当方、極端な右でも左でもないつもりだ。ただ、なにしろ生まれ育ったのは保守王国千葉県、日本史でも関東では古くからの歴史のある土地で代々の地元の人間だ。今でこそ杉並区に住んでいても生まれ育った土地は忘れはしない。わかっているだけでも鎌倉時代のご先祖様もそこで暮らしていた懐かしい土地だ。
その上、父の幼馴染だった方が長い間市川市長だったから、その時代に編纂された市川市史も全部読んだ。編纂には中学校の時の担任の先生だった方が後に市川市教育委員会で仕事をしていたから、日本史の専門家として係わっていた。思うに自分の生まれ育った土地の古い歴史を知ることで、人はどこに移り住んでも決して根無し草にはならないのではないだろうか。
日本の国の歴史についても同じことが言えそうだ。この国は本当に長い歴史を持った古い国なのだ。でも、結構自分の国の歴史や文化、伝統をご存知でない方も多いような気がする。今日は天皇誕生日だが、日本の皇室と諸外国の王室の違いがわかっている日本人がどのくらいいるのだろうか。非常に心許無い。
政治家や評論家も日本史も知らないまま、他国の王室を見習えばよいと考える方々がおいでのようだ。そんなことでは今後の皇室がどういうことになっていくのか、本当に心配になる。時代はいつかはまた変わっていくのですぞ。過去の日本の歴史をもう一度よく読みなおしていただきたい。安易な考えで皇室のあり方を現代的に変えればそれでよいなどと思うなら、いずれ先々には日本国内の分裂や争いの種になっていくだけだと思われてならない。ここは賢明かつ現実的に可能な、しかも皇室の歴史をまもる判断が必要な事態だろう。
※ 説明を付け加えれば、天皇の存在は古来から日本国をまとめる必要のある時に持ち出されてきている。男系と女系の問題はそこでは勢力争いの種になっていく可能性大。日本が将来いつまでも平和な国だという保証はないことも考えておくべきだろう。