部屋の外に出、ヤンキー達の後に続く。受け付けカウンターの前にある少し広いスペースでヤンキー達は立ち止まり、
「ここに一例に並べ」
と、勝ち誇ったように言った。
(何でお前が勝ち誇ってんだ?)
洋平は少し落ち着いた頭の中でそのヤンキーに毒づいた。とりあえず現況で人数はこちらが勝っている。山田の行方が気になるが、数の上ではこちらが有利だ。更にここで騒ぎになれば、店の人も黙ってはいまい。短期決戦ならこちらに分があるかも知れない。そして振り返ってカウンターを見た洋平はギョッとした。ヤンキーと店員が親しげに何やら話しをしている。時折笑顔を見せる店員の名札をみると店長と書いてある。(ドウイウコトダ…)
洋平は動揺した。ヤンキーが店長を脅しているのか…しかしあの笑顔は愛想笑いではない。となると考えられるのはあいつらはグルだという事だ。店が警察に通報する事はない。
(まずいな…)
洋平はなにげに隣にいる尾崎を見た。尾崎は歯を食いしばり、眉間に皺を寄せている。キレかけている。
(まずいな…)
更に隣の吉元っちゃんを見る。ヤンキーを睨んでいる。今にも掴みかからん勢いだ。
(まずいな…)
店が頼りにならないとなると数の上でこちらが有利だとしても、こちらから仕掛けるのはよくない。このヤンキー達は間違いなく地元のヤンキーだ。他にも連れが集まる可能性はある。となると、他の客が通報してくれるかどうかだが…洋平はこのスペースから見える3つの部屋の扉を一つずつ見て行った。2つめの扉を見た時、3つめの扉が開いた。それに目をやった洋平はまたギョッとした。出て来たのはヤンキーだった。そしてこっちに向かいながら話しかけている。2つめの部屋からもヤンキーが出てきた。
(マズイな…)
このヤンキー達は何人でカラオケに来てるんだ?洋平は自分の身がかなり危ない事を知った。
「ここに一例に並べ」
と、勝ち誇ったように言った。
(何でお前が勝ち誇ってんだ?)
洋平は少し落ち着いた頭の中でそのヤンキーに毒づいた。とりあえず現況で人数はこちらが勝っている。山田の行方が気になるが、数の上ではこちらが有利だ。更にここで騒ぎになれば、店の人も黙ってはいまい。短期決戦ならこちらに分があるかも知れない。そして振り返ってカウンターを見た洋平はギョッとした。ヤンキーと店員が親しげに何やら話しをしている。時折笑顔を見せる店員の名札をみると店長と書いてある。(ドウイウコトダ…)
洋平は動揺した。ヤンキーが店長を脅しているのか…しかしあの笑顔は愛想笑いではない。となると考えられるのはあいつらはグルだという事だ。店が警察に通報する事はない。
(まずいな…)
洋平はなにげに隣にいる尾崎を見た。尾崎は歯を食いしばり、眉間に皺を寄せている。キレかけている。
(まずいな…)
更に隣の吉元っちゃんを見る。ヤンキーを睨んでいる。今にも掴みかからん勢いだ。
(まずいな…)
店が頼りにならないとなると数の上でこちらが有利だとしても、こちらから仕掛けるのはよくない。このヤンキー達は間違いなく地元のヤンキーだ。他にも連れが集まる可能性はある。となると、他の客が通報してくれるかどうかだが…洋平はこのスペースから見える3つの部屋の扉を一つずつ見て行った。2つめの扉を見た時、3つめの扉が開いた。それに目をやった洋平はまたギョッとした。出て来たのはヤンキーだった。そしてこっちに向かいながら話しかけている。2つめの部屋からもヤンキーが出てきた。
(マズイな…)
このヤンキー達は何人でカラオケに来てるんだ?洋平は自分の身がかなり危ない事を知った。