goo blog サービス終了のお知らせ 

peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手蘭友会の洋ラン セロジネ・クリスタタ ’スワダ’  2015年3月6日(金) 

2015年03月14日 | 植物図鑑

2015年3月6日(金)、奥州市水沢区横町の水沢メイプル4階催事場で開催中[3/6(金)~3/8(日)]の岩手蘭友会(及川正道会長、会員19人)主催「第28回いわて洋ラン展」(入場無料)を見に行ってきました。妻には「いつも同じようなものを撮ってて楽しいの?」と言われたりしますが、今回は初めて見るようなものが沢山ありました。 

(下6つ)展示販売コーナーの近くに「セロジネ・クリスタタ ’スワダ’」と書かれた名札をつけた洋ラン(見本)がありました。

 洋ラン セロジネ・クリスタタ ’スワダ’ ラン科 セロジネ属 Coelogyne(Coel.)cristata 'Suwada'

 セロジネ属:約100種が熱帯アジアを中心に、スリランカからインドシナやインドネシアを経て、フィジー諸島に至る広い範囲に分布している。一般に樹上や岩上に着生する常緑多年草。茎は細長く這い、先端は肥厚して卵形の球茎となり、先端に1~4葉をつけ、密にまたは離れて生じる。葉は楕円形、硬くやや肉厚で、柄があり、花茎は球茎の基部から生じる種と、若い葉の展開とともに出て若い球茎の先端から生じる種があり、直立するか垂れ下がり、1個ないし多数の花をつけ、長い苞葉が蕾を包む。花は小~中型で、色彩は白色、黄褐色、緑色、鮭肉色、橙赤色など。唇弁には黄色や黒褐色の斑紋が入ることが多い。花もちは短い種が多いが、花茎につく花がほぼ同時に開花する種と、数個ずつ次々と開花しながら花茎の先が長期間、ときには数年にわたって伸び続ける種がある。芳香がある種が多い。萼片は披針形~長楕円形、花弁は幅が狭く、ときに線形、唇弁は3裂し、側裂片は蕊柱を包み、距はない。蕊柱は長く、側面に板状の突起がある。花粉塊は4個ある。属名はギリシア語で「くぼんだ柱頭」を意味する。

クリスタタ Coel.cristata:ヒマラヤの標高1500~2400mに産する。球茎は卵形~球形、長さ5~10㎝で、離れて並び、2葉をつける。葉は線状長楕円形、長さ15~35㎝、幅2~3㎝。花茎は球茎の基部から出て垂れ下がり、葉とほぼ同じ長さで、1~10花をつける。花は径5~8.8㎝、白色で、唇弁は白色地に黄色の大きな斑紋が入る。萼片と花弁は同じ形で、披針形~長楕円形、長さ6㎝、幅1.5㎝、縁は波打ち、唇弁は長楕円形で、中裂片には黄色の切れ込みのある板状の突起が4本あり、側裂片は丸く大きい。種小名は「とさか状突起のある」を意味し、唇弁の切れ込みのある板状の突起に因む。開花期は冬から春。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]