peaの植物図鑑

エゾエンゴサク(蝦夷延胡索) 2009年4月29日

一関市厳美町真湯のエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)
 2009年4月29日








2009年4月29日(水)、一関市厳美町真湯にある「巨木の森」
に行ってきました。国道342号線は、昨年の6月14日
に発生した地震による被害で、道路や橋が崩落したりして、一
時車の通行ができませんでしたが、迂回路や仮設の橋を通って
真湯ゲートまでは行くことができるようになりました。
しかし、この真湯ゲートから須川温泉までは、崖崩れ
などで道路が寸断され、車での通行はできないそうです。
(例年ならゴールデンウィークを前にしてこの真湯ゲート
が解放されるのですが、今年は閉鎖されたままではないか
と思われます。






この日、真湯ゲートに近い所のカツラ(桂)の巨樹の下
などを歩いてみたら、小さなエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)
が沢山花を咲かせていました。自然公園なので、巨樹の
倒木は朽ちるに任されていました。



散策路を通って真湯野営場(キャンプ場)に行ったら、
縄張りで保護された一角にエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)
が沢山花を咲かせていました。








エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)ケシ科 キケマン属
Carydalis ambigua
本州北部の日本海側や北海道に多いといわれる。湿り気
のある林の下やスキー場のような開墾地に生える多年草。
地中に球形で直径1.5~2.0㎝の塊根があり、1個の塊根か
ら柔らかな細い茎が1本ずつ伸びてくる。
高さは10~30㎝で、下部に1個の鱗片葉がつく。中ほどに
つく葉は1~2回3出複葉で、小葉は長さ1~3㎝。線形から
広卵形まで変化が多い。

花期は4~6月。花は長さ1.5~2.5㎝の筒状で、先は唇状に
開き、後部は距となり、茎の先に総状に多数つく。小花柄
のつけ根の苞は卵形。花の色は変化が多く、北海道では鮮
やかなブルーのものが多く、本州では赤みの強いものが多
いという。 分布:北海道、本州(中部地方以北)。

よく似た
ヤマエンゴサク(山延胡索) Corydalis linearilobaは、ヤブエンゴサク
とも呼ばれ、
エゾエンゴサク同様、山野の林の下などに生える多年草。
よく似ているが、花のつけ根にある苞が、エゾエンゴ
サクでは切れ込みがないのに対し、ヤマエンゴサクで
はギザギザに切れ込んでいるので区別できる。
地中の塊根はエゾエンゴサクより小さい。高さは10~
20㎝。葉は2回3出複葉。小葉は披針形~卵形で、裏面
は白っぽい。花期は4~5月。花は紅紫色~淡紫色。
分布:本州~九州。


注意:
「巨樹の森」にある散策路の傍に大きな岩が転がり落ちていました。
昨年の地震のときに崩落したものだと思われますが、まだ何の対策も
取られていないようですので、近寄らないのうが良いと思います。
雨降り後などは、いつ岩が滑り落ちてくるかわかりませんので、
特に注意が必要だと思います。

今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。

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