相棒12-6
勤めていた頃は時計にもこだわって、ブランド物も持っていたのが、今では時間さえわかればそれでよしという考えにかわり、いつも持ち歩いているケータイひとつに時計の役割も兼ねるようになっています。ひとつだけ残った古いブランド物も修理の費用で安いものなら二つも三つも買える時代になってしまい、今では修理もしないまま箪笥の奥底にしまいこんであるばかりです。だって今の生活なら修理だけで何万もかけるよりはケータイや1000円時計で十分ですから。
若いカイト君も時計は正確に時間がわかればそれでよいと、クウォーツです。しかし、さすが右京さんは時計はきちんと調整に出して大切に使っているのでありました。
今日の話は時計が安い量産物の時計と高級ブランド物に二極化してきた今の時代らしい時計をめぐる殺人事件の話です。しかし、殺人事件といっても簡単な事件ではありません。時計仕掛けの計画殺人、それも殺しに行ったはずのほうが殺される複雑な事件。
その裏にあった悲しい事件。といいながら、今回は久しぶりに右京さんの推理が楽しめた話でした。まだ見ていない方のためにこれ以上は申しませんが、二転、三転していく状況、本当に面白いですよ。