秋田県横手市「秋田ふるさと村」 2009年9月6日(日)
2009年9月6日(日)、奥州市埋蔵文化財調査センター主催の所長日曜講座 特別企画 バスツアー「後三年合戦の地を訪ねて」に参加し、昼食のため訪れた「秋田ふるさと村」(横手市赤坂字富ケ沢62-46)の工芸工房の前に展示されていた鉢植えのキンレンカ(金蓮花)/ノウゼンハレン/ナスタチウム。最近は、食べられる花としても栽培されるとのこと。
キンレンカ(金蓮花)/ノウゼンハレン(凌霄葉蓮)/ナスタチウム
ノウゼンハレン科 Tropaeolaceae:中央アメリカ~南アメリカに3属88種が分布する。草本で、蔓性種もある。葉は楯形あるいは掌教で互生、輪生する。花は大きく、両性花で不整花、花冠は5裂し、萼は5、後部の萼1枚に爪がある。
トロパエオルム(ノウゼンハレン/キンレンカ)属 Tropaeolum:南メキシコからブラジルに分布する多年草(宿根草)で、86種ある。
キンレンカ(金蓮花)/ノウゼンハレン/ナスタチウム Tropaeolum majus:コロンビアからボリビアの南アメリカ原産の匍匐性一年草。この仲間の中では本種が最も多く栽培されている。日本には弘化年間にオランダ人によって伝えられたといわれており、花壇用として古くから栽培されている。草丈は普通30㎝ほどだが、多汁質の茎が蔓状に伸び3mになるものもある。ハス(蓮)の葉に似た長い葉柄のある丸い楯形の葉を互生する。茎や葉はすべすべしてみずみずしく、水をはじく。別名のノウゼンハレン(凌霄葉蓮)という和名の由来である。花は直径4~6㎝ほどの5弁花で、葉のつけ根に1個ずつつく。花の色は朱赤、黄、赤、ピンク色など変異が多い。葉に黄色の斑点が入る品種アラスカcv.Alaskaも人気がある。また八重、半八重咲き、蔓が伸びない矮性品種もあり、夏の花壇、バスケットなどに重用される。萼の基部に距がある。
現在栽培されている品種は矮性で茎が伸びず、鉢植えや花壇に向くものが多い。最近は、食べられる花としても栽培される。ハーブとしてもなじみ深く、茎葉、花、つぼみが利用される。花や葉はクレソンのような味がするのでエディブルフラワーとして(芽先や花、葉はピリッとした辛味があり、)サラダにして食べる。園芸界ではナスタチウムと呼ばれている。
[栽培]原産地は南アメリカのペルー、コロンビアの山岳、高地に生えているので高温多湿は苦手な植物。水はけのよいことが栽培条件なので、段差のある所やハンギングバスケットなどに向いている。直播きなら降霜の心配がなくなってから播種する。花つきが悪くなるので肥料は控えめにし、過湿にならない程度の湿り気味の水やりをする。盛夏は一旦生長が鈍るが、花後に切り戻すと秋まで花や葉を観賞できる。[花期]5月中旬~7月中旬、9~10月。
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