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peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奥州市水沢区のゴーヤ/ニガウリ(苦瓜)/ツルレイシ(蔓荔枝) 2011年8月28日(日)

2011年09月01日 | 植物図鑑

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2011年8月28日(日)、奥州市水沢区佐倉川の「横枕」という所だと思いますが、「北常盤振興会」の掲示板が立っている辺りにある農家の畑で栽培されているゴーヤ/苦瓜/蔓茘枝が、黄色い花と共に実を付けていました。

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ゴーヤ/ニガウリ(苦瓜)/ツルレイシ(蔓荔枝) ウリ科 ニガウリ属 Momordica charantia

英名:Blsam pear。アジアの熱帯地方の原産で、アジアの熱帯から温帯地方にかけて広く栽培され、特にインドに多い一年草。わが国でも沖縄や九州などの暖地で多く栽培され、利用されてきたが、ビタミンCやミネラルの含有量がきわめて高いので、健康野菜として人気が高まり、最近は全国的に出回り、東北地方でも栽培されている。ゴーヤという沖縄での呼び名も、よく知られるようになった。

普通の品種は実の長さ10~20㎝であるが、長レイシは長さ40~50㎝になり、九州に多い。果皮が白く、いぼが丸みを帯びていて苦味が少ないシロニガウリ1(白レイシ)もある。これも熟すとオレンジ色になる。花の色は黄色が多いが、品種によって白や赤紫の花が咲く。

コブコブのある実は、初め緑色だが、やがて熟すと橙黄色になり、果皮が裂けて中から真っ赤なワタ(瓤肉・じょうにく)を現す。細い蔓に緑色の掌を広げたような葉とこの面白い形の実は眺めるのにもいい。熟した実の赤いワタは甘いので、子供たちが喜んで舐める。また、未熟な実は味噌をつけて焼いたり、油炒め、(酢の物、ジュース、ゼリー)などとして食べる。ちょっと苦味があるが、豆腐や豚肉との相性がよく、炒め物に向く。夏の食べ物として暑さで衰えた食欲を回復するといわれる。特に焼酎の肴としてよく合うといい、鹿児島県をはじめ九州各地で多く用いられている。

レイシ(茘枝)というとムクロジ科の常緑樹で、中国南部の原産。唐の玄宗皇帝が楊貴妃のため騎馬を嶺南に遣わして茘枝を得たということは有名な話で、この果実の表面が粗糙(そぞう)になっているのに少し似て蔓性だというので、この方をツルレイシ(蔓茘枝)といっている。また、苦味があるというのでニガウリ(苦瓜)ともいい、長崎ではニガゴウリといっている。花期:6~9月。収穫期:8~9月。

栽培管理:直播き、またはポリポットにタネを播き、苗を育ててから植え付ける。直播きの場合は、充分に暖かくなった4月下旬~5月頃にタネを播く。植え付け適期:5月上・中旬に苗を定植。暑さに強く、アサガオに準じて栽培すればよいので、庭に作って、四ツ目垣にからませるといいが、ベランダでの鉢作りにして、葭(よし)と細く割った竹で、行燈(あんどん)形の支柱を作って絡ませた姿もいい。

[山と渓谷社発行「カラー・野菜の花(解説:加藤 要)」&同「ヤマケイポケットガイド21 野菜・果物(金田洋一郎・満田信一郎:共著)」より]


一関市幸民区のヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) 2011年8月30日(火)

2011年09月01日 | 植物図鑑

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2011年8月30日(火)、一関市立山目小学校(一関市幸町)のすぐ傍にある道路沿いの民家(「幸民区掲示板」が立っている)の庭に植えられているヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)が、黒紫色に熟し始めた果実を沢山つけていました。

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ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属 Phytolacca americana

北アメリカ原産の多年生草本で、南アメリカ、オーストラリア、アジアなどに帰化している。アメリカヤマゴボウとも呼ばれている。明治初期に日本に入り、現在では空き地や道端などに雑草化している。粗大な根株から中空の茎を出し、中部以上でよく分岐して高さ1~2mになる。茎や葉柄は通常赤紫色を帯びる。葉は長さ10~30cmの長楕円形で、やや多肉、全縁で短い柄があって互生する。

6~9月、葉腋に長さ15㎝ほどの花序を出し、わずかに紅色を帯びた小さな白い花を多数つける。花は直径5~6㎜で、花弁はなく、花弁状の萼片が普通5個ある。果実は直径8~10㎜の扁球形で下垂し、黒紫色に熟しよく目立つ。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&全国農村教育協会発行「日本帰化植物写真図鑑」より]