peaの植物図鑑

エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)

北上市立展勝地公園の
エゾエンゴサク(蝦夷延胡索) 2008年4月22日










2008年4月22日(火)、「北上展勝地さくらまつり」
が開かれている北上市立花の市立展勝地公園でエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)が花を
咲かせていました。
赤みの強い花をつけたものと鮮やかなスカイブルーの
花をつけたものがありましたが、どちらもエゾエンゴ
サクだと思います。


桜並木を少しはずれて白いボケの花を撮っていたら、
足元にエゾエンゴサクが沢山咲いていました。










奥州市前沢区「白鳥舘址」の
エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)
2006年4月23日






4月23日(日)、奥州市前沢区の「白鳥館址」でエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)の群落を見つけました。
夢中になって写真を撮っている中に、葉の形が違
うものがあるのに気が付きました。
前に掲載した「一関市釣山公園」に生えていたも
のは1種類だけのようでしたが、ここには2~3種類
あるようです。(確かなことはわかりませんが、
「小葉は線形から広卵形まで変化が多い」とのこと
ですので、間違いないと思います。)




エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)ケシ科 キケマン属
 Corydalis ambigua
沢沿いの林や開墾地など湿り気のある林の下に生
える多年草。地中に球形の塊根があり、1個の塊根
から柔らかな細い茎が1本ずつ伸びてくる。高さは
10~30cmになる。

葉は1~3回3出複葉。小葉は長さ1~3cmで、線形か
ら広卵形まで変化が多い。花期は4~6月。花は長さ
1.5~2.5cm。花弁は4枚、外側の2片が大形で、上側
のものは長い距になる。花の色は変化が多く、北海道
では鮮やかなブルーのものが多く、本州では赤味が強
いものが多いといわれる。

全体はヤマエンゴサク(山延胡索)ととても良く似
ているが、花のつけ根にある苞が、エゾエンゴサクで
は切れ込みがないのに対し、ヤマエンゴサク(山延胡
索)ではギザギザに切れ込んでいるので区別できる。
地中の塊根は球形で長さ1~2㎝、エゾエンゴサクの方
が大きい。

とんがり帽子のような後に突き出た部分は距で、中に
蜜腺がある。花柄の基部の苞葉は卵形で切れ込みはない。
果は線形で長さ2㎝、種子は黒褐色である。エンゴサ
クの仲間を含むキケマン属の植物は、種子にアリ(蟻)
が好む種枕があり、アリに運んでもらうことで種子を
広範囲に散布しているとのこと。

分布:北海道、本州(中部以北)、千島、サハリン、
オホーツク海沿岸

西日本には、この仲間のジロボウエンゴサクが分布し
ているが、その名は伊勢地方で昔、スミレを「太郎坊」、
エンゴサクを「次郎坊」と呼んで、いずれも子どもたち
が花相撲をして遊んだことに由来しているとのこと。

今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。

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