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peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ヒメアリアケカズラ(姫有明葛) / アラマンダ・ネリーフォリア

2010年01月03日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の亜熱帯エリアに植えられているヒメアリアケカズラ/アラマンダ・ネリーフォリアが濃黄色の花を咲かせていました。名札には”分布:熱帯アメリカ、低木状となる。花は濃黄色で径3~4㎝”と書かれていました。

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キョウチクトウ科 アラマンダ(アリアケカズラ)属 Allamanda:熱帯アメリカに12種ほど自生する常緑の高木または低木で、つる性のものが多い。花は漏斗状の合弁花で先が5裂する。黄色または紅紫色。果実は球形で、柔らかい刺がある。葉は対生または輪生し、全縁。

アラマンダ・ネリーフォリア(ヒメアリアケカズラ)Allamanda neriifoliaは、熱帯アメリカ(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の半耐寒性常緑低木で、高さ1m前後になる。葉は長楕円形または長卵形で10㎝くらいあり、2~5枚輪生する。花は頂生し、濃黄色の漏斗状花で内部に淡赤褐色の条線がある。花は径3~5㎝と小さいが、多花性で温度があれば周年開花し、よく結実する。果実はハリセンボンのようなトゲトゲがある球形。アリアケカズラと違い、茎がつる状に伸びないので鉢植えに適している。暖地では露地栽培もできる。neriifoliaは、「西洋キョウチクトウの葉」の意。英名はBush allamanda。全草、樹液が有毒とのこと。

下記のWebサイトには、花だけでなく果実の画像も記載されています。

http://www.botanic.jp/plants-ha/hiaria.htm [shu(^^)Homepage,ヒメアリアケカズラ]

http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt/kigi/himearia.htm [ヒメアリアケカズラ(姫有明葛)]

 http://kitola.hp.infoseek.co.jp/dokusou/himearia.html [ヒメアリアケカズラ]

近縁種に、花径5~7㎝とやや大型のアラマンダ・カタルティカ(アリアケカズラ)Allamanda cathartica(Allamanda schottii)があり、蔓が伸びやすいのでパーゴラやフェンスに誘引して栽培される。そのほかに、八重アラマンダ(カタルティカ・スタンシルズ・ダブル)cv.Stansills Double、赤花アラマンダ(ウィオラケア)Allamanda violaceaなどがある。栽培管理:水はけのよい土を好むので、腐葉土やピートモスを多めに配合した用土に植えるとよい。夏は花壇でも楽しめる。5℃程度で越冬する。繁殖は挿し木、接木によるが、実生もできる。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」、誠文堂新光社発行・日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」などより]


ゼブリナ・ペンドゥラ / シマフムラサキツユクサ(縞斑紫露草)

2010年01月03日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の亜熱帯エリアに植えられたゼブリナペンドゥラ/シマフムラサキツユクサ(縞斑紫露草)が、アカタコノキの根元一面に群生していました。葉の裏側は濃い紫色で、表側の縞柄の色にも変化がありました。名札には“分布:メキシコ、ゼブリナとは葉に縞があるから、ペンドゥラとは垂れ下がるという意味”と書かれていました。なお、インターネットで検索したところ、ゼブリナ属Zebrinaは旧属名で、現在はトランデスカンティア属Trandescantiaになっているようです。

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ゼブリナ・ペンドゥラ / シマフムラサキツユクサ(縞斑紫露草)ツユクサ科 トラデスカンティア(旧:ゼブリナ)属 Trandescantia Zebrina:は、メキシコおよびグァテマラに数種が分布している多年草で、茎は匍匐または下垂し、生長が早く、吊り鉢やミニ観葉などとしてよく利用される。(トラデスカンティアは同科別属の植物でしたが、現在は同属になっているようです。)

ゼブリナ・ペンドゥラ(ペンジュラ) Zebrina pendulaは、メキシコ(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の半耐寒性多年草で、草丈10~30㎝、茎は匍匐する。葉は先の尖った卵形で長さ5~7㎝、幅3~4㎝、表面は緑紫色の葉に銀白色の縞が2本入り、葉裏は濃紫色。この縞模様からポルトガル語でシマウマ(縞馬)を意味するゼブリナの名がついたという。英名はInch plant,Wandering Jew和名は、シマフムラサキツユクサ(縞斑紫露草)、別名:ハカタカラクサ(博多唐草)。茎の節から根を出し、四方に拡がる性質があるので吊り鉢に向く。明瞭な斑が入った紫色の美しい葉と、紫色の3弁花もかわいいハンギング向きの、丈夫で育てやすい観葉植物である。よく日光に当てて乾かし気味にすると特有の美しさになる。下記のWebサイトには、素晴らしいゼブリナ・ペンドゥラの花の画像が記載されています。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/zebrina.html [ゼブリナ・ペンドゥラ]

 園芸品種に、葉に濃紫色~桃、白色の縞が入り、Happy wanderingJewの英名があるクァドリカラーcv.Quadricolorやディスカラーなどがある。

http://g-kamu.com/htm/hakatakarakusa.htm [ハカタカラクサ(ゼブリナ・ペンドゥラ・クァドリコロル)]

そのほか茎が長く伸び下垂する吊り鉢向きのゼブリナ・プルプシーZebring purpusiiなどがある。プルプシーの変種ミノルvar.minorはやや小型、若い葉は軟白毛で覆われる。管理:4~10月は戸外で日光に当て、夏は日陰に置く。秋以降は室内の明るい場所で管理する。5~9月の生長期には過湿に注意しながらたっぷり水やりする。秋からは乾燥気味に管理する。4~10月の間、葉色を見ながら、1、2カ月に1回、薄い液肥を施す。越冬温度は5℃。室内に置き、鉢土を乾燥気味に管理すれば、3~4℃でも枯れることなない。挿し芽で殖やすが、園芸品種の葉の斑模様は株や枝ごとに異なることがあるので、挿し穂の選定は慎重にする。白色斑の強い株は枯死することがある。吊り鉢やカバープランツによい。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」、池田書店発行「観葉植物事典」、誠文堂新光社発行「熱帯花木と観葉植物図鑑」ほかより]