友人はちょうど家を出たところだった。事情を説明し、もうすぐ行く事を告げる。
電話しながら喫煙所に入り、煙草を吸う。電話を切り窓の外を見る。止まない雨。しかし妙なものだ。自分をはねた車に乗る…はねた本人と供に。やっぱりタクシーの方が良かったか。よからぬ想像が脳裏をかすめる。まぁなるようにしかならないか…吐き出した煙草の煙のように。
しばらくして彼が戻ってきた。会話もそこそこに出発する。署を出て、駐車場に停めてある車に乗り込む。左ハンドルの外車。ワーゲンのような形。右側に座る。すぐにシートベルトをする。彼も乗り込みエンジンをかける。カーステレオの上に小さな扇風機が付いている。
告げた行き先に向かって車が動き出す。彼は緊張しているようだ。無理もない、被害者と加害者が車に乗り、加害者が運転しているのだ。彼の口から緊張していると漏れてきた。ギアチェンジもぎこちない。それでも車は進み、信号で止まった。気付くと窓がみるみる雲ってくる。右側の窓は全て雲ってしまった。フロントガラスも回りはどんどん曇りはじめている。エアコンを点けないのだろうか…そんな事を考えていると、エアコンないんです、扇風機しか。じゃあちょっと窓開ければと思ったが矢先、これじゃあ前が…右斜め前方なんて見える訳がない…この車はヤバイんじゃないか…
鞄を抱える手に力が入った。
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