映画「HOME 愛しの座敷わらし」

2012-05-01 11:00:43 | インポート

昨日は歩きくたびれて帰宅してからはコーヒーをいっぱい飲んで、そのままちょっとだけ横になった筈が気がつくと深夜の12時近く。慌てて、スカイツリーの記事だけ書いてそのまま就寝したわけだが、なんと今度はそれからコーヒーの効き目が現れて眠れなくなってしまい、夜中にごそごそと起き出してgoo映画のレビューなど書いてしまった。

いつもなら映画は銀座か新宿、上映館によっては吉祥寺に行くところなのだが、昨日は実物のスカイツリーもすぐそばまで行って見てこようと思っていたから普段ならまず行かない錦糸町に出かけたわけだ。北口を降りて歩いてびっくりしたのはこのあたりがすっかり整備されていて、広い公園はあるし、はるか昔の記憶からはすっかりかけ離れた地域に変貌していたことだった。

映画館も昔は南口だけだったような気がするが、今は北口の大きな商業施設の中にシネコンが鎮座ましましていた。そこで「HOME 愛しの座敷わらし」を見てきた。ただし、着いたときはすでに席はたった一つしか空いていなかったから、最前列スクリーンのまん前という最悪な席で、画面は下から見上げる形になり、とにかく首が疲れて、映画の画面の動きを追っていくのがせいぜい、物語を楽しむどころではなかった。上映期間中にもう一度他の館で見直そうと思っている。

しかし、ストーリー自体は事前に原作を読んでいたから、映画化されることでどこをどう切り取って光を当てたのかなどは読み取れる。原作と大きく違うのは二人の子供たちの心の動きが大きく省略されているところか。もちろん原作の長い話を110分の映画にまとめるのだから、どこをどう切り取ってどのエピソードに光を当てるかは原作と映画作品ではまた違ってきて当然だろう。これはこれでよいのだと思う。

gooのレビューに書いたこととほとんど重複してしまうが内容はこんなところだろうか。父親の転勤で都会からいきなり東北の田舎暮らしになった高橋家の家族一同が、小さな子供の姿で現れる妖精のような存在、座敷わらしと出会い、バラバラだった家族の心がひとつにまとまり、新しい生活へと向かっていく。

ストーリーだけ書けばこうなるが、出演者一人一人の演技が素直でとてもよい。主演の水谷さんもここでは一家のお父さんになりきって、新しいこの土地で家庭と会社の仕事の間で苦労しながら家族を守り、今や仕事もただ生活のためのものにせず、仲間や品物を買う客のためにもなるように、言うべきときには言うことを言うところがかっこいい。

個人的に気に入っているのはお祖母さん役の草笛光子さん。遥か昔の熱中時代では校長先生の奥さん役で、上品で美しい当時のまま、年を重ねられて、演技していないと言いながら、あの戦争中になくなった弟の六ちゃんが帰ってくるのを迎えに行こうとする場面、やっぱりすごいものだと思う。それから出演者には、芹沢くんや長官も出てきて、監督から音楽から、相棒一座が勢ぞろい。和泉さんや池さんの別の 面が今後もどこかで更に生かされていったら面白いと思う。

それはとにかくとして、この作品が作られたのは、ちょうど去年のあの大変な時期だったことを思うと、下から見上げた画面の長閑さがなんとも痛ましい気がして、一刻も早い東北の復興を願わずにいられなかった。

 

 


スカイツリー

2012-05-01 00:14:42 | インポート

今日は思い立って錦糸町に出かけ、駅からずっと歩いてスカイツリーの足元まで行ってきた。予想以上に面白い発見が多かった。それもこれもNHKオンデマンドで、ブラタモリを欠かさず見ることができたためだ。

何度も同じことを繰り返すようだが、やっぱりNHKの良い面を忘れたり無視したりするのはどう考えても公平ではないと思う。ブラタモリのような面白くてしかも勉強になる番組などはやはりNHKならだろう。今日も実物のスカイツリーを遠景から眺め、そばまで近づいて眺め、そのすぐ前に細い川を見て、はたとブラタモリでみた江戸時代の東京と川の関係を思い出したものだ。

川の向こうに視線を向ければ、なんとここからは浅草のあのビール会社のモニュメントが見えている。こんなに近いのかと驚いた。東京に住んで30年以上になるが実はどこに何があるのか地理はさっぱりわからない。歴史も市川市の歴史のように子供のころから親しんだ土地のようにはいかない。錦糸町という駅も年に一度降りるか降りないかだ。スカイツリー見たさに降りたわけだ。

東京タワーは数年前に知人たちと一緒に一度だけ上に上ったが、果たしてスカイツリーには上れるかどうかわからない。でも、時間と機会があったら上ってみたいものだ。写真は駅から歩いていった途中に見えたスカイツリー。