北川竜二で、「アレは何したので・・・」でした。

脳内で文章を作った時点で書くのが億劫になってしまうのですが、それでも時々書きます。

公演七不思議の6

2006-10-02 14:37:53 | Weblog
まぁ七不思議なんて仰々しい事言ってますが、まぁ面白かったとか、不思議とか珍しい出来事でも書くかと。その6。
ある日の稽古場。無線機を使って犯人グループを逮捕しようとするシーンの稽古。本番ではこのシーン、俺は最後にちょこっと出てくるだけなのだが、その当時はシーンの頭からガッツリ出ていた。ま、それはどうでもいいけど。このシーンは寺山役の安藤君が大活躍するシーンであり、結城役の小松君が俺が犯人の一人であると確信するシーンでもある。このシーンはとにかく安藤君のセリフ量が多い。しかも無線からの声と会話をするという事で、なんかやり辛そうだなと思って見ていた。で、その日、やたらとセリフを噛んで何度もやり直しをさせられるので、ちょっとイラッときた俺は「次噛んだら焼肉おごれ」と脅してみた。そしたら演出や他の役者達もそれに乗って、次に噛んだら全員分の焼肉を奢るという恐ろしい状況になってしまった。通常、他の見ている役者陣は当然、「噛んじゃダメよ」、「噛むとは何事」と思って稽古を見ているが、今回ばかりは全員噛むことを祈っていた。しかもあからさまに「噛め」とか「どこの肉行く?」とか「今日の晩飯、いや、明日の飯の分まで食うか」とヒソヒソ話し始める始末。そして演出の一声「じゃあ噛んで、いや、やってみようか」
結果、安藤君は見事に噛んだ。そして泣きのリベンジ。それも噛む。ところで、噛むというのは、あくびと一緒で伝染する。もうそのシーンを何度もやって、その度噛む安藤君の「噛み菌」が小松君に感染したようで、小松君もその頃噛んでいた。噛みのツートップだ。噛みの筆頭の和田さんを差し置いてランキング1位にのし上っていた。そうして小松君も焼肉を奢らなければいけない状況になっていった。
結局何度かチャレンジしたものの、すべてにおいて噛んだ安藤君。そして巻き添えを食らった小松君。

結局、まだその焼肉祭りは開催されていない。このままバックレようと企んでいるのかも知れないがそうはいかない。肉の恨みは怖いのだ。たとえ皆が忘れようと俺は覚えているだろう。安藤君、小松君早く肉を食べさせろ。
コメント
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