北川竜二で、「アレは何したので・・・」でした。

脳内で文章を作った時点で書くのが億劫になってしまうのですが、それでも時々書きます。

地下鉄に乗って芝居を見に行く

2006-10-21 10:11:33 | Weblog
昨日は先日俺の奥さん役で競演したクマちゃんが出る芝居を見に東銀座へ。地下鉄に乗って行きました。その道中、今度劇場公開される「地下鉄に乗って」を読みながら。
作者浅田次郎の作品を活字で読むのは初めて。映画は「鉄道屋」を見たのだが。でまぁタイトル通り地下鉄に関する描写がふんだんに出てくるのだが・・・まさかタイムスリップする話だとは。でも面白かった。後半の方はさすがにコウ来るだろうと予測は出来たが、でもその描写の文章がとてもよくて、言葉がよくて、飽きずに読めた。ちょっとジーンと来ちゃったし。

地下鉄・・・ちょうど先日「交渉人真下正義」がテレビでやってたので見たのだがあれも地下鉄。ちょっと古いが劇場版「パトレイバー2」でも廃線になった地下鉄が出てくる。他にも地下鉄が使われた作品はたくさんあるのだろう。

俺がまだ実家にいた頃、まだ幼かった頃は地下鉄よりも地上を走る電車の方が好きだった。景色が見える方が楽しかったし、どのあたりを走ってるのかが景色で分かるのもよかった。乗る度にいつも外の景色を眺めていた。が、そもそも電車に乗る機会は殆どなかった。小学校中学校は歩いて10分だし、高校は自転車通学。遊びにしても移動は大抵自転車。電車には殆ど乗らなかった。電車に強い憧れなどなかった。それは時代のせいなのか、単に興味のなさのなか。多分両方なのだろう。他に目が行きそうなのはたくさんあったし。
大学に通っていた頃、ようやく電車通学になった。地下鉄に乗った。地下鉄御堂筋線。朝の通勤通学ラッシュに揉まれ、帰りは帰宅ラッシュにヘトヘト。うまく座れると眠った。座れないと、窓の外の暗闇を見ながらボーっと色んな事を考えていた。何を考えていたのかなんて思い出せやしないが、何か考えていた。暗闇を眺める。その向こうにある何かを考える。10人いれば10人の暗闇の向こう。闇に目を凝らし何かを探す。意識的か無意識的か分からないが。
今はその暗闇に目を向ける人も少なくなったのではないだろうか?携帯をいじる人が多いからだ。

上京してからというもの、圧倒的に電車に乗っている。実家にいた頃よりも。配分的には地下鉄に乗る機会は少ないが。
窓から流れる景色を見る。ほぼ毎日。見慣れてくると不思議なもので、その景色の向こうを探し始める。まるで暗闇の向こうを眺め何かを考えるように。そして小さな町並みの変化に現実に引き戻される。

電車・・・1回運転してみたい。
コメント
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