2016年10月25日(火)、一関市立大東図書館(一関市大東町摺沢字新右エ門土手12-2、鈴木英也・館長)主催の「平成28年度・大東図書館文学の旅」。
2番目の見学地である芭蕉「奥の細道」の歌枕の地・宮城県多賀城市の多賀城碑(壺の碑)にの傍に、群植されたウバユリ(姥百合)と思われる植物が、果実を沢山付けていました。
ウバユリ(姥百合)ユリ科 ウバユリ属 Cardiocrinum cordatum
花の咲く時期には根元の葉が枯れるものが多いので、「葉がない」を「歯がない」に懸けたものという。山野の湿った草地や林の中に生える多年草。地下に白い鱗茎があり、鱗茎が成熟して大きくなると、太い茎が伸びて花を咲かせる。この頃にはその株の鱗茎は消滅し、傍に新しい鱗茎が生まれる。茎は中空で、高さは60~100㎝。葉は茎の下部に数個集まってつき、長さ15~25㎝の卵状楕円形で、基部はハート形。単子葉植物の中では珍しく、脈は網状で、長い葉柄がある。7~8月、茎の上部に緑白色の花が数個横向きにつく。花は長さ10㎝ほどで、先はあまり開かない。花はユリのような派手さはないが香りが良い。果実は長さ5㎝ほどの蒴果(楕円形)で熟すと3つに割れる。種子は三角形で周囲に広い膜があり、風に乗って飛ばされる。
本州の中部地方以北と北海道に分布する変種のオオウバユリvar.glehniiは、ウバユリより大形で、高さは1~1.5mになり、葉は丸味がある。花の数も多く、普通10~20個つく。分布:本州(関東地方以西)~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]
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